【時刻表】復刻版時刻表創刊号の「桜の名所」から思い浮かんだこと
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年4月9日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【時刻表】復刻版時刻表創刊号の「桜の名所」から思い浮かんだこと
時刻表を読んでいくシリーズです。
時刻表創刊号の「桜の名所」
火曜日は地図と時刻表の話をしています。
今回は時刻表の話です。
仕事の合間の息抜き用に机のそばに復刻版の時刻表が何冊か置いてあります。
こうやって話すためのネタを探すこともありますが、ほんとになんとなく眺めることもよくあるのです。
JTB時刻表復刻版の一番古い時刻表は大正14年4月号で、この時刻表はいろいろな意味で現在の時刻表とは違う部分があり、見るたびに発見があるのです。
今日も例によってこの創刊号をパラパラ見ていたら、一番後ろの方の「桜の名所」というページに目が止まりました。
創刊号は4月号ですからちょうど桜の季節なので特集ページが組まれているのですね。
最近の時刻表の特集ページは前の方にありますから、当時は実用性を重んじた編集になっていたのだなあと感じますね。
特集ページといっても全国の桜の名所を1カ所数行の説明で30カ所分1ページに収めただけのものです。
説明には鉄道の路線名と最寄りの駅、駅からの交通手段、近くの名所などが書かれています。
北海道はどこが載っているのかな?と見てみると、函館の函館公園と札幌の円山公園が載っていました。
函館公園
函館公園のところには、
電車の便がある。近傍国幣中社函館八幡宮あり。花期5月上旬。
と書かれています。
グーグルマップで函館公園を検索してみると、函館山のすぐ東にある公園でした。
近くには谷地頭温泉・函館八幡宮があります。
電車の最寄りの停留所は青柳町ですね。
青柳町といえば、
「函館の青柳町こそ悲しけれ」
というフレーズが思い浮かびます。
石川啄木の歌ですが、僕が思い出せるのはこの部分だけだったので検索してみたら、
「友の恋歌 矢ぐるまの花」
と繋がるのですね。
復刻版時刻表の頃よりもずっと前ですが、石川啄木がこの辺りに住んでいたらしいのです。
函館公園は今でも桜の名所で、約360本の桜の木があり、桜まつりも開催されます。
ウェザーニュースによると、今年の満開予想は4月26日だそうです。
函館では五稜郭公園の桜も見事なんですよね。
五稜郭タワーから見ると、星型の城郭がほぼ一面ピンクに染まっていて綺麗みたいです。
札幌円山公園
もうひとつの札幌円山公園のところにはこう書いてあります。
札幌駅から西南方一里。俥の便がある。園内官幣大社札幌神社がある。花期5月中旬。
ここで言う「くるま」というのは、人偏に車と書く字で、人力車のことです。
本州の一部の名所には自動車という記述もあり、当時はくるまといえば人力車のことだったんでしょうね。
さっき石川啄木が出てきたので、この俥に関して思い出したことがあります。
小樽で宿から駅に行くのに車夫ー人力車を引く人のことですねーを頼んでおいたら、ソリを引いてきたというのです。
この時は冬で人力車は無理で、代わりにソリに乗るわけですね。
ソリは高さが低いのでいくらふんぞり返っても歩いている人に見下されるなんてことを書いた面白い文章があるんです。
官幣大社札幌神社というのは今の北海道神宮ですね。
円山公園は今でも桜の名所です。
北海道神宮と繋がっていますから結構な広さです。
僕も何回か花見に行ったことがあります。
今年の満開予想は4月28日だそうです。
復刻版時刻表の頃よりも見頃は半月くらい早くなっているようですね。
それだけ当時よりも暖かくなったということなんでしょうかね。
今年の札幌の桜は例年よりも少し早く咲きそうな予報が出ています。
今日はまだ建物の陰に雪が残っていますが、ここ数日で消えてしまうことでしょう。
どんどん暖かくなってくる今の時期は、やっぱりウキウキしてしまいますね。
桜は日本人にとっては特別なものなのだなということを、実用本位な時刻表復刻版の中でちょっと異彩を放つ「桜の名所」ページで感じたりしました。
今回は、復刻版時刻表創刊号の桜の名所ページから思い浮かんだことという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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