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日記#49思い出の曲

あれは忘れもしない高校1年生の時の文化祭だった。

中学生の時はバレーボール部に所属し、毎日汗を流して青春していたが、高校は何処にも所属せず帰宅部だった。

なので文化祭といっても参加する事はなくブラブラと校内を友達と歩き回るだけだった。

そんな中体育館から音楽が聞こえてきて行ってみたところ、ビアノに向かい1人の女子生徒が弾き語りをしていた。

髪が腰まである綺麗な女子生徒。

3年生だったのだろうか、今まで校内で出会った事の無い生徒だった。


はっと息を飲んでしまうような清らかさと綺麗な声。

軽やかなビアノ。

光が射し込みそこだけがキラキラとしていて別世界だった。

私は見惚れてしまいその場から動けなくなった。

聞こえていたのは、知らない曲だったのだが忘れられない瞬間となった。

今でもその静寂とビアノの音色、歌声は目をつぶると思い出すことが出来るほど素敵だった。


後にその曲名を知った。

荒井由実  ベルベットイースター

とても好きな曲になった。

当時、荒井由実なんて全く聞いたことがなかった私。

今でも特にユーミンを熱心に聞くわけではないが、この曲だけは、あの日を思い出して胸の奥がきゅんとなる大切な曲になった。

演奏していた彼女は今どうしているのだろうか。

今でも弾き語りをしているのならまた聞いてみたいと思った。

叶わないだろうけれど。

私の大切な思い出の曲の話。


読んで下さってありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように(ホトトギス)

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