🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2019/10/21～27］

2019年10月28日 07:52

今週は特にポジティブなニュースが多い印象でしたね。

🗾国内サイトの記事

🍳業界初！医薬品と食事を最短10分からお届け薬膳・医薬品の出前サービス「おかゆや」を開始

株式会社漢方生薬研究所は、業界初、第二類・第三類医薬品と薬膳料理のデリバリーサービス「おかゆや」を10月24日から開始。未病にアプローチができる食事と医薬品のお届けができるサービス。

これは新しいですね！本当に今欲しい（オンデマンドデリバリーで届けてほしい）ものって、案外思いつかないもので、食と薬くらいかなぁと思います。（場合によっては非計画購買の最たるものである乾電池やその逆のトイレットペーパー、はたまた避妊具等いろいろあると思いますが、ロングテールな要望に応えるにはとにかく多品目揃える必要がありますね）
そこでネットでも販売可能な第二類・第三類の医薬品だけでなく、薬膳料理というのはいいですね。体調が悪いときは料理をしたくないのはもちろん、だからといって通常のデリバリー料理ではちょっと重く、中華料理屋さんのおかゆという選択肢もありますが…。
サイトを見ると、

薬膳おかゆだけでなく、薬膳カレーや薬膳麻婆豆腐、お茶もあるんですね。これは効きそうな気がします（笑）

（ここからは完全に個人的な話ですが）会社の近くにサンラインというカレー屋さんがあり、ここはカレー1500円のみという思い切ったお店なのですが、

具は無く、スパイスの薬膳効果が薄まってしまうのでお水も出さない、という徹底したお店です。（でも完食するとアイスをくれる）
なかなかの辛さもあるなかで食べ進めていくと体の芯から温まっていくのを実感できる新感覚のカレーで、ちょっと風邪ひいたかな？という時に食べるととても効果があると思います。

🍳ローソン、ウーバーイーツ導入実験…弁当・惣菜や日用品も宅配、普及に意外な障壁？

コンビニエンスストア大手のローソンが、一部の店舗で「ウーバーイーツ」を使った商品配達サービスの実証実験を始めている。国内のコンビニとしては初の試みだが、「コンビニの宅配」自体は各社が導入しており、あまり活用されていない実態がある。なぜ今、ローソンがウーバーイーツを導入したのか。また、成否のカギは何か。流通アナリストの渡辺広明氏に聞いた。

導入後における中の人のインタビュー記事ということで、「コンビニの宅配がうまくいかなかったのは人手不足が主要因。ウーバーイーツなら商品をピッキングするだけで人員を増やす必要がなく、これまでの課題を解決できる。」とのこと。
また、今後の成功のカギは日用品の取り扱いとうことで、（上の記事でも書きましたが）今本当に必要な食と薬以外の日用品は人によって様々なので、どれだけの多品種を揃えられるかにかかっていますが、（コンビニの商品点数は約3000あるものの）今対応できる日用品はウェットティッシュとボックスティッシュの2品だけとなっており、その理由はピッキングに時間がかかるから、だそうです。外国人従業員の登用もかなり進んでいるなかで、今後はこのあたりの教育がどれだけ進められるかにかかっていますね。

🍳中国のフードデリバリー売り上げが1日300億円に、消費者の5割は若い世代

研究機関「易観」がこのほど発表した報告「オンライン宅配飲食業デジタル化分析」の試算によると、2019年第3四半期、中国のフードデリバリー市場の取引総額は、前年同期比35％増の約2兆9300億円に達した。つまり、中国の1日あたり宅配売上は約300億円を上回る計算となる。

1日あたり300億という売上にも驚きですが、特に「1995～1999年生まれと2000年代生まれが、フードデリバリー利用者の5割を占めている。」という点が中国におけるデリバリーの広がりを感じさせますね～。
「薬品の代理購入、花の宅配、コンビニによる生活用品配送なども全て可能」と、サービスがスーパーアプリ化している中国では、今後は特に日用品のデリバリー需要が増えていきそうです。

🍳ヤフーもテイクアウト専門モバイルオーダーを開始。先行するLINEに追随。

ヤフーが、飲食店のテイクアウト商品をスマホで事前に注文できるモバイルオーダーの提供を10月24日から開始した。新橋・虎ノ門、赤坂・赤坂見附エリアの飲食店を中心に展開するほか、都内の「いきなり！ステーキ」「串カツ田中」「ぼてぢゅう」の一部店舗でも利用できる。

Yahoo!ロコ内の対象店舗で注文できるとのことですが、PC版では表示されず、

SP版だと出てきますね。

Yahoo!ロコの利用者がいかほどかは別としても、中国の美団も大衆点評と組んでその市場を広げていった実績があるとおり、レストラン検索＋テイクアウト＆デリバリーの親和性はとても高いので、今後の展開（特に加盟店数増加）が気になるところです。

🍳生鮮食品EC「クックパッドマート」、集合住宅に受け取り用宅配ボックスを設置

料理レシピ投稿・検索サービスのクックパッドは、生鮮食品ECの「クックパッドマート」で注文した商品の受け取り用宅配ボックスを集合住宅に設置していく。これまで宅配ボックス「マートステーション」は、クックパッドと提携するカラオケ店やドラッグストアなどの店頭に設置してきたが、集合住宅にも設置を広げることで利用者を増やす。

ECやデリバリーにおいて、ラストワンマイルへの取り組みは様々ありますが、この分野で今活況なのはロッカーです。宅配ボックスという手段もありますが、特に生鮮となると夏場は不安なので、冷蔵に対応しているロッカーなら安心です。

また、Amazonもロッカーは以前から取り組んでおりますが、新たなサービスとしてカウンターが登場しています。（コンビニ受け取りとの違いは何だろう？）

中国ではフードデリバリー用のボックスまで登場してます。

米国では一般用医薬品や加工食品、飲料など100品目のドローン配送が開始される等、これからもラストワンマイルへの取り組みはどんどん発展していきそうです。

🍳1秒あたり10件の注文！マクドナルド、次なる成長のチャンスは｢デリバリー｣

マクドナルドでは、デリバリーの注文が世界全体で1秒あたり10件入っており、2019年、マクドナルドのデリバリー事業は世界全体の売り上げの約4%、40億ドル（約4350億円）を生む見通し。

都内だけでなく、UberEatsが営業している地域のマックではランチ時はもちろん、それ以外の時間帯でも配達員をよく見かけるようになりましたね。
世界全体売上の約4%とのことですが、デリバリーを行っている店舗のみに絞るとその割合はもっと大きいのかなとも思います。

🌎海外サイトの記事

🍳ピザハットテスト：プラントベースのトッピング、ラウンドボックス

Pizza Hutは、丸いピザボックスで提供される植物ベースのピザトッピングの期間限定テストを開始。フェニックスのピザハットのある場所でのみ行われる。丸い箱は、典型的な正方形のピザの箱に比べて全体的な包装が少ないだけでなく、工業的に堆肥化でき、簡単に連結してスムーズな配達を保証する。

トッピングは植物ベースのイタリアのソーセージということで、今やファストフードでもその取扱いがあるので、ピザでも順当に採用してきた感じですが、この容器は新しいですね。
このSDGsが叫ばれている時代にプラスチック容器？かと思いきや、どうやら自然にかえる素材のようで、さらに商品力を保ちつつ、配達効率を上げるということで、こういった小さな改善も引き続き必要ですね。

🍳ZomatoはBioDと提携して、使用済み食用油からバイオディーゼルを生産している

Zomatoは、毎月約1000千リットルのUCOをレストランから収集、生産されたバイオディーゼルは石油会社に販売され、通常のディーゼルとブレンドされる。

Zomatoはインドのレストラン検索＆デリバリー事業を行っており、レストランで排出される調理油を回収→バイオディーゼルに加工→石油製造会社に販売され通常のディーゼルとブレンドされるとのこと。
確かに様々なレストランを行き来するサービスならではですが、これは非常に環境意識が高くないとなかなかできない取り組みであり、今後はこういったサステナビリティを視野に入れた企業が選ばれる世の中になっていくと思います。

🍳ドミノ、ロボットによる配達ドライバー不足への戦い

サードパーティのデリバリーに対して独自路線を続けているDominoは、注文と配達を簡素化できるいくつかの新しい進歩を発表。

ソフトウェアの部分でも色々と確信がありますが、特にハードウェアの部分において、CDO的な責任者が「ロボット配送が当社の未来」と断言していますが、これからも上がり続ける人件費に対してサードパーティ企業に対抗していくためにはもうこの選択肢しかない、ということですね。

以上。

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