せんべいの原材料から自分の「当たり前」を疑う

 有名な話なので、ワタシがすることもないですが。皆さんにとって「せんべいの材料」と言えば何ですか?秋田出身のワタシはほぼ間違いなく米です。愛知近隣の方はでんぷんでしょうし、岩手など太平洋側(の米の取れないところ)は小麦粉です。山形や新潟も米、ワタシが2年ほど住んでいた沖縄は小麦粉です。
 簡単に言えばその地域で取れるものあるいは入手が容易なものがその地域のせんべいの材料になります。でもこういうのはその地域に住んでいると日本全体が見えないから、自分の地域の原材料が「当たり前」になります。
 例えば味噌も東日本なら米麹、愛知近辺なら豆麹、九州なら麦麹など全部違います。「お酒」といえば東日本なら日本酒、九州近郊ならたいてい焼酎(熊本あたりだと日本酒も)、沖縄なら泡盛だったりします(だんだん日本全国焼酎が広がってますが)。
 私は納豆大好きですが、西日本ではあんまり人気がありません。北海道から沖縄まで転勤して(海外勤務もあり)、地域による差を勉強できたのは良かったと思います(それが何に生きているかよくわかりませんが)。
 自分の当たり前が正しくて、他の地域の当たり前が正しくないのではなく、世界にはたくさんの「正しい」があると知ると、それこそ世界が広がるのではないかと思っています。キャリアカウンセリング(コンサルティング)の当たり前も、実は狭い世界の話なのかもしれず。

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