🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/3/22～28］

2021年3月29日 06:36

TOP画像は四代目菊川のお弁当。

蒸さない地焼きで調理されていて、いわゆる関西風のうなぎは初めて食べましたが、外側はパリパリと香ばしく、個人的にはこっちの方が好きかも！

📰プレスリリース

📰クックパッド、WeWorkに生鮮食品の受け取りステーションを設置〜移転先のWeWorkオーシャンゲートみなとみらい共用部に導入、他の拠点への設置も検討〜

クックパッド株式会社は、「WeWorkオーシャンゲートみなとみらい」内の共用スペースに、生鮮食品EC「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」を設置、2021年4月上旬よりWeWork入居メンバー向けにサービスを開始。

今まではマンションという住居をターゲットに展開していましたが、さらにコワーキングスペースにまで広げてきました。

「設置要件を満たす他のWeWork拠点への設置も検討。」とあるように、今後も増えていきそうですね。

📰ネクストミーツの代替肉商品、イトーヨーカドーの精肉売り場で販売開始。気候変動対策の大きな一歩

ネクストミーツ株式会社は、株式会社イトーヨーカ堂が運営するスーパー「イトーヨーカドー」の関東圏の11店舗にて、焼肉用代替肉「NEXTカルビ1.1」と「NEXTハラミ1.1」の精肉売り場での販売を開始する。

すでに加工肉売り場では様々な代替肉を見かけるようになりましたが、ついに精肉売り場にも並ぶようになるんですね。

📰「丸亀製麺」ロンドン1号店が今夏オープン

株式会社トリドールホールディングスは、2021年7月、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」が、英国・ロンドンに初出店することを発表。今回の出店を機に、欧州での「丸亀製麺」の本格展開を開始。

丸亀で一番売上の高い店舗はハワイのお店だと以前テレビで取り上げられていましたが、欧州でもうどんが受け入れられるのか、楽しみですね。

📰住友生命とMellowが業務提携しお客さまとの新しい出会いを創出。業界初の「インシュアランスモビリティ」始動

住友生命保険相互会社は、日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellowとモビリティビジネスについて業務提携した。ウェルネス体験を通じて保険との出会いを創出する保険×モビリティ「インシュアランスモビリティ」の実証実験を2021年3月下旬から開始。

もはやフードではありませんが、本noteでも頻繁に取り上げているmellow社の新しい取り組みで、デリバリーがもはやフードの枠を超えているように、いわゆる「フードトラック」もフード以外の様々な商品を届ける時代になりました。

デリバリーは「商品だけ」届けますが、トラックは「お店ごと」移動するので、今回の保険のように店員とのやりとりが発生するサービスまで展開できるという強みがありますね。

🗾国内のニュース

🗾ウーバーで家電宅配

家電量販大手のエディオンは料理宅配のウーバーイーツジャパンと組み、家電や日用品の宅配を始める。USBメモリーなどパソコン関連品に加え焼き肉グリルなど調理家電約200点を店舗から最短30分で届ける。国内家電量販店がウーバーイーツと提携するのは初めて。

ついに家電まで即時に届く時代になりました。

注文可能な家電は調理家電が中心とのことで、さすがに大型家電はそもそもウバッグに入らないですし、フード感覚で買うようなものではないですね。

「30日から東京と大阪の3店舗で試験的に開始」ということで、東京にある２店舗（秋葉原or二子玉川）のうち、どちらか一方、もしくは両方が対象となるかと思います。

🗾自動配送ロボ、公道走行可能に　21年度にも全国で

政府は2021年度にも自動配送ロボットの公道使用を認める。小型で低速走行する機種に限り、全国で歩道を走れるようにする。現行制度は自動走行するロボットについて法律上の明確な規定がなく、公道走行は認められていない。

コロナによって様々な業界が変革してきましたが、この業界もその一つですね。

記事内にある日本郵便の事例記事はこちら。

マンション常駐型というのは面白い。

🗾バカルディジャパンら、自宅でカクテルが楽しめるデリバリー「Deli-bar」、渋谷区中心に提供開始

洋酒の輸入・マーケティングおよび販売関連業務を行うバカルディジャパン、フードデリバリーサービスChompy（チョンピー）を運営するシン、国内外でカクテルバーを運営するSG Groupは、3社協働で、自宅で本格的なカクテルが楽しめるカクテルキットのデリバリー『Deli-bar（デリ・バー）』の提供を、渋谷区を中心とした一部エリアで開始すると発表した。

最も安いキットだと2980円（6杯分）なので、1杯500円とすればお店で飲むのと変わらない価格感ですが、あとはどれだけ自宅でお店に近しい雰囲気を出せるか。

渋谷近辺の住所であればChompyのTOPにバナーが表示され、そこから注文できるようです。

🗾ミクシィ、英国パブ「HUB」に出資　新業態の店舗開発へ

ミクシィは、英国風パブ「HUB」をチェーン展開するハブと業務提携を結ぶと発表。また、ミクシィとXTechが共同で立ち上げた投資ファンドのTech Growth Capitalが、ハブの第三者割当増資を引き受けるなどして総額約15.5億円（持株比率約20％）を出資する。両社で新業態の店舗を開発するなど、「ミクシィが持つオンラインコミュニケーションと、HUBのオフラインコミュニケーションを掛け合わせることでシナジーを創出する」としている。

この提携には驚きました。

HUBのごちゃっとしつつも居心地の良い店舗は好きですが、さすがにコロナ禍であの距離感は難しい中で、ミクシィという企業がどんな手を打てるのか。

ミクシィ側のリリースを見ると、主にHUBをどうにかするというよりも、新規事業・新業態の開発がメインのようです。

🗾ニトリ、飲食業に参入　ファミレス「ニトリダイニングみんなのグリル」試験的に開店、理由を聞いた

ニトリホールディングスの子会社が、ファミレス事業に参入した。家具チェーンで磨いた経営手法や、ステーキ専門店のフランチャイズ運営で培ったノウハウを生かし、試験的に開業した。

ぱっと見は唐突感がありますが、どうやらニトリの敷地内に飲食店をオープンさせるということで、ニトリで買い物した顧客がそのまま流れるという導線であれば自然ですし、ファミレス業態というのもうなずけます。

とはいえ、外部から取り入れて一気に展開しようというのではなく、あくまでも自分たちで知見を貯めながら小さく始めようという姿勢は、もしかしたら時代背景を鑑みてのことかもしませんね。

ここ最近本業以外に新たな取り組みを始める企業が増えている気がします。
やはり先行きが見通しづらい中、事業の柱を複数持っておきたいという企業の姿勢が表れていますね。

先週だけでもこれだけの記事がありました。

ラーメン店がホットドッグ！？『麺屋武蔵』がコロナ禍で始めた新ビジネス

串カツを食文化に『串カツ田中の串カツカレー』　DXシステムで新デリバリーブランドの実現

フードテック×飲食ノウハウで様々なフードコンテンツを展開するテイクアウト専門店『dinema（ディネマ）』赤坂見附店 4月9日OPEN

㈱ワンダーテーブルがデリバリー事業強化でバーチャルレストランをオープン！

🗾冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」登場　人気店のラーメンを24時間買える

業務用の麺の製造を手掛ける丸山製麺は、都内を中心とした人気ラーメン店のラーメンや餃子を冷凍された状態で購入できる自動販売機「ヌードルツアーズ」を、東京・大田区の同社本社前に導入した。商品価格は920円～1000円（税込）。湯煎で簡単に調理できるという。

そもそも当社はtoC向けにEC展開をされていたので、その延長というイメージですね。

🗾ミスドでネット注文可能に　4月1日から順次

ダスキンが運営するドーナツチェーン「ミスタードーナツ」で4月1日から、ネットで予約注文して店舗でテイクアウトできる「misdo ネットオーダー」が順次スタートする。来店前に、専用のWebサイトで店舗と商品を選んで決済すると、受け取り時間が表示される。その時間までに商品が準備されるため、店舗で並ばずにすぐに受け取れるという。

ようやくオンライン注文がスタートするようですね。

以前行われたポケモンとのコラボの際は、店外まで行列を作っていたので、こういった無駄を無くすためにも必須のサービスだと思います。

🗾ファミマのボトルキープ 30日スタート。「ファミマを冷蔵庫感覚で」

ファミリーマートは、ペットボトル飲料のまとめ買いサービス「ファミマのボトルキープ」を3月30日から開始する。通常100円のペットボトル飲料(水・お茶)24本分(2,400円)を「ファミペイ」アプリから1,900円で購入でき、「ファミリーマートをお家の冷蔵庫感覚」で使えるという。

これはネーミング勝ちですね。（もしかするとミスリードに繋がってしまうかもしれませんが）

あえて今はやりの「サブスク」という言葉を使わなかったのには、担当者としての考えがあったのかもしれません。

🌎海外のニュース

🌎コンビニにドライブスルー？米セブン-イレブンがオープンした、新しいコンセプトの店舗

アメリカでは、セブン-イレブンがテキサス州ダラスにドライブスルーをオープン。人気フローズンドリンク｢スラーピー（Slurpee）｣やタコスを売る。ドライブスルーは、セブン-イレブンの新しいコンセプトの店舗｢エボリューション・ストア｣の一部だ。

記事には、「コロナ禍で、ドライブスルーはファストフード店やクイック・サービス・レストランの生き残りにとって、重要なものとなっている。」とあるように、特にファストフードにおいてドライブスルーは最重要接点となっていますが、コンビニでもこの流れがあるんですね。

もはやコンビニでもファストフードのようなフードやドリンクを販売するようになると、いよいよ業態間の差が溶け込んできて、市場再編のきっかけにもなっていきます。

🌎yum brandsがデジタルマーケティング会社を買収

Tictuk Technologies社の技術は、Pizza HutやHabit BurgerなどのYumブランドの店舗で、ソーシャルメディアやWhatsApp、Facebook Messengerなどのチャットチャネルを通じて顧客が注文できるようにする。

Yumくらいの企業になるともはや提携ではなく買収なんですね。

ソーシャルやチャットメディアからの注文というのが具体的にどのようなものになるのか、とても興味があります。

🌎doordashがアプリのダウンロード数でトップになるも、ファストフードが台頭

米国で最もダウンロードされた飲食物アプリのランキングでは、4年連続でサードパーティのデリバリーアプリがトップ。しかし、2020年には「McDonald's」や「Chick-fil-A」などのファストフードアプリが台頭し、食料品デリバリーアプリ「Instacart」が初めてリストに登場した。

詳細なランキングがこちら。

Doordashがシェア拡大し続けている影響がアプリDL数にも表れています。

また、カテゴリ別でみると、ファストフードやグロッサリー関連が大きく伸びているとのこと。

出典：The State of Food Delivery Apps 2021

🌎The State of European Food Tech 2021

フードテックにとって重要な年である今年、私たちは再びファイブ・シーズンズ・ベンチャーズと協力して、ヨーロッパのフードテックの状況、勝者、敗者、模倣者、そして画期的な企業について調べた。

こちらは欧州におけるフードテックの最新レポートです。

５年間の成長率を見ると一目瞭然ですね。

レポートの完全版はこちらのPDFを参照してください。

以上。

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