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ちゃんと拝めるようになりたい島ナイチャー(女)

座間味島で毎年旧暦8月行われる、海御願(海神祭)というものがある。
※祝女を祭司として海神を祭り、豊作豊漁、航海安全を祈る。海の神様にお祈りする。

去年までも参加?(みるぐらい)はしたことがあったけど、今年はいつもと違う。
島人の嫁になり、この座間味島で生きていくことを本当に覚悟してから初めての拝み行事だった。

私の祖父母がお寺のお坊さんってこともあって、拝み事はちゃんとしたい思いがある。
でも、今回はちゃんとしたいのに、ちゃんとできない自分がいた。

まだまだ私自身座間味のコミュニティの中にも溶け込んでないし、今住んでいる区は、旦那の実家の区とは別。その土地の神様に拝みたいのに、その土地に馴染めていない私は、どうしてもちゃんと、拝めなかった。本心で話してない時、言葉が浮ついている感覚と同じ。
拝みの強さは、コミュニティの繋がりの強さに比例するのかな、なんてことも考えた。

あと、やっぱり私はヤマトンチュだから、
ちゃんと沖縄の文化を尊重できているのか、と不安になる。

色々モヤモヤ考えても、参加しなかったら、それはそれでダメだから、とりあえず私が今住む区でやっている海御願にいってきた。
方法あっているか分からないけど、とりあえず神様に手を合わせて、あとは、みんなで神様の前で宴。

と言いたいところですがね、
やはりここはど、田舎。ジェンダー問題ですよ笑
男は飲んで、女は働く。
私もこの区の女性部に入ってるから、奥様方のコミュニティにいるわけだけど、女の人は天ぷらとかお酒配って、男の人は来る人たちの相手をしながら飲む。
もう、綺麗ーーーに分かれていて面白かった。
これは私らの時代まで続かないなぁと思った。
側から見たらどうみてもジェンダー問題で、今の時代めちゃくちゃに言われるだろうし、私もこの構図はすごく嫌だった。
でも、嫌だけど、嫌じゃなかったんだよね。
こういう行事で役割を持てるってすごくコミュニティの一員になった気持ちになれる。
特に私はほぼ部外者で、移住者の余所者だから役割があるだけでまじありがたや〜って感じだった。
あと、お酒飲んで人に気遣うより、役割任されて気遣う方が個人的に楽だし。
逆にその仕事なかったら、このお祭中私なにすんの?ってなるし。
その歪んだ構図の中にいる本人たちは、それなりに自分で納得してそこにいる気がした。

だからと言って肯定はしないよ。
神様と一緒に宴をしたいなら、男女関係なく、同じ場所の座に居て、みんなで楽しんだらいい。お酒飲めない人も飲める人も。天ぷらは自分でとったら良いし、お酒も自分で取ればいい。天ぷら作る役割や魚取ってくる役割も、男女関係なく得意な方やればそれでいいでしょ。
と、きっと私たち世代はそう言う人が多いと思う。
けど、時代の認識のズレはそう簡単には変えられないだろう。
変わらない間は、私はこの昔ながらの男社会構図を全否定しながら、その置かれた状況に納得して、コミュニティを大切にしていくよ。
ちょー矛盾してるよね。
人間だね〜〜。笑

そんなことを続けているうちに、この島で拝み行事、ちゃんとできるようになってるのかな。


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