🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/2/1～7］

正木伸繁 @nbmasaki　🍣デリバリー事業会社マーケ担当

2021年2月8日 07:32

TOP画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしたものですが、よく見ると「CoCo壱番屋」って容器に書いてありますね。
ココイチにこんな定食メニューあったかしら…。

📰プレスリリース

📰丸善ジュンク堂書店とエニキャリが連携　書店の店頭在庫を自宅やオフィスまでお届け

株式会社丸善ジュンク堂書店と株式会社エニキャリは協同で、都内3店舗の店頭在庫を自宅やオフィスまでお届けするサービスを開始。

「最大100万冊の店頭在庫から注文可能。デリバリー依頼確定後、最短45分でお手元に。」ということで、ついに本もオンデマンドで届く時代になりました。
仕組みとしては、

①ユーザが「honto」で「店舗お受け取り」を依頼
②anyCarryの「本のお届け便」で取り置き番号を入力して配送を依頼

という流れで、１社でこの仕組みを作るのは大変ですが、こうやって提携して新たなサービスを生むやり方は今後もどんどん生まれていきそうですね。

📰Mellow、駐車場予約のakippaと提携〜スペースバリューアップの連携を開始〜

モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellowは、駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippa株式会社と提携。Mellowの提携するキッチンカーや物販モビリティをakippaの契約する駐車場にて展開することや、SHOP STOP出店スペースをakippaで活用する等の連携を模索していく。

ハードとしての場所をakippaが、そこに出店するソフトとしてのコンテンツをMellowが、という形になっており、今後どんなサービスが生まれるのか楽しみですね。

また、「2月2日(火)18時〜19時にて、音声SNS Clubhouse上で"Mellow×akippa"アライアンス裏話」についての配信を行います。」とあるように、Clubhouseは今後企業活用がどんどん進みそうです。（私はAndroidユーザなのでまだ触れてもいないですが…）

こちらは代表の森口さんがカンファレンスに登壇した際の文字起こし記事です。ビジネスの詳細と今後について語っています。

ランチ以外のモビリティは増えていきそうな予感。

📰ワタミが大好評のから揚げ業態でオンライン注文＆駐車場へお届けを実現！『から揚げの天才』にて『くるまでキャッチサービス』開始！

ワタミは、外食ビジネス向けに業務支援サービスの開発・提供を行う株式会社イデア･レコードと協業し、『から揚げの天才上尾店』にて、「オンラインテイクアウト予約管理」をメインに、お客様をお待たせしない待ち時間の緩和に向けた対策を実施、ニューノーマル時代に対応した『くるまでキャッチサービス』を開始。

まさにカーブサイドピックアップの導入ということで、地方の駐車場完備の店舗では今後重要な機能になってきます。

こちらの記事ではマックを始めとしたドライブスルーの取り組みについてまとめられています。

（ピザハットのお車ピザも事例として入れておいてほしいですね！）

📰丸亀製麺の‟お持ち帰り専用”新サービス　並ばずにご注文からお支払い、商品受け取りまでできるモバイルオーダーを2月1日（月）より全国で導入開始

株式会社丸亀製麺が展開する讃岐うどん専門店「丸亀製麺」では、全国600店舗を超える店舗にて、お持ち帰りをご利用のお客さまを対象に、スマートフォンでご注文、お支払いできるモバイルオーダーを導入開始。

今年の２月から600店舗以上に拡大ということですが、たまたまトライアル店舗だったのか、私は昨年から使っていました。

O:derを使ったWEB受注サイトですが、会員登録の必要も無く、とても簡単に注文できますし、何よりランチ時の行列に並ぶ必要が無いのはホントに便利です。
また、現金決済もできるので、受け取り時に天ぷらの追加をして支払いも可能で、ガチガチのデジタル化ではなくある程度の余白が残っている感じがいいですね。

📰「東急ステイ」、フードデリバリー「ごちクル」と連携しコロナ禍でも安心して楽しめる新しいパッケージ朝食を提供開始

東急リゾーツ＆ステイ株式会社は、フードデリバリー事業を展開するスターフェスティバル株式会社と連携し、「東急ステイ日本橋」にて、これまでのビュッフェ形式の朝食に代わり、「朝食DELIスタイル」の提供を開始。朝食DELIスタイルは、東急ステイの特徴でもある客室設置の電子レンジを活用し、お部屋でも温かなお食事をお召し上がりいただける。

朝食ビュッフェも個食となる時代ですね。
スタフェスは事前に料理を届ける役割、ということでしょうか。

📰国内No.1のレシピ動画「クラシル」がマックスバリュ東海と提携開始　ネットスーパーの対応店舗を拡大

国内No.1のレシピ動画サービス「kurashiru」を運営するdely株式会社は、マックスバリュ東海株式会社と提携し、クラシル内でネットスーパーのサービスを開始。

イオン系列のマックスバリュとも提携ということで、kurashiruが着々とネットスーパーのプラットフォームとして勢力を拡大してきています。

🗾国内のニュース

🗾ドコモ、「dデリバリー」終了へ　「経営資源を集中する」

NTTドコモはフードデリバリーサービス「dデリバリー」の提供を6月30日に終了すると発表した。注文は5月1日午前2時まで受け付け、6月30日にはFAQやお問い合わせフォームを含む全ての機能とサービスを終了する。

「現在の事業環境を鑑み、経営資源を集中する。」ということで、約７年の歴史に幕が閉じられます。今後、ユーザがどこに流れていくのか。

🗾ローソン、Uber Eatsで医薬品を配送　国内初

ローソンは、フードデリバリーサービス「Uber Eats」を使った配送サービスの取り扱い商品に第2・3類医薬品を追加すると発表した。Uber Eatsが医薬品を取り扱うのは国内初という。

こちらは以前取り上げましたが、実働開始ということでUberEatsのアプリを覗いてみました。

店舗名に（医薬品取扱店）と書いてありますね。

私がアプリを見た時は、全て品切れ状態でしたが、かなりの品数をそろえてあります。

また、購入するには医薬品特有の許諾が色々とありました。

購入には若干の手間はあるものの、やはりオンデマンドで手に入る利便性は高いですね。

🗾ワタミと明治が宅配チャネルで相互乗り入れ、弁当と乳製品をセットで配達

ワタミと明治が宅配チャネルでの相互乗り入れを始めた。互いのチャネルを使って、それぞれの顧客に弁当と乳製品をセットで届ける。病者・高齢者向けの食事宅配と牛乳宅配でトップの市場シェアを持つ両社が組むことで、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や健康意識の高まりに対応する。

お互いの配送網はそのままに、商品を交換して届けようということですね。ドリンクとフードなので親和性はありそう。
フードは競合が多いですが、ドリンクならいろいろなところと組めそうです。

🗾｢出前館｣が進める“雇用シェア”の実情…ある明太子メーカーでは社員をデリバリー担当に

新型コロナによる業績悪化で、余剰人員を抱えている企業の社員を、業種問わずフードデリバリーの配達員として雇う取り組みを｢出前館｣が始めている。もともとの会社で社員としての籍を置きながら、出前館から業務委託を受け、出前館から会社に報酬が支払われる仕組み。

JALやJTB等出向が大々的に報じられていますが、業績が厳しい企業の受け皿ということですね。

「給与分の収入を得られるわけでは無いが補いつつ、デリバリー事業をすることで学べるものがある」とのこと。

🗾AI技術を駆使した無人コンビニを大阪・天神橋筋商店街内にオープン

大倉は、最新のAI技術を駆使した無人ストア「HESTA SMART STORE（へスタスマートストア）」を大阪・天神橋筋商店街内にオープンすると発表した。プレオープンは2021年2月5日、グランドオープンは2月12日となる。

高輪ゲートウェイにあるTOUCH TO GOのようですが、入口と出口で認証があるみたいですね。顔認証でも決済できるのかな？

🗾タッチパネルの操作なく料理注文できる「AIアバターレジ」設置開始

EGGS ‘N THINGS JAPANは、AIや次世代デバイス、RPA技術開発等を手掛けるウェルヴィルと共同開発した非接触型で対話が可能な「AIアバターレジ」をEggs ‘n Things Coffee御殿場店に設置すると発表した。

以前もこのnoteで取り上げましたが、ついに稼働したようですね。（背景のお姉さんイラストがちょっと恐いですが…）

公式のリリースを見るとその全貌がわかります。

店内キヨスク端末や、カスタマートラッキングシステム等、ようやく中国のファストフードチェーンに近づいてきました。

こちらは以前訪れたKFCのデジタル店舗（Kpro）の様子です。

🗾宅配×位置情報で待ち時間のストレスゼロへ--SMSで伝える「LoBeam」

自宅まで荷物や食事を届けてくれる宅配便やデリバリーの待ち時間に対するストレスを解消するサービス「LoBeam（ロービーム）」が登場した。開発したのは、ロケーションテックを手掛けるLogical Fabrics。

トラッカーのASPサービスというイメージですね。
導入する側として、１件74円～というコストをどう見るか。

🗾「フードデリバリーサービス事業者」カオスマップ2021を公開

東京都港区にてクラウドキッチン"キッチンマウンテン"を運営するマウンテン株式会社のフードデリバリー・テイクアウト研究所は、近年急速に広がりを見せるフードデリバリーサービスを提供する事業者をまとめた「フードデリバリーサービス事業者カオスマップ2021」を公開。

都内や広域など、エリアの大小でカテゴライズされています。海外を入れるとなると、もっと多いですね。

昨年の振り返りnoteで海外含めた2020年10月時点での一覧を作ってあります。

🗾肉のフードテック最新プレーヤーマップ公開　新市場を獲るのは？

大豆やエンドウ豆などを活用する「植物肉」や、動物の細胞を培養した「培養肉」といった「新世代ミート」の取り組みが、国内でも広がっている。丑年の2021年、新しい“肉”の市場は飛躍の年となるか、日経MJと共同で最前線を追った。

こちらは代替肉における国内のマップと海外のマップが掲載されています。

国内でも企業が増えてきていますが、海外では300社以上が参入しまさにカオスですね。

個人的にはいくつか植物肉は食べていますが、特に美味しいと感じたのは、バーガーキングとヴィーガンバーガーのスペリオリティーバーガーです。

私が食べたプラントベースワッパー、TFTはどちらも普通のお肉と遜色なく、非常に食べ応えのあるクオリティでした。

🗾一風堂がヴィーガン、『プラントベース赤丸』実食レポート

博多発祥の一風堂が植物由来100%の『プラントベース赤丸』を発売（全国45店舗で展開中）したとの情報を聞きつけ、早速現場に行ってみた。

そしてラーメンまでプラントベースの時代になってきていますが、ここに一風堂という大手チェーンが参入してきたのが大きいですね。

🌎海外のニュース

🌎Uber、酒類宅配アプリのDrizlyを11億ドルで買収

米Uber Technologiesは、アルコール飲料の宅配アプリを手掛ける米Drizlyを買収することで合意したと発表した。買収総額は約11億ドル（約1160億円）。Drizlyはコロナ禍の巣ごもり需要で急成長していた。

ドゥリズリーって読むみたいです。
「最終的にはDrizlyのマーケットプレイスをUber Eatsアプリに統合する（つまりUberでアルコール飲料が注文できるようになる）。」とあります。

現時点でも酒屋がUberEatsに登録すればいいだけなのかもしれませんが、すでにこれだけの加盟店舗数を抑えている企業を買収した方が早い、ということですね。

🌎ロボット食品配送が日常風景になりつつある…イギリスでは子どもたちがバナナを与えようとした

ロボット食品配送のスターシップ・テクノロジーズは1月に100万回の配達を達成。同社はパンデミックで爆発的な成長を遂げ、2020年にはロボットの台数を倍増させた。ロボットにバナナを食べさせようとしている子どももいた。

こちらはプロモーション動画ですが、街に溶け込んでいる様子がわかります。

特に驚いたのが36秒目あたりにある段差を乗り越えるところで、ここまで高い段差も越えられるとは…。

こういったユーザの投稿はリアル感ありますね。

Just got a delivery by #Starship from the co-OP. Well cool! pic.twitter.com/84AXI0Q7oE
— Stuart Loch (@stuart_loch) November 25, 2020

以上。

-----------------------------------------
📒この記事があるマガジン
　（毎週月曜更新）
-----------------------------------------
📰マガジン一覧
🏠ホーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？