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小説『ネアンデルタールの朝』第一部

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小説『ネアンデルタールの朝』第一部を掲載しています(全27回)。章ごとにまとめた投稿もあります。
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#創作

連載小説『ネアンデルタールの朝』第一部第2章まとめ(⑦~⑩)

第2章 1、 民喜は駅前広場から車を出発させた。遮断機が失われた踏切を通り抜け、ロウソク岩…

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑪(第一部第3章‐1)

第3章 1、 「ビール飲むか?」 冷蔵庫から500ミリリットルの缶ビールを2本取り出してきた父…

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑫(第一部第3章-2)

2、 ラインの電話の着信音で民喜は目を覚ました。時計を見ると、午前10時を過ぎていた。慌て…

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑭(第一部第3章-4)

4、 「遅くなって、すまん」 駅前の横断歩道を小走りで走って来た駿は、 「民喜、久しぶり」 …

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑮(第一部第3章-5)

5、 駅前の高速バス乗り場に到着する。バスはすでに到着していたが、発車時刻まではまだ10分…

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑯(第一部第4章-1)

第4章 1、 テレビを消し、シンと静まり返った家の中で、民喜は特にすることもなくソファーに…

鈴木太緒
3年前
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連載小説『ネアンデルタールの朝』⑰(第一部第4章-2)

2、 ソファーに横になりながら、民喜は改めて「**町災害復興計画(第二次)」に記された太字ゴシックの一文を読み直した。 早ければ、2017年(平成29年)4月の帰還開始を目指します。 再来年の4月と言えば、ちょうど自分が就職をして働き始めている時期だ。そう思い至ると、胸の内によく分からぬ不安が湧き上がってきた。 民喜は現在大学3年生、来年になると就活を始めなければならない。しかし就きたい職業について、民喜はまったく考えがまとまっていなかった。友人の中にはすでに就活対策を始