🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/11/16～22］

2020年11月23日 08:37

先日「やらない理由が知りたい」と、吉田さんのtwitterに反応した、マックのモバイルオーダーについて。

並ぶことが苦ではないのか、モバイルオーダーをやりたくないのか、本気で聞いてみたい…。 https://t.co/FgQkd6iV9q
— マサキノブシゲ　🍣デリバリー事業会社マーケ担当 (@nbmasaki) November 10, 2020

その答えの１つがこちらに載っていました。

確かに意図的にポイントを貯めていない私にとっては思いつかないものでしたが、とはいえ待機時間と得られるポイント量は釣り合うものかどうか…。

📰プレスリリース

📰【今日の「食べたい！」が見つかるクロスメディア】「店舗情報」×「生産者記事」×「レシピ」を融合させたTokyoHangoutを提供開始

PR動画の企画制作「wonreco」を運営する株式会社NEXTGOは、SNSとWebサイトを連動させた消費者目線の情報配信、生産者・商品開発者をはじめとした専門家のこだわり・技術を紹介、家にあるものでご飯を作るレシピ紹介の情報を提供する、今日の「食べたい！」が見つかるクロスメディアTokyoHangout（トウキョウハングアウト）の提供を開始。

特にお店検索は、イートイン・テイクアウト・デリバリーの検索・表示が分かり易く表現されています。

ダウンロード

また、各店舗情報内には、SNSのハッシュタグで自動収集してきた画像も載っているので、横断する手間が省けていいですね。

🗾国内のニュース

🗾新型コロナ自宅療養者に１日３食無料宅配へ　大阪・吉村知事が表明

大阪府の吉村知事は来月上旬から新型コロナウイルスに感染し、自宅療養している人を対象に１日３食の無料配達サービスを始める方針を明らかにした。

第３波がきている中、吉村知事のこういった判断は早いですね。
「予算規模は4億7,000万円」ということで、ざくっと計算すると約5,000人分を3食＆2週間まかなえる額になると思います。

🗾料理宅配「メニュー」札幌進出　今年４社目　定額サービスも

フードデリバリーサービス「メニュー」が札幌市中心部でサービスを始めた。道内初進出で、配達料金の定額制度があるのが特徴。宅配専門業者の札幌進出は今年４社目となる。メニューは東京や大阪など全国７都府県でサービスを展開。道内では札幌市中心部の半径２キロ圏内を対象に順次エリアを広げる。

テイクアウトはすでに開始していたようですが、「全国７都府県でサービスを展開」ということで、外資系フードサービスの展開に気を取られているうちに、地味にエリア展開が進んでいます。

また、配達員確保施策として、新聞店とも提携をし始めています。

まさに出前館×朝日新聞の小型版ですが、小規模でも成り立つのがデリバリーの強みですね。

🗾【ガチ取材】今、フードデリバリー「300億円祭り」が始まる

コロナ禍で市民権を得たフードデリバリー。「その後」も海外勢の新規参入は止まらず、約300億円が飛び交う投資合戦が始まっている。市場の覇者となるのは誰なのか、ユーザーはどう使えば良いのか。プラットフォーマー、消費者、配達員、飲食店、それぞれの視点から取材・検証した、今もっとも熱い業界のリアルを切り取った動画レポート。

newspicks有料会員限定ですが、
　・前段
　・各社使ってみた
　・配達員やってみた
　・飲食店インタビュー
と、かなり濃い内容が16分程度でまとまっており、特に配達員やってみたの部分は、面白いです。

youtubeの簡易版はこちら。

🗾次世代無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」開発、「R・ベッカーズ田町店」等で導入

TOUCH TO GOは、JR東日本フーズが運営するハンバーガーショップ「R・ベッカーズ田町店」（11月25日）と、ガーラ湯沢が運営する「GALA湯沢スキー場」（12月12日）にて新プロダクト次世代無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」を導入すると発表した。

TTGは今まで、店舗丸ごとプロデュースしてきましたが、今回は注文＆決済端末のみということで、特にスキー場など現金の取り扱いが面倒＆最盛期では混雑するような施設では広がっていく予感がします。

また、R・ベッカーズの田町店はすでにO:derのモバイルオーダーが入っていますが、これとはバッティングし無さそうですね。（会社の最寄り駅なので、楽しみです。）

🗾くら寿司、非接触型サービス標準装備の「スマートくらレストラン」

くら寿司は、入店から退店まで店員と対面せずに利用できる「非接触型サービス」を標準装備した、くら寿司の新スタンダード店舗1号店「東村山店」をオープンした。12月1日には関西1号店となる「甲子園店」もオープンし、今後は順次、全国へ展開していく。

まさに非接触を中心とした次世代型店舗というイメージで、特に来店型店舗は、いかにスピード感持って次世代型を開発、普及していけるかが、今後のカギになってきます。

🗾入店から商品選択、決済までが完結するスマートストアの実験店舗をオープン（NTT東日本）

NTT東日本は、スマートフォンのアプリにより、入店から商品選択、決済までが完結することで、レジ待ちをなくし、密接・密集を避けた非接触の購買を実現する「スマートストア」の実験店舗を、NTT東日本本社ビルにオープンすると発表。

こちらはTTGのようなスマートストアの実験店舗で、本社ビルにオープンさせたということは、また一般公開はされないということでしょうか。
（NTTデータ×セブンイレブンの時もそうですが、やはりこういった実験は一般顧客を入れて実験してほしいですね。）

🗾KKR・楽天、西友に出資発表　両社で85%取得

米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ（KKR）と楽天は、2021年初めにもスーパー大手の西友に出資すると発表。西友の親会社の米ウォルマートから西友株をKKRが65%、楽天が20%取得する。新型コロナウイルス禍で消費行動が変わる中、提携を通じてネットとリアルの小売りを融合し、西友のデジタルトランスフォーメーション（DX）を進める。

スーパーにおいても、次世代型への生まれ変わりが急務となっており、ウォルマートが主導してきましたが、ここで投資ファンドに主導権を渡す形となりました。

ここからどのくらいの期間でどのように企業改革が行われて、どの程度企業価値が高まるのか、注目ですね。

また、当事者一人であるウォルマートですが、本業は好調のようで、まだまだこれから本業に力を注いでいくということかもしれません。

🗾USMH／食品宅配アプリ「非接触の店頭受取サービス」導入

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは、食品宅配アプリ「Online Delivery Ignica」に無人ピックアップルームによる店頭受取サービスを導入すると発表。注文から店頭での受け取りまで、顧客のスマートフォンで完結する、非接触の新しい買物体験を提供する。

いわゆるBOPISを導入ということで、各社様々な次世代型・DXの手法を取ってきています。

🌎海外のニュース

🌎欧州デリバリー企業Glovoが提唱、「Qコマース」という買い物の形

スペインのデリバリー企業「Glovo（グロボ）」は、Qコマースと呼ばれる新部門を立ち上げ、あらゆる商品を30分以内に顧客の家に届けようとしている。同社はすでにUnilever（ユニリーバ）やNestle（ネスレ）、L’Oreal（ロレアル）などの小売ブランドや、ウォルマートやカルフールなどの食品スーパーマーケットと提携を結んでおり、競争の激しいデリバリー市場に新風を吹き込もうとしている。

QコマースのQは「quick」を意味し、もはやフードに限らず日用品や薬など、オンデマンド即時配送サービスをこうカテゴライズしたということで、foodpandaもQコマースという表現を使っていますね。

🌎DOMINO'SはGHOST KITCHENのトレンドについてどう考えているのか？

ドミノ・ピザは歴史的にはゴーストキッチンのように運営されてきた。最高執行責任者（COO）のラッセル・ワイナー氏は先週、"我々よりも優れたサービスを提供する企業はない"と投資家に語った。

こちらはドミノCOOへのインタビュー記事で、自分自身を「元祖クラウドキッチン」と呼んでいるが、そのモデルは新しいプレイヤーが実施するには難しいもの、と語っています。

つまり、配送効率を高くするには店舗のメッシュを細かくする必要があるが、そうするとコストが上昇し収益性が悪化していくため、そのバランスを取ることが非常に難しいということですね。

🌎ライドシェア企業の命運を握るフードデリバリー…売り上げ前年比半減のリフトも進出

リフトは、ウーバーイーツに対抗する配達サービスを開発中だと投資家との電話会議で発表した。配送サービスはまだ｢非常に初期の段階｣にあり、ウーバーイーツのような消費者向けのプラットフォームにはならないという。

「同業他社が課すような高額な手数料なしに企業向けのサービスを提供するもの」｢レストランや小売店が求めているのは、商品をA地点からB地点へ移動させるが、顧客との間に介入しないパートナーであって、20%から30%の手数料を取る仲介者ではない。｣と同社社長が語っているように、新しい配送モデルを構築しようとしていますね。

BtoBとなると、「まとまった量」「定期便」みたいに１回の配送自体の生産性を上げる手法がありますが、果たしてどこまでニーズがあるのか。
どちらにしろどんなサービスになるかは楽しみです。

🌎マーケから宅配までノーコードで、レストランをデジタル化する「Lunchbox」

Luchboxの特徴はレストラン事業者が自社でフード配達用のウェブサイトおよびアプリをノーコードで開発することができる点。Lunchboxを利用すれば、レストランをウェブ・SNS・テキストメッセージ・アプリ注文などあらゆるデジタルオーダーに対応させることができる。

以前のnoteでも取り上げましたが、最近日本でもノーコードアプリが出始めている中で、当サービスはすでに1年半程前にローンチしているんですね。

またソフト面を作るだけでなく、「DoordashやPostmatesなど、30以上の外部サービスとの連携が手軽」ということで、販売プラットフォームは自社・配送プラットフォームは他社、というスタンスの場合は、活用のしがいがありそうです。

🌎世界初の培養肉レストランがイスラエルにオープン

イスラエルの培養肉ベンチャー企業であるスーパーミート（SuperMeat）は、実験室で作られた培養肉を提供する世界初のレストラン「The Chicken」をオープンした。イスラエルの都市テルアビブにオープンしたばかりの「The Chicken」では、細胞培養などを行う装置であるバイオリアクターで細胞から育てたタンパク質から作る培養鶏肉を提供している。

「現在、客はレストランで食事代を支払う必要はない代わりに本格的な生産に向けて、実験室で育てられた培養鶏肉へのフィードバックを求められる。」とあるように、レストランというよりも大きなサンプリングに近い建付けですね。

こちらは公式サイトに掲載されているメニューですが、メインがバーガーというのがいいですね。

※公式サイトより

また、こちらがプロモーション動画で、オシャレだけどカジュアルなイメージでカッコいいですね。

ヴィーガン肉屋がオープンしているように、代替肉だけでなく、培養肉を使ったお店もそう遠くない未来かもしれません。

🌎Beyond Meat「過去最高にジューシー(当社比)」な偽肉バーガー新製品を発表

先日、植物由来ハンバーガーパテを2021年から米マクドナルドに供給すると発表したBeyond Meatが、自社製ハンバーガーの新製品2つを発表。ひとつは”Beyond Meat過去最高のジューシーさ”をうたい、通常の牛挽き肉(80％赤身/20％脂肪)よりも飽和脂肪酸が35%少ないのが特徴。一方、さらに健康志向の人には牛挽き肉より55%も飽和脂肪酸が少ない調合になってる。

マックの代替肉がBeyondMeat製というのは公式見解なのかはわかりませんが、とにかく今はプロダクトのアップデートと販売網の強化というステージでしょうね。　食べてみたい…。

🌎処方薬をオンライン購入できる「Amazon Pharmacy」、米国でスタート

米Amazon.comは、処方薬をオンラインで購入できる新サービス「Amazon Pharmacy」を発表した。米国で同日提供を開始した。18歳以上のAmazon会員が利用できる。プライム会員であれば、保険なしでの支払いの場合、最大80％の値引きと2日以内の無料配達が使える。

（もはやフードではありませんが）Amazonも処方薬デリバリーを開始してきました。

買収したサービスをそのままAmazonに載せてきましたが、2日以内の無料配送とあるように即時配送では無い模様。

以上。

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