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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/5/11~17]

TOP画像はRAMEN EXで注文した一風堂のラーメンです。詳細は以下のニュースにて。


🤩今週のトップニュース

🤩Uberがフードデリバリー大手のGrubhubと買収交渉、成立すればDoorDashを抜き米国シェア1位に

Uberは、全額株式交換によるGrubhub(グラブハブ)の買収に付いて交渉中であるとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。同紙の情報筋によると、Grubhubは同社の1株に対してUberの2.15株を要求している。

ついにこの日がきましたね。
改めて現状のシェア率はこちら↓

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出典:https://secondmeasure.com/datapoints/food-delivery-services-grubhub-uber-eats-doordash-postmates/

もはやGrubhubの王者は過去のものですが、DoorDashのみが売上を着実に積み上げていっているのがわかります。

本件についてGrubhub側は否定しているようですが、実際に合併するとなると、米国ではUberEats(+Grubhub)が一気にTOPの座に躍り出ることになります。
(もしやDoorDashが買収するというシナリオもあるのでしょうか。)
どちらにしても今年は大きな転換期となりそうです。

また、こちらの記事に5/12に出されたGrubhub側の声明がアップデートとして載っています。

このを読む限りGrubhubとしては、否定をしていないので、≒肯定と捉えたくなりますね。


それにしてもここ最近ではUberEatsの配達員を見かける場面が激増しましたが、それに伴い配達不備に関するツイートも増えています。

特に1つめのツイートはテレビにも取り上げられ、警察からの任意の事情聴取⇒Uberへの指導に発展していますので、改めて安全な配達を心掛けてほしいです。


こんなツイートも。(シニアカーで配達とはなんともたくましい…。)




📰プレスリリース

📰コロナ苦境による飲食店シェフを救う、クラウドキッチン事業を開始。5人のシェフが料理を提供する『& Kitchen(アンド キッチン)』

和色 -WASHOKU-」を運営する株式会社WORLDは、新型コロナウイルスの影響で、経営や雇用の悩みを抱える飲食店や、活躍の機会が大きく制限されている名店のシェフの活躍場所を作るために、クラウドキッチン事業を開始。複数のシェフが料理を提供するクラウドキッチン『& Kitchen(アンド キッチン)』をOPENし、UberEats、menuで販売を行う。

早速テレビでも取り上げられているみたいですが、これからもクラウドキッチンは増えていきそうです。

また、「出店の際に支払う初期費用や家賃・光熱費を全て0円に設定し、出店するお店のプロモーションも無料で行う。」という大胆設定がすごいです。
期間設定があるのか、販売手数料みたいなものがあるのか不明ですが、出店する側としてはハードルが低く、初期出店店舗もそれぞれ専門性があって、まさに外食の代替になり得るものですね。



📰飲食店と食卓をつなぐ“レストランキット”デリバリー「ecbo kitchen」開始!会員制カレー店6curry、黒毛和牛雌牛専門店いちえんの料理キットが届く。

ecbo株式会社は、飲食店と全国の食卓をつなぐ “レストランキット” デリバリーサービス「ecbo kitchen(エクボキッチン)」の提供を開始。

こちらは専門性のある料理の食材ECです。
デリバリーやテイクアウトだけでなく、食材セットや6curryのようにレトルト商品を取り扱っていると、こういった手段も取ることができますね。

6curryは以前公式サイトでも販売していたので、お試しで注文したことがありますが、レトルトとはいえクオリティは非常に高かったです。

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特に専門性のある飲食店においては、イートイン・デリバリー・テイクアウト以外に、(それなりにハードルはありますが)食材ECというD2C的な4つめの手段もアリだと思います。



📰<地域活性化>港区近隣飲食店舗支援「お弁当販売の出店スペース無償提供」を期間限定で実施

外苑東通り沿いに店を構える「MEZZO TOKYO」を運営する株式会社RUBYはテイクアウト商品を取り扱う近隣飲食店の販売サポートとして店頭販売スペースを無償で提供する『MEZZO TOKYOお弁当フェア』を実施する。

リアルな軒先のスペース提供とは面白いですね。
確かにテイクアウトやろうにも、1本路地に入った所や2階以上の店舗ではどうしても気付かれにくいというデメリットがあるなかで、当店舗は外苑東通り沿いという恵まれた立地にあるため、そこを存分に活用しつつ、各飲食店に無償提供しようというものですね。




🗾国内のニュース

🗾日清食品がラーメンのデリバリーサービス「RAMEN EX」を開始

日清食品はラーメンのデリバリーサービス「RAMEN EX」を開始。「Uber Eats」もしくは「出前館」から注文すると30分以内に麺とスープ、具材がセットになって届き、電子レンジで加熱調理のみでラーメンが完成する。西麻布を中心とした半径約3.5kmのエリアが対象となる。

宅配エリアに会社が入っていたので実際に注文してみました。

以下の画像はそれぞれ、届いた状態⇒中身⇒出来上がった状態です。

プレゼンテーション1

5種類のうち、どれにするか悩みましたが、

・通常のラーメンと比べることができると思ったから
・(デリバリー×麺類商品のポイントは麺の状態という持論の元)細麺が一番再現するのが難しく、ごまかしが効かないと思ったから

という理由で王道の一風堂を選んでみました。

結論から言うと… うまいっ!!!! 圧倒的にうまいっ!!(驚
というのが率直な感想です。

スープのコクや味わい、具材の新鮮さもさることながら、今回一番驚いたのは麺ですね。長い時間電子レンジにかけるので、どのようになるのか不安はありましたが、結果的には、細麺のあの若干芯がある状態で、のどごしも良く仕上がっていました。

中身を見た時は「いわゆるコンビニのチルド商品」を思い浮かべましたが、段違いに美味しさが違うと思います。
やはり数日の猶予が必要な状態で作られる商品と、即時に食べる状態で作られる商品とでは、越えられない壁があるのでしょうか。

電子レンジで7分程度という工程が入るので、複数人数でまとめ注文した場合、レンジ待ちが発生してしまうデメリットはあるものの、商品の再限度という点ではベストな調理方法なのかもしれません。



🗾Instagram、飲食店の「ギフトカード」が買える新機能--TableCheckなどと連携

Instagramは新型コロナウイルスの影響を受けている中小ビジネスを支援する取り組みの一環として、スタンプやアクションボタンを通じて、お気に入りの飲食店が発行するギフトカードを購入できる機能を日本でも導入した。

ギフトカード機能は、キッチハイクSquareTableCheckの3社、また、先行してUberEatsで始まった「料理を注文」機能においては、TableCheck、出前館Picksヒトサラ、が追加されました。

こちらは「料理を注文」からPicksへの遷移イメージ↓

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こちらは「スタンプ⇒料理を注文」からTableCheckへの遷移イメージ↓

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こちらは「スタンプ⇒ギフトカードを購入」からキッチハイクへの遷移イメージ↓

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レストランが複数のプラットフォームを導入していた場合はどうなるのでしょうか?(「料理を注文」をタップした後、UberEatsに遷移するのか出前館に遷移するのか)

恐らくレストラン側が好きなものを選んで設定するはずですが、そうなるとユーザにとっては、テイクアウト・デリバリーの双方を備えたプラットフォームの方が利便性が高いので、プラットフォーム側としてもテイクアウトとデリバリーのどちらも導入していくという、利便性競争に参加していく必要に迫られていきそうです。

またこちら↓では、実際に始める際の設定方法等詳しく解説しています。



🗾飲食店のLINEに「テイクアウト・デリバリー」表示機能

LINEは、法人向けアカウントサービス「LINE公式アカウント」で、テイクアウト・デリバリーに対応している飲食店が、対応状況を表示できる機能などを順次提供開始。これにより店舗の認知獲得・集客力を高め、新型コロナウイルス対策中の飲食店を支援する。LINE公式アカウントの全料金プラン、全アカウントタイプの契約者は無料で利用できる。

上記ニュース同様、LINEでもデリバリー・テイクアウトへの直遷移ができるようになりました。
遷移イメージはこちら↓

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さらにメッセージ欄において、「LINEのトークリスト最上部のスマートチャンネルから、テイクアウト・デリバリーに対応している飲食店のアカウントをまとめた特設ページの情報を通知。」と、告知にも繋がるので、是非登録しておきたいところです。

それにしてもLINEは、LINEデリマというデリバリーサービスを提供しているにもかかわらず、競合への遷移を積極的に行っていくあたり、真の顧客満足を追求していくという懐の深さを感じます。



🗾フードデリバリーサービスをS.RIDE提携のタクシー車両で開始(みんなのタクシー/TableCheck)

みんなのタクシーは、TableCheckとフードデリバリーサービスの領域における業務提携に合意。同業務提携の一環として、顧客管理システム「TableSolution」を導入する東京都内の飲食店・レストランのフードデリバリーサービスを、S.RIDE提携タクシー事業者である大和自動車交通などのタクシー車両で開始すると発表。

TableCheckの動きが盛んですね。
↓こちらは注文サイトですが、5/18時点で登録されているレストランはまだ1店舗のようです。

商品にしろ、タクシー配達にしろ、金額的にはかなり限られたユーザ・用途向けですね(汗

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プラットフォーム×タクシーデリバリーという座組では、先行してUberEatsが名古屋で始めましたが、広島でも開始をしたとのこと。



🗾楽天ペイ対応のテイクアウト店を地図から探せる特設サイト

楽天ペイメントは、スマホ決済サービス「楽天ペイ」導入店舗のうち、テイクアウトに対応している飲食店を簡単に閲覧できる特設サイトを公開した。楽天ペイ対応のテイクアウト対応店を地図上から探せるサービス。

🗾地域のテイクアウト情報管理サイト「まちメシ」提供(シフトプラス)

シフトプラスは、全国で300を超える自治体が導入するふるさと納税管理システム等の実績を活かし、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店をサポートする地域のテイクアウト情報管理サイト「まちメシ」の提供を開始した。

🗾【地図からわかる全国フードロス】生産者・販売者の「売りたい」と消費者の「買いたい」を繋ぐ「タスケアエール」公開!

株式会社チェイスは、 新型コロナウイルスの影響で、出荷先がなくなった・休業に追い込まれた生産者、販売者の「助けて欲しい・ 売りたい」と、消費者の「助けたい・買いたい」という思いをつなげる、完全無料・登録不要の全国フードロス削減マップ「タスケアエール」を公開した。

大手や中小からも検索サービスが続々と立ち上がっていますが、何を使えばいいのか、正直なところユーザ側が追い付いていない印象もあります。


🗾飲食店向け新サービス『TakeMe Order』 加盟店の先行受付開始 デリバリー やテイクアウトをサポート

FinTechベンチャー企業TakeMe株式会社が、コロナ禍でデリバリー やテイクアウトに挑戦している飲食店をサポートする、「TakeMe Order」のβ版をローンチし数店舗で実証実験をスタート。

🗾岡山でローカルフードデリバリーサービス「Fujita Eats」 継続できる飲食店の応援を

藤田酒店が、フードデリバリーサービス「Fujita Eats(フジタイーツ)」をスタート。サイトに登録された飲食店のメニューから食事を選び注文すると、藤田酒店のスタッフが指定した場所まで届ける。配達範囲は、岡山駅から半径約2キロ。

🗾フードデリバリー・出前に特化したシステム「ODIN フードデリバリー」を開発・販売開始

株式会社オンラインコンサルタントは、フードデリバリー・出前に特化した、ODIN フードデリバリーというシステムを開発・販売開始したと発表。

受注プラットフォームにおいても、大きめなものから地域限定の小さなものまで、続々と登場しています。

また、Eggs’n Thingsのように自前でのサービス導入も盛んですね。



🗾ローソン 日用品宅配、4府県に拡大 巣ごもり需要対応

ローソンは、米配車大手ウーバー・テクノロジーズが日本で展開する食事宅配サービス「ウーバーイーツ」を使った弁当や日用品の宅配を新たに神奈川、京都、大阪、兵庫の4府県に拡大すると発表。

コロナ影響で需要が伸びたということですが、「1リットル入りの牛乳などの飲料やレジ横で販売されている揚げ物が人気」というのが1つポイントです。
からあげクンという主力商品の需要は前提として、牛乳等の日配品が人気というところがまさに宅配の裾野が広がってきたように思います。

商品ラインナップを見ても日に日に増えている印象で、少年ジャンプや少年マガジンまで売っているのは、コンビニならではの強みですね。



🗾コロナに苦しむ飲食店を先払いで応援「さきめし」にサントリーが1億円の支援

Gigiは、飲食店支援プロジェクト「さきめし」について、同活動に賛同したサントリーホールディングスから、飲食店支援のための資金拠出(1億円)とウェブサイト開発やマーケティング活動の支援を得て、5月25日から手数料無償化、寄付施策、サイトリニューアルなど、新たな取り組みを行う。

サントリーとしても、飲食店向けの事業規模は大きいので、ここで何らかの支援策をということかもしれませんが、それでも1つのサービスに対して1億円という額はすごいです。

さきめし利用時の手数料が無料になることで、さきめしに登録するハードルがほぼ無くなったも同然ですし、さらに寄付金まで支給されるとのことでサントリーの本気度が見えますね。



🗾テイクアウト・デリバリー商品を渡す際は必ず口頭かシールで「早めにお召し上がりください」の徹底を!!【厚生労働省】

飲食店が新たにテイクアウトやデリバリーなどのサービスを開始する事例が増えており、特にこれからの季節は気温や湿度の上昇により食中毒のリスクがさらに高まることから、厚生労働省は「 飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について」という通知を各自治体の衛生主管部に向けて出した。

その内容がこちら↓

① 持ち帰りや宅配などに適したメニューを選定すること(鮮魚介類などの生ものの提供は避ける、加熱が必要な食品は中心部まで十分に加熱する)
② 施設設備の規模に応じた提供食数とすること
③ 調理済みの食品は適切な温度管理(10℃以下又は65℃以上での保存)を行うこと
④ 消費者に対して速やかに喫食するよう、口頭やシールの貼付などにより情報提供すること

特に①~③については、飲食店側の責任となるためその意識は強いですが、④の部分についての案内が不十分であるとのことです。

すでに東京では30℃を超える日も出てきており、持ち歩き時間や車内での保管時間等、消費者側もキッチリこの意識は持つ必要がありますね。




以上。

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