🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/3/1～7］

2021年3月8日 07:33

出前・宅配・デリバリーで本当にあった怖い話。

真偽の程はわかりませんが、同サービスならまだしも、別サービスで同じ人が宅配にくるのはさすがに怖いですね。

📰プレスリリース

📰一般社団法人日本フードデリバリーサービス協会（JaFDA）設立のお知らせ

日本最大級の出前サービス『出前館』と、Uber Eats Japan合同会社、menu株式会社、株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス、楽天株式会社を中心とした、フードデリバリーサービスを提供する13社は、新たに一般社団法人日本フードデリバリーサービス協会を設立。

弊社も理事の１社であるものの、もはや一般社員では実際にどんなことが行われるのかはよくわかりませんが、「フードデリバリーサービス業界の諸課題において全体で取り組むことで、利用者に安心・安全のサービスを利用いただく環境を事業者間で連携して整備し、サービス水準の確保と信頼性向上を目指す。」とのこと。

📰株式会社モンテローザの自社ECサイト「テイクアウト＆デリバリー検索サイト」が3月1日から本格始動！

居酒屋を中心に飲食事業を全国に展開する株式会社モンテローザは、お客様が当社店舗を簡単に検索が可能で、当社のテイクアウト＆デリバリーサービスをより簡単に、より便利に利用できるよう自社ECサイトをリニューアル。

ブランドを多数持って全国で商売しているので、ポータルサイトのようにかなり本格的な作りになっています。

ASPを使った自社テイクアウトサービスだけでなく、各社デリバリーサービスもまとめて表示しているので、利便性は高そうですね。

🗾日本のニュース

🗾ウーバー、宅配を全国拡大

料理宅配のウーバーイーツジャパンは2021年中にもサービス地域を全国に広げる。約10万人いる配達員も最大で20万人に倍増する見通し。一方でギグワーカーと呼ばれる配達員は雇用保険や労災保険が適用されないなど、労働環境の改善が課題となっている。

UberEatsのサイトを確認すると現在は約35都道府県が配達エリアとなっていました。

白地図専門店というサイトのデータを使って色分けしてみたのがこちら。

【黄色：出店エリア　灰色：未出店エリア】

見てみると特に東北あたりが特に未開拓ですね。
雪深い地域では冬の稼働がガクっと下がってしまう等、出店しづらい理由などがあるのかもしれませんが、それでも今年中には全国展開していくということですね。

また、労働環境の部分においても、引き続き問題は抱えており、SNSでも話題になっていましたが、攻守ともに課題はまだまだありそうです。

🗾U.S.M.H／食品宅配サービスWEBサイト開設

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは、食品宅配サービス「Online Delivery Ignica（オンラインデリバリーイグニカ）」の WEB サイトを開設し、従来の食品宅配サービスに加えて、EC専用ミールキットの予約販売を関東（1都6県）で開始した。

サイト内のラインナップはまだPB商品のみで点数は少ないですが、アプリも提供中ということで、オンライン接点にかなり力を入れていますね。

🗾法人向け無人店舗サービス「smart petit」の1号店をオープン

マルエツは、店舗での利用拡大を進める、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのスマートフォン決済アプリ「Scan＆Go Ignica（スキャンアンドゴーイグニカ）」を利用した、法人向け無人店舗サービス「smart petit（スマートプチ）」の1号店をオープン。

またしてもU.S.M.H.社の事例ですが、こちらは無人店舗のようですね。

マルエツとはいえ、BtoCではなくBtoBということで、あくまでも社内の一角にオフィスグリコの大型版を作るイメージだと思います。

🗾Amazon.co.jpの短時間配送サービス「Prime Now」が3月31日をもって終了。スーパー「ライフ」が引き継ぎへ

生鮮食料品などを短時間で配送する、Amazon.co.jpのプライム会員向けサービス「Prime Now（プライムナウ）」が、3月31日をもって終了することになった。当初は複数の事業者が参加していたが離脱が相次ぎ、近年は実質的にスーパー「ライフ」単独のサービスとなっていた。

アマゾン×ライフのエリア拡大については、何度かこのnoteでも取り上げてきましたが、ついにPrime Nowが終了しライフ一択になるとのこと。

これはライフの粘り勝ちですね。
アマゾンは徹底的に加盟店とのコストを抑えていく印象ですが、これから長いwin-winの関係性が築けていけるのか。

🗾ハウスが新規事業、キッチンカーで外食支援、遊休地活用--「街角ステージweldi」

ハウス食品グループ本社は、新規事業としてキッチンカープラットフォーム「街角ステージ weldi（マチカドステージウェルディ）」を開始。飲食事業者と遊休地を持つスペースオーナーをつなぐキッチンカーのプラットフォームで、飲食事業者のキッチンカーの導入から運営までをトータルでサポートするサービス。

最近はデニーズ×キッチンカーもニュースになりましたが、「2019年9月より事業可能性の調査検証をしており、事業のさらなる成長が見込める。」ということで、かなり前から検証はしてたようですね。

キッチンカーのプラットフォームというと、Mellow社が競合となりますが、ハウス食品グループとしての強みをどう生かしていくのか、今後が楽しみです。

こちらはフードトラックにおけるコラム記事です。

特にフードトラックにおけるメリット・デメリットがとても参考になります。

🗾鳥貴族がバーガー事業参入へ　居酒屋苦戦で「第2の柱」目指す

居酒屋チェーン大手、鳥貴族ホールディングスは、ハンバーガー事業に参入すると発表。8月に、チキンバーガー専門店「TORIKI　BURGER（トリキバーガー）」の1号店を東京都内で開業する予定。新型コロナウイルスの感染拡大で主力の居酒屋業態が苦戦する中、持ち帰りや宅配に強いバーガー業態を「第2の柱」に育て、ウィズコロナ時代に適応する。

各社新たな取り組みを始めているなかで、鳥貴族はバーガーできましたか。チキンバーガー専門店というのは結構気になりますね。

「商品の価格帯はハンバーガーチェーン国内最大手のマクドナルドと同水準を想定している。」とあるように、かなり攻めた価格帯ですし、「将来的に国内1000店、海外1000店以上の出店を目指す」と、目標も高いです。

🗾Uber Eatsのカバンに新色「グリーン」　路上での視認性を強化

Uber Japanは、フードデリバリー「Uber Eats」の配達員用カバンに新色「グリーン」を追加した。従来より鮮やかな色を採用することで、路上での視認性を高め、配達員の安全を確保するという。

通称ウバッグも今は４世代目となっており、第２世代で印象的だった緑色を第４世代の色違いとして出すようです。

人によってはロゴが恥ずかしい等の感想があるようですが、何より安全面を最大限考慮してほしいですね。

また、キチンとしたバッグを使うことがお店の評価にもつながるとのこと。

働き方に関わらずプロ意識を持って、誰に対しても社会人としての紳士的対応は必須ですね。

🗾ロボット使い医薬品の配送実験

パナソニックは小型の移動ロボットを使って医薬品を薬局から住宅まで自動で配送する実証実験に乗り出した。大阪に本社があるパナソニックは、調剤薬局大手のアインホールディングスとともに医薬品の自動配送の実証実験を５日から始めた。

すでにフードの実証実験は開始していましたが、ついに医薬品も。

🌎海外のニュース

🌎ウォルマート、2時間宅配サービスの最低注文金額を撤廃

米ウォルマートは、注文を受けてから2時間以内に商品を届ける「エクスプレスデリバリー」の最低注文金額を撤廃した。従来は最低注文金額を35ドルに設定していたが、より少額の注文にも対応する。

「エクスプレスデリバリーは現在、米国内の約3000店舗で実施しており、全人口の70％近くをカバーしている。」という、とんでもないサービスですが、採算がとりにくいが需要のある少額注文を取りに来たとうことで、さらなるサービスの強化を図ってきていますね。

🌎買い物代行サービスのInstacartが283億円を調達、評価額は5カ月で2倍以上の4兆円超に

オンデマンド食料品配達プラットフォームのInstacart（インスタカート）は、既存の投資家から2億6500万ドル（約283億円）の資金を調達。同社の評価額は、これにより390億ドル（約4兆1600億円）に押し上げられた。

食品宅配という部分ではウォルマートとの競合ですが、もはや何度目かわからないほど、粛々と調達しています。

コロナ禍で大きく成長したサービスの１つであり、今後もその成長が期待されているということですね。

🌎Deliverooは、食品配達ブームの中で70億ドルのIPOのためにロンドンを選択

英国の食品宅配会社Deliverooは、その待望の新規株式公開のためにロンドンを選択。同社はIPOの具体的な時期については明言していないが、2021年の前半になると予想されている。

デリバルーも本国でIPO予定とのことですが、依然として赤字が続く中、UberEatsやJustEatなどとの競争は熾烈で、今後どのように強みを増していくのか。

🌎Jumia、利益を求めてアフリカのオンラインフードデリバリーに進出

Jumia Technologies AGは、アフリカの先駆者であるEコマース事業が、電話や電子機器の取引という主要な市場を超えて成長しようとしていることから、オンラインフードデリバリーの分野で拡大している。

「食品はプラットフォーム上のトランザクション全体の20％を占め、急速に成長している。Uber Eatsの撤退後、市場にギャップがあるエジプトにサービスを拡大している。」とあるように、フードデリバリー需要は各国で顕在化していますね。

🌎ドローン配送用「スマート宅配ボックス」を生んだ米国の起業家

シカゴに本拠を置くスタートアップの「ヴァルカリ（Valqari）」は、ドローンによる配達で荷物を受け取るためのスマート宅配ボックスのパイオニアだ。同社のCEOのライアン・ウェルシュは「ドローン配達が普及すれば、消費者は荷物を受け取るための専用の宅配ボックスを必要とするようになるだろう」と述べている。

ドローン配達技術ではなく、それを受け取るためのソリューションを開発する、というところが面白いですね。

以上。

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