🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/12/14～20］

2020年12月21日 06:44

TOP画像は焼肉ライクのフェイクミートです。
12月14日から全店舗でNEXTカルビ・NEXTハラミが販売開始とのことで、早速食べてきました。

本物のカルビ・ハラミと両方食べられる食べ比べセットのようなものがあったので、そちらを食べてみましたが、やはり脂や旨味の部分ではまだ本物には劣るものの、１つの食品としては十分な美味しさでした。（焦げやすいのでご注意！）

📰プレスリリース

📰月商594万円を稼ぎ出す2坪の極小キッチン　108万円からスタートした1年半の軌跡と飲食業界の新しい戦い方

2018年6月にクラウドキッチン「KitchenBASE」の運営を開始、飲食業界初挑戦ながら10個の直営ブランドを育ててきた。10ブランドを通して様々な知識やノウハウを蓄積。試行錯誤を重ねてきた直営ブランドと工夫したポイントをいくつかをご紹介。

まさに試行錯誤を月単位で繰り返してきた軌跡が記事内のグラフからも読み取ることができます。

ブランド改廃が容易というゴーストレストランの強みを存分に生かして、１年間で10以上ものブランドを試しつつ、「食材の効率化」「ニーズの徹底研究」「コミュニケーション施策」等の改善活動の様子が書かれています。

この活動報告的リリースは、定期的に発信していただきたいですね。

📰「Uber Eats」「出前館」ともに認知率は9割前後、一方で利用経験率はどちらも1割強

新型コロナウイルスの影響で注目度が高まっている「出前/デリバリー」の分野の中で、「出前館」と「Uber Eats」の2大サービスにフォーカスし、出前/デリバリーサービスの現状と今後について調査した。

「"みんなが使っている"という世の中の空気感を頼りに、今と近未来の流行を予想する企画」の第一弾ということで、詳細はこちら↓から閲覧できます。

パネルは日本全国の男女ということですが、それでもUberEatsの認知率97%には驚きました。（とはいえ、実際の利用までなかなか進んではいませんね。）

それにしても「流行っている感」を示すための調査方法が面白く、「Uber Eatsや出前館を利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答える」という質問はかなり曖昧ではあるものの、この単発でどうか？というよりも定点で取ることに大きな意味がありそうです。

📰クラシル、2020年の消費者行動を振り返る「コロナ禍の食需要変化」調査結果を公開

dely株式会社は、2020年における新型コロナウイルス感染症拡大、およびそれに伴う国・自治体の施策が家庭の料理に与えた影響を測るため、運営する国内No.1のレシピ動画サービス「クラシル」のユーザーの行動の調査分析を実施。「クラシル」のトラフィックの変化と併せて調査結果を公開。

緊急事態宣言から現在に至るまで食需要にどのような変化があったのかは、おおよそ想像の通りだと思いますが、具体的にどんな料理がどのくらい伸びたのかというデータはメディアの強みが出ていていいですね。

まさかカオマンガイ（海南鶏飯）の検索がこんなに伸びていたとは…。実は私の好物でして、専用のマガジンを作ってストックしてこうと思っています。（私はもっぱら外食かデリバリーが主ですが。）

📰メニュー・商品開発、クリエイティブ、プロモーション、スタジオ機能を備える“フードデベロップメントソリューション” 「Mo:take LABO」が12月15日(火) 代官山にオープン！

人の想いに寄り添い、フレッシュでユニークなものを共に創造し、心を動かし続けるサービスプロデュースカンパニーである株式会社Yuinchuはこの度、あらゆる食の体験ニーズに応えるため、スペースであり、機能やアイデアにもなりうるフードデベロップメントソリューション「Mo:take LABO」を代官山にオープン。

「アイデア×空間」によって食体験をアップデートをすることを目的に、オフラインの場を創られたということで、今この状況で改めてオフラインの意味や必要性が問われている気がします。

こちらはコロナ以前に参加したイベントの様子ですが、やはりMo:takeさんのケータリングはひと味違いますね。

ラボは今後、商品開発やプロモーション企画等に使われていくとのことですが、ラボ内でのイベントなんかも面白そうです。

📰川崎初上陸！世の中が大きく変わる今、イートイン付きゴーストレストラン「ギャザーカフェ」が川崎にオープン！

株式会社吉野家ホールディングスは、間借りマッチングプラットフォーム「シェアレストラン」を利用した新規開業事例を報告。

「イートイン付きゴーストレストラン」を直訳すると「店内飲食できる店内飲食できない飲食施設」となってしまいもはや意味不明ですが…（苦笑

ゴーストレストランとして開始したものの、人気となってイートインも始めた、という事例で、レストランの進化形態として新たな可能性を秘めていますね。

🗾国内のニュース

🗾ZMP、ENEOS／宅配ロボによるデリバリーインフラ構築で協業

ZMPは、無人宅配ロボットを活用したデリバリーインフラ構築と実用化に向けて、ENEOSホールディングスと協業に関する契約を締結したと発表。無人宅配ロボ「DeliRo（デリロ）」をサービスステーションなどに配備し、食料品や日用品など複数店舗の商品を同時に一般消費者へ配送する独自のデリバリーインフラの構築を目指す。

ガソリンスタンドを拠点するとは親和性が高そうです。
他に拠点候補としてはコンビニの方がメッシュが細かいですが、場所が狭いですし、車両との親和性がそこまで高くないですね。

🗾JR東、フードデリバリー事業開始。駅ビルに六厘舎など複数店の調理場

JR東日本大宮支社およびJR東日本スタートアップは、アスラボと協業し、既存のフードデリバリー業態を進化させたとする「アスラボデリバリー」の実証実験を、さいたま新都心駅直結のさいたま新都心駅東口ビルにて開始する。

強みはこちらの２つ。

1つの厨房で複数店のフードメニューをワンオーダーで提供
1つの拠点で店頭販売やイートインにも対応

テイクアウトやイートイン対応もさることながら、やはり複数店のメニューを１回で注文できることは大きな強みですね。
オリジナルブランドではなく既存ブランドなので、最終的にどんな見せ方になるのか気になります。

🗾ウーバーや出前館などに安全講習　警視庁、事故など受け

飲食店の商品を家や企業に届ける「フードデリバリーサービス」の広まりを受けて、警視庁は、「ウーバーイーツ」や「出前館」など主要6社の自転車の配達員40人を集め、安全運転のポイントを教える講習会を開いた。複数の業者向けのこうした取り組みは全国で初めて。

各サービス個別で自治体ごとにこういった取り組みは行っていましたが、複数社が一堂に会しての実施は初めてとのこと。

百聞は一見に如かず。スタントマンが実際に事故にある様子が動画になっていますが、結構衝撃的で、デリバリーに関わる方には是非見てほしいです。

🗾「メルカリ教室」がファミリーマートに、利用方法をイートインスペースでレクチャー

メルカリが、利用方法をレクチャーする「メルカリ教室」と無人で商品の発送が可能な投函ボックス「メルカリポスト」を、東京都と神奈川県のファミリーマート全8店舗に開設し、本格導入に向けた実証実験を開始した。いずれもコンビニエンスストアに設置するのは今回が初めて。

CMはかなり長くやっていますが、まだまだ認知と利用には差がある、ということでしょうか。
（私はメルカリのサービスはもちろん、適時ニュースも取得していますが、実際にまだ出品・購入をしたことがありません。）

こちらは今年のカンファレンスのニュースですが、ドコモショップにも設置していると記事にあります。

🌎海外のニュース

🌎Deliveroo香港、ドンキと独占提携サービス開始　ドンキ商品を30分以内に配達

Deliveroo香港が、香港で展開する「DON DON DONKI」との提携サービスをスタートした。同サービス「DONKI-on-Deliveroo」では、弁当などに加え、すし、フルーツ、和牛、日本酒やチューハイなどの酒類、生活必需品など約300種類の配送に対応する。

海外におけるドンキ×オンデマンドデリバリーということで、これは日本でも近々開始するかもしれませんね。

こちらのPPIH社のリリースを見ると、香港だけでなく、シンガポール・タイ・アメリカで実施とのこと。

タイやシンガポールではGrabと、アメリカではInstacartと組む等、各国で強みのあるサービスと組んでいることが分かります。（アメリカでは初期商品点数が800点にもなるのはすごいですね。）

🌎Uber・Lyft・DoorDashらがドライバーへの最低収入保障や医療補助を開始、新法成立のカリフォルニア州で

配車サービス大手のUberやLyft、食事配達サービスを手がけるDoorDashの本拠地であるカリフォルニア州で、アプリを通じて仕事を請け負うドライバーへの福利厚生拡充を事業者に義務づける法律をめぐる住民投票が実施され、賛成多数で可決された。これを受けて、Uber・Lyft・DoorDashらが相次いでカリフォルニア州のドライバー向けの福利厚生制度を発表している。

アメリカのデリバリーニュースでは何かと話題になる「AB5法案」ですが、現実問題として機能していないこと、それによる州と業者間での"落としどころ"が住民投票により可決されたということで、シェアリングの在り方が見直されつつあります。

こちらの記事を見ると、配達員への待遇を厚くするためのコストを顧客の料金に上乗せすると書かれています。

自身の支払額が上がるにも関わらず投票で可決になるということは、顧客でありつつも同時に働き手であるが故の賛成、とうことなのでしょうか。

また、フードだけでなくグロッサリーデリバリーも同様。

🌎米ウォルマート、「完全無人」で配送　21年に一部州で

米小売り最大手ウォルマートは、無人の自動運転トラックによる商品配達を2021年にアーカンソー州で開始すると発表した。同社は自動運転車の米スタートアップ企業Gatik（ガティック）と共同で自動運転車での配送実験を行ってきたが、完全無人での商品配送は初めて。

「ショップから家庭へ」ではなく、「倉庫からショップへ」という物流面の部分ですね。

2019年の開始時はドライバーが乗車していましたが、今回は「安全を監督するための運転手は乗車しない。」とのことで、もはや自動運転が当たり前の時代はそこまできていますね。

🌎はじまる自動運転デリバリー：Ford and Argo AIがマイアミで試運転開始

Fordと自動運転車スタートアップのArgo AIは、The Education Fundと提携して、FordのFusion Hybridを利用した自動運転による非接触型のデリバリーシステムを試験運用すると発表した。試験運用はマイアミで行われ、Fordは引き続きマイアミ・デイド郡で自動運転車による配車サービスや商品配達サービスを構築する。

こちらはまだ実証実験の段階ですが、「ショップから家庭へ」というラストワンマイルの部分ですね。

🌎チキンも焼けるケンタッキーのゲーム機「KFConsole」が1週間の再延期。12月18日に何かを発表

今年6月にSNS上で発表され、また11月には話題のゲームタイトル『サイバーパンク2077』のパロディと共に約1か月の延期が発表されたゲーム機だが、今回さらに1週間の発売延期となったかっこうだ。

そういえばこんなニュースありましたね…。それにしても未だに謎。

番外編

Grubhubが今年の総集編ページを出していました。

各州ごとにお気に入り料理を出しているのは面白いですね。
寄付総額は約19億円！

バーガーやピザがアメリカ人のお気に入りなのは分かりますが、そこにワンタンも仲間入りするとは驚きました。

以上。

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