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【技術】Google Bardで現実的なAIパーソナライズが始まった


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年12月27日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書きそろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【技術】Google Bardで現実的なAIパーソナライズが始まった

というものです。

AIってなんだろう?

水曜日はITを中心とした技術的な話をしています。

このところ水曜日はAIの話ばかりしています。

AI・人工知能という言葉は難しい言葉です。

知性的な動作をする機械のことを表現した言葉ですが、

結構ふわっとしているというか曖昧な言葉で、

人によってはロボットと同義に考えていることもあるし、

賢い動きをするものは何でもAIっていうことも多いですよね。

逆に厳密に考えてる人は、今流行りのChatGPTなどをAIということに慎重だったりもします。

そもそも知能という言葉自体が結構曖昧に理解されているからですよね。

厳密に考える人は、知性とか知能というものに対する解像度が高めなので、同じAIという言葉を使うにしても、今流行っているのは生成AIなどと生成の方に力を入れて言ったりするのです。

これは何かを作り出すという人の能力にスポットを当てているわけです。

事前の記憶を使ってつくる

この何かを作り出すという能力の前提には、記憶の存在があります。

人が知性的と感じるものは、事前の記憶に基づいてアウトプットされるもののことが多いのですね。

これはいわゆる読み書きだけでなく、体を動かすことにも当てはまります。

頭がいい人が尊敬されるのは、そのための記憶を作り出すための努力を想像するからだし、アスリートが尊敬されるのも、繰り返し練習をして最適な体の動きを記憶する努力をしてきたからなのですね。

そういう意味で、AIにも記憶が大切だし、その記憶の使い方が知性を感じさせるからAI・人工知能と呼ばれているということになります。

今年流行り始めたAIはこの記憶をどこから持ってきたかというと、インターネット上に無尽蔵にあるデータなのですね。

ものすごく簡単に言うと、この無尽蔵のデータをコンパクトにダイジェストしたようなものをモデルとして持っていて、それを使って何かを作り出すことができるようになっています。

このモデルが全て知っているというわけではなくて、情報を作り出す過程で必要となった情報をインターネットに見に行くこともできてしまうところがすごいわけです。

これ、僕がいつもやっていることと変わらないし、なんなら量やスピードでは全く敵わないわけです。

人間とは。

クリエイティブとは。

みたいな哲学的な難しい話もあるけれど、かなりAIという言葉にふさわしくなってきたなぁと僕は感じています。

個人の記憶にアクセスする方法

生成AIには記憶が必要という話に戻りますが、この記憶は2種類に分けて考えることができます。

個人的なものとそれ以外のものです。

今年流行った生成AIは、それ以外の方の記憶を使っているのです。

当たり前ですが、僕自身が持つ個人的な記憶みたいなものは使われていないはずです。

だから、ChatGPTに、

「先週行ったレストランの電話番号教えて」

と訊いても答えてくれないわけですよね。

こういう問いに答えられるようになるためには、僕の記憶を何らかの形で参照できるようにする必要があるということになります。

この分野は個人情報保護の問題があって一筋縄ではいかない分野ですが、最近わかりやすくて現実的なソリューションが出てきました。

GoogleはBardというChatAIを試験運用しています。

これの追加機能として、GmailGoogleDriveへのアクセス機能が付加されたのです。

これを使うと、受け取ったメールに関する質問ができるし、それを使って情報を作り出すこともできます。

要するに、

「先週の誰々さんからもらったメールにお礼の返事を出したいので文章を作って」

みたいなことができるようになるわけです。

GoogleDriveに置いてあるファイルを参照させることができれば、

「去年書いたレポートを取りまとめてポートフォリオを作って」

なんてこともできそうです。

実際にやってみると、なかなか満足のいる結果はまだまだ得られませんが、メールもドキュメントも参照してそれっぽい結果を作り出すことは分かりました。

ということは、メールやデータを取っておけば、それをAIが使えるということですね。

個人のデータを蓄積しておく

すでにデータがあるならそこそこのアドバンテージになりますし、そうやって情報を蓄積するということに慣れておくだけでも今後の大きなアドバンテージになるでしょう。

来年のAIはこういう個人ごとの個別化がテーマになると思います。

AIが身近になるということはこういうことなのですね。

さて、皆さんはどんなふうに感じていらっしゃるでしょうか。

今回は、Boogle Bardで現実的なAIパーソナライズが始まったという話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中でお返事をしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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