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【本棚】リスキリングで目指すべき姿を見つけた本の話


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年9月23日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書とIT 時代のリテラシーを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【本棚】リスキリングで目指すべき姿を見つけた本の話

というものです。

雑然とした本棚で目に止まった本

月曜日は自宅の本棚にある本の話をしています。

僕の寝室の入口にかなり雑然と本が差し込まれた本棚があります。

本が多すぎて収まりきらなくて前後二重になっているだけでなく、本の上の隙間にも本を横差ししてあったりして、使い勝手という観点では最低の本棚です。

本を捨てるということができないのでこんな形になっているのですが、それでもしばしば気になる本が見つかることがあるのが不思議なんですよね。

ひどい本棚

今回は、そんなひどい本棚から抜き出して読んでみたら今の僕の実感にとてもあったキーワードを見つけたという話をしようと思います。

超AI時代の生存戦略

見つけた本は、落合陽一さんの超AI時代の生存戦略というものです。

奥付を見ると、2018年2月20日の第14冊と書いてありますので、多分その辺りに購入して読んだのではないかと思います。

この本は、部屋の入口に一番近いところに通りがかりに引っかかりそうな形で横刺しされていました。

今日はどういうわけか、この本が気になったのです。

初版の発行は2017年ですから結構古くて、シンギュラリティという言葉が流行った頃でしょうか。

タイトルにAIと入っていますが、もちろん今流行っている生成AIが話題になる前ですよね。

でも、落合陽一さんはものすごく未来を考えている科学者ですから、7年経った今の様子から答え合わせをするようなイメージで再読してみようと思ったわけですね。

Work As Life?

開いてパラパラめくっていたら、最初の方に「ワークライフバランス」という章を見つけました。

この章には、これからは「ワーク”アズ”ライフ」を見つけられたものが生き残る時代だというサブタイトルがついています。

それを読んだとき、やっぱりそうなんだよなと思いました。

僕はいくつかの仕事を持っています。

そこでいつも感じていたことがあるのです。

それは働き方に関する考え方の違いです。

特に保守的な職場のスタッフの働き方に対する考え方は、簡単に言うと職場にいる時間が働いている時間です。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、まあ要するに勤務時間外は一切仕事をしないというスタンスです。

もっと言うと、現場で手を動かすことが仕事という感覚が強く、それ以外の事務仕事とか考える仕事は本業ではないというような雰囲気がある職場なのですね。

まあ、保守的な組織あるあるでしょう。

問題は、本業の手を動かす仕事の総量が減ってきていることです。

わかりやすく言うとお客さんが減ってるわけですね。

こういうフェーズでは、手だけを動かしてもジリ貧になっていくだけじゃないですか。

だから、経営陣は新しいことに取り組むことができる人材を育てなければならないと考え始めたわけです。

そのために、スタッフに手を動かすだけでなく日常的に仕事について考えることを身につけさせる必要があります。

で、そんなふうに考えさせるための施策を打っているわけですね。

この施策で必須となるのは、考えたことをアウトプットすることです。

端的に言うと、誰もがプレゼンをできるような資料を作れるようになることです。

これ、ホントはやる気になったらいつでもどこでもできるんですよ。

効率よくやれる場所であればいいんです。

でも、みんな職場じゃないとできないと思っているというか、職場以外でやるなんてありえないと思ってるのですね。

それもよくわかるんです。

タイムカードを押した時間で賃金が発生しているのですから。

この働き方だとワークライフバランスという言葉が必要になるのでしょう。

仕事と生活は別で、そのバランスを取りましょうっていうことですよね。

仕事以外のことが役に立っている

超AI時代の生存戦略/落合陽一

でも、僕はこのやり方だと辛いのです。

考える仕事は、きちんとツールが整った場所でやれば効率が良いことが分かっているからです。

さらに、非同期のコミュニケーション手段を使えば、いつでも仕事ができることも分かっています。

使い慣れたツールがある家でやると倍以上は捗ります。

メールやSNSの連絡にはすぐに反応を返せばバックログが減ります。

これはスマホを使えばどこでもできちゃいます。

なので、僕はちょっとした資料は家でちゃちゃっと済ませて提出してしまうのです。

1時間ほどで作った資料のクオリティが高いと驚かれることがありますが、それは使っているツールがよくできているからで、別にすごいことをやっているわけではありません。

ただ、同じことを職場でやったら倍以上の時間がかかるでしょう。

それは様々な伝統的な事情から環境が整っていないからです。

そして、僕の場合は仕事について考えることが時間や場所を問わずあって、その時々でアウトプットができる方が楽なのですね。

ワークとライフが分けられないのです。

だから、Work As Lifeという言葉がしっくりくるのです。

日常的にやっていることが、たまたま仕事に役立っている感じなんですね。

例えばこのラジオは話すことや考えをまとめるスキルを磨くのに役立っているだけでなく、画像や動画を作るツールを日常的に使うことでプレゼンテーション資料を作るための技術を磨くことにもなっているのです。

1時間ほどで資料を作れてしまったのは、そういう下地があるからです。

このラジオは仕事でやっているわけではありませんが、間接的に収入につながっているわけですね。

そのせいか仕事場に行くこと自体もあまり辛いとは思わなくなりました。

多分、AI時代には手を動かす仕事は今よりずっと誰でもできる仕事ということになります。

ということは、相対的に収入の低い仕事になっていくということですよね。

そして、楽しいことが仕事になっている人にはかなわない時代がやってきます。

これがワークライフバランスではなく、ワーク”アズ”ライフということになるのでしょう。

リスキリングというバズワードの中で目指すべきはここではないかと思います。

いかがでしょう?是非考えてみてくださいね。

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今回は、リスキリングで目指すべき姿を見つけた本の話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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