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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/6/1~7]



📰プレスリリース

📰USEN、フードデリバリーサービスを手掛ける「Uber Eats」との業務提携へ

株式会社USENとフードデリバリーサービス「Uber Eats」は、飲食店のデリバリー領域における販売支援を目的とし、USENが提供するPOSレジサービス『UレジFOOD』とUber Eatsのシステム連携および双方が運営する業務支援サービスの営業連携に関する業務提携契約を締結した。

本業務提携における具体的な活動内容がこちら↓

・USENが自社のユーザにUber Eatsを案内
・USENのPOSレジアプリとUber Eats端末を連動
・Uber EatsはレストランパートナーからUSENのPOSレジについて問い合わせを受けた場合、USENに取り次ぎを行う

USEN側の活動が主ですね。(さすがにUber側はPOSレジの誘致までは行わないか…。)
今やデリバリーサービスも乱立してきており、特に都内でも渋谷・六本木あたりではテイクアウトも含めると7~8サービスくらいあるのではないでしょうか。

さすがに全てを導入してるレストランはあまりないと思いますし、全てに専用端末が必要というわけではありませんが、まさにレジ回りは↓こんな感じになっているレストランもありそうです。

すでに導入しているPOSレジにオーダーが直接入ってくるメリットは大きいですね。今後、UberEats以外とも連携していくのか注目です。

また、海外では複数のサービスから入る受注を一括させるサービスも出てきていますし、

こんな製品も。

これくらい自作しているレストランもありそうですね。



📰スターフェスティバル、楽天の出前・宅配注文サービス「楽天デリバリー」において連携

フードデリバリー事業を展開するスターフェスティバル株式会社は、楽天株式会社と、楽天が運営する出前・宅配注文サービス「楽天デリバリー」の一部業務の受託およびスターフェスティバルが提供するデリバリーサービス加盟店の「楽天デリバリー」出店について合意した。

本業務提携における具体的な活動内容がこちら↓

・楽天デリバリーにおける、注文連絡など受注管理オペレーション業務の一部を、10月1日よりスターフェスティバルが受託
・楽天デリバリーの加盟店は、スターフェスティバルに契約を移行することで、販売促進支援サービスが利用可能となり、ごちクルをはじめとする複数のプラットフォームに店舗情報が掲載される
・スターフェスティバルが提供するデリバリーサービス加盟店が楽天デリバリーへ出店する

相互層客をしつつも、スタフェスが楽天デリバリーのバックオフィス業務を受け持つのはちょっと驚きました。
とはいえ、スタフェス社長の岸田さんは元楽天で、それこそ楽天デリバリーの立ち上げにも関わっているので、このあたりは勝手知ったる業務だと思いますが…。

フードデリバリー業界は新規参入も相次ぎ、ここ最近の楽天デリバリーはあまり目立っていない印象です。
楽天はデリバリー事業をどう考えているのか。もしかすると、事業自体をごちクルに移管する等の大転換が起こるのかも…、と考えたくなる提携ですね。



📰【Mellow】モビリティビジネス・プラットフォーム事業者として、全国初の地方自治体との包括連携締結について、さいたま市と合意

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「TLUNCH」を展開する株式会社Mellowは、政令市初の庁舎敷地内へのフードトラック導入を経て、さいたま市と市民サービスの向上及び災害・緊急時の被災者支援、市内事業者業態多角化支援など、広くモビリティサービス分野における事業連携にむけての包括連携協定を締結。

具体的な展開はこれからだと思いますが、
 ・出店スペースの提供や地元生産者とのマッチング
 ・市内飲食事業者へのフードトラック事業支援

等、地域活性化とフードトラック浸透の双方にとっての価値ある提携のようです。




🗾国内のニュース

🗾事前注文・決済が可能な新機能「モバイルオーダー」開始(トイポ)

トイポは、スマートフォンアプリ「toypo」を提供する飲食店などのメニューを来店者のスマホに配信し、注文や決済までを来店者が事前に行うことができる新機能「モバイルオーダー」の機能をリリースした。同機能は「toypo」の加盟店およ利用者・消費者向けアプリ上で実装される。

モバイルオーダーの利用イメージはこちら↓

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アプリの使い方自体は特に目新しいものはありませんが、プラットフォーム自身が出店しているのは面白いですね。(ランチのみ間借り営業とのこと)
しかも期間限定でカレーが100円!!



🗾最短2日でテイクアウト開始、販売手数料0円の新サービス

グルメパートナーズは、新型コロナウイルスの影響で売上減に頭を悩ませている飲食店が最短2日でテイクアウトやデリバリーのウェブ販売をスタートできる、販売手数料0円の新サービス「eEAT(イート)」をサービス開始した。

最短2日もさることながら、4か月目以降の月額10,000円&決済手数料(3.6%)以外に費用がかからないのがスゴイですね。
最近話題のmenuなんかも無料を謳っていますが、各社今後の見通しをどのように設定しているのか伺ってみたいです。



🗾劇もメシも自宅で楽しめる『劇メシデリバリー』がスタート

食事をしながらレストラン空間360度の演劇を楽しむ『劇メシ』が、会場をレストランから自宅に移し、自宅で参加できるリモートエンターテイメント『劇メシデリバリー』を開始することが決定した。

そもそも劇メシというのを初めて知りましたが、"劇場で食事"ではなく、"レストランで演劇"なんですね(驚

そんな劇メシをこんな状況なので自宅で楽しめるように、と考案されたのが劇メシデリバリーとのこと。
ちなみに食事はこちら↓

演劇×食といえばホリエモンのクリスマスキャロルを思い出させますが、価格的にも気軽でさらにレストランでの演劇というものはまた違った体験になりそうです。

ちなみに映画×食というイベントもあり、私もチケットを取って楽しみにしていたのですが、このコロナ影響によりやむなく中止となってしまいました…。

今後も、食だけでなく、◯◯×食というかたちで"体験"にシフトした取り組みがどんどん増えていってほしいです。



🗾自宅でプロのカクテルが味わえる! 業界初「カクテルデリバリー」を体験してみた

早くバーに行きたくてウズウズしているBARファンに朗報。都内にバーを6店舗展開する『Mixology Group』が、自宅で本格的カクテルが楽しめる「デリバリー&テイクアウトメニュー」を開始。

実際のメニューはこちら↓ですが、かなり本格的ですね。

テイクアウトだとすぐに飲める商品で、デリバリーだとカクテルが作れるキットを販売しているとのこと。
すぐに飲みたいところですが、2日漬け込むという体験もまた楽しそうですね。



🗾クックパッドマートで「先払い型ライブコマース」を開始

クックパッドは、生鮮食品EC「クックパッドマート」において、 商品を事前に購入して商品のお届け日まで体験を楽しめる「先払い型ライブコマース」を開始すると発表した。

第一弾の取り組みは「マグロ解体ショーをyoutube配信し、そこで解体されたマグロを当日中に届ける」というもので、こちらも体験に特化したサービスですね。

ライブコマース自体はアパレルや美容関連で先行している印象がありますが、"食"も臨場感があって楽しそうですし、商品が届くまでに受ける追加体験によっては期待値をさらに高めることもできるので、そのあたりのコンテンツ力がとても重要になってきますね。



🗾「UberEats」「出前館」のアルゴリズム分析し上位表示する売上支援サービスがスタート!!

全国約1万2000店舗の飲食店のウェブマーケティングを支援するCS-Cは、テイクアウト・デリバリーの店を検索サイトやアプリで探す際に上位表示されるようにするなど、中食での売上増に役立つウェブ運用を引き受けるサービス「C+ToGo」の提供を始めた。

よくある、ぐるなびやホットペッパー等のグルメサイトをコンサルしますよ、の宅配版ですね。ちょっとプライス設定が強気な印象を受けますが…。




🌎海外のニュース

🌎米国の料理配達スタートアップGrubhub買収を巡り、本命のUberに加えて欧州2社が名乗り

米国の料理配達スタートアップのGrubhubの買収を巡って「これまで本命とされていたUberに対抗して米国進出を図る有力なヨーロッパ企業2社が名乗りを上げた」とCNBCが報じた。参戦したのは、TakeawayがJust Eatを買収して誕生したJust Eat TakeawayとDelivery Heroだ。

DoorDash等の国内企業が参戦し、シェア率を上げるという方法もありますが、他国からの米国進出への足掛かりとしての参戦という方法も確かにありますね。
今年中に決着するのか、ここの動向は引き続き追っていきます。



🌎「バスに乗って節電して配送可能な範囲を拡大する宅配ドローンシステム」が開発されている

近年では従来のシステムに代わる宅配方法としてドローンの利用が模索されている中、スタンフォード大学の研究チームが「バスに乗って移動することで節電し、配達できる範囲も拡大するシステム」の実現を目指している。

まだ研究段階という話ですが、ドローン宅配の中継地点としてバスを利用しようという試み。なかなか面白いこと考えますね。
電車でもいけそうな気がしますが、架線が邪魔になりそう…。



🌎インポッシブル、消費者への直接販売を開始、植物性バーガーをまとめて購入可能に

Impossible Foodsが初のD2Cオンラインストアをオープン。これにより、48州に在住であれば誰でも植物ベースのハンバーガーを宅配で注文することができるようになった。

オンラインストアがこちら↓

パッケージも未来食のような尖ったデザインでカッコイイです。
すでにImpossibleの代替肉は約3,000の小売店で販売されているとのことですが、ここにきての直販は普及に向けての起爆剤になりそうです。

こちら↓は各種まとめ記事ですが、今や魚や卵、培養肉等多彩な商品が出そろっています。



ここからはコラム的記事を3つ。

🌎今こそセルフサービスキオスクにジェスチャーコントロールを追加する時

セルフサービスのキオスクは、従業員からの注文を排除することができ、それによって人間同士の接触を減らすことができる。しかし、キオスクの多くの問題は、人々はタッチスクリーンを使用する必要があるということ。

確かに省人化のためにキオスク端末を設置したものの、衛生を保つために毎回除菌していたら省人化にならないですね。
記事内には全てのレストランがオーダーアプリを開発できるわけではないし、それらをユーザが使うとも限らないとも。仰る通り…。
とはいえ、ジェスチャーも相当難易度が高いと思います。(イライラしてタッチしちゃいそう)



🌎中国で急拡大する生鮮食品分野でのECサービス

今回のコロナ禍によって、急速に成長しているのが生鮮食品をオンラインで購入する生鮮ECサービスと、実店舗とECの機能を融合したOMO型店舗。実際にどのように成長を遂げていて、今後もその成長は続くのだろうか。その実態について株式会社オプトホールディング、中国事業推進室のゼネラルマネージャー李 延光氏に寄稿いただいた。

中国の生鮮ECと店舗型の今の状況がざっくりと把握できます。



🌎「収益化」に舵を切るフードデリバリー。資本力に劣るスタートアップの勝ち筋は

日本でも出前館、UberEatsの2強を中心に競争が激化する中、スタートアップはどう戦うべきか。海外企業の現状を踏まえ、資本力に劣る日本のフードデリバリースタートアップの可能性についてグロービス・キャピタル・パートナーズの山本絢子氏に寄稿してもらった。

「本質的な差異のない同類サービスが混在する状況のため、フードデリバリー各社の戦略の変化が求められる時代」とはまさにですね。




以上。

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