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私の独り言⑩大切な事

子供の頃自分に自信がなくて、順番が来て国語の教科書を読む時に真っ赤になっていた。

自分が話す事で発声や言葉遣いが「下手だ」思われ笑われるのではないだろうか。

自分の意見が「つまらない」と思われるのではないか。

いつも人の評価が気になっていた。

出来る事なら誰とも何も接すること無く1日が終わらないかと思っていた。


縁あって、10歳から20歳の10年間バレエを習っていた。クラッシックの基礎、モダン、ジャズ、オリジナル等々様々なジャンルのレッスンがあっており、後には映画『フラッシュダンス』の影響もあり多くの生徒さんと共に学んだ。

その頃の様子はこちらからどうぞ

https://note.com/nchisyo/n/n90f3425f4775


私にとってそこでの学びは生きる為にもかなり重要で影響があった。

一番バレエを習って変わったと感じた事。

学んだと感じた事。


『考えている事、困っている事を表現しないと自分が損するという考え方』


つまり、私がレッスンを受ける時。

人によって違うのだが、それぞれ得意不得意がある。即興で振り付けが決まり覚えようと生徒は必死で見ている。

覚えようとするが分からない振り付けがあるとする。そのままにしているとどんどん次の振り付けを教わる事となり、分からない所はわからないまま。質問すら浮かばない事も。

ここまで、と決まっている振り付けまで教わったら後は曲に合わせて踊る。分からない所がある時何も出来ないまま自分の踊る順番が終わってしまう。

もちろん踊れないと楽しくない。レッスンに通いたくなくなる。月謝も無駄になる。

これは私に限らず全てのレッスンを受ける生徒にいえること。

そしてバレエレッスンに限らず全てのことに通ずる。

今から約30年前の事。その頃の日本人は発言する事に躊躇する人が多かったと思う。

今は違うかもしれない。


先生達はニューヨークでのバレエ留学に約1ヶ月程行った。帰国後のレッスンから先生達は変わった。

「聞く事、尋ねる事を恥ずかしいと思わずどんどん聞いて!」とレッスン中に毎回言ってくれ少しづつ少しづつどの生徒も発言出来る事が出来てきて、時間はかかったがいつの間にか習慣となっていった。

私も時間がかかったが、振り付けで分からない所があったらすぐに「今の手の動きがわかりません。もう一度お願いします」「覚えられないのでもう一度お願いします」など。不安が無くなるまで訴える事が出来るようになっていった。

先生は「また?!」などこちらが気持ちが沈んでしまう様な事は一切言わず何度も何度も復習してくれた。それは私だけでなく他の人も同様な疑問点がある筈といった前提があり、全体のレベル向上にも繋がっていく。

そうするとレッスンも楽しくなる。

今まで以上に夢中になっていた。


それからの生活、その習慣が当たり前。

困ったり、疑問点がある時は率先して尋ねることが出来、更にそれは自分だけの質問ではなく全体の物として広く皆が認識が出来、意識の向上となっていると思う。

仕事上でも同じではないだろうか。分からないこと、疑問に感じた事がすぐに尋ねる環境、先輩はいるだろうか。

専門学校や資格講座などでも同様な事がいえる。自分の為に勉強するのだからましてや授業料まで払っている。しっかり質問出来る習慣を持てる環境があればと思う。

しかしそれも訓練が必要。

小学校、中学校、高校…どうなのだろう。質問が当たり前に出来る授業なのだろうか。

未来ある子供達の未来が明るいものになります様に。

読んでいただきありがとうございます

今日も明日も良い事がありますように