🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/10/26～11/1］

2020年11月2日 07:30

TOP画像は究極のブロッコリーと鶏胸肉というお店。

以前から話題にはなっていたものの、一部の筋肉愛好家に向けたストイック商品だと思っていたので、まったく気にも留めていませんでしたが、ロケットニュースの記事を読んで興味が湧いたので早速食べてみました。

究極のブロッコリーと鶏胸肉を初体験！
想像以上の美味しさで、ほんのり塩味も効いてて、ドレッシングを2つ注文したものの、全く使わずに食べ切ってしまいました。
（もうこれをおかずに白ご飯が食べたい…）

300gでお腹もいっぱい。
さすが究極と言うだけありました。 pic.twitter.com/eyxTw5wsYU
— マサキノブシゲ　🍣デリバリー事業会社マーケ担当 (@nbmasaki) October 27, 2020

やはりなんでも試してみることは大事ですね。

🤩今週のトップニュース

🤩加盟店約36,000店舗！デリバリー＆テイクアウトアプリ「menu」「ファミリーマート」本格展開をスタート　11/1（日）よりデリバリー本格展開記念配達無料キャンペーン実施

menu株式会社が運営するデリバリー＆テイクアウトアプリ「menu（メニュー）」は、ファミリーマートのデリバリー・テイクアウト対応を開始。現在東京都内10店舗にて展開しており、今後は都内を中心に全国的に順次拡大を予定。

コンビニデリバリーと言えば、ローソン×UberEats、セブンイレブン×自社配送ときて、ついにファミマ×menuで３社が出そろいましたね。

最初は配達時間が10時～22時と限られているものの需要次第ということで、今後は深夜にも配達員の姿を見かけることが多くなっていくのかもしれません。

📰プレスリリース

📰クックパッド、ファミリーマートと連携して生鮮食品の販売を拡大〜東京都・神奈川県の70店舗へマートステーションを設置、本格展開を開始〜

クックパッド株式会社は、株式会社ファミリーマートと連携して、生鮮食品EC「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」を、東京都・神奈川県の「ファミリーマート」合計70店に設置し、サービスの本格展開を開始。

宅配BOXとコンビニの相性は抜群ですね。
セブンイレブンはPUDOを採用していますが、ファミマはより具体的なマートステーションということで、食品という部分では若干カニバってしまいそうなイメージもあるものの、うまく共存していけるとさらに広がっていきそうです。

📰タベルテクノロジーズ、フードデリバリーの副業型クラウドキッチンサービス「OJAクラウドキッチン」を開始。

社食シェアリングサービスgreenを運営する株式会社タベルテクノロジーズは、株式会社CLOUD FRANCHISEと業務提携しフードデリバリーのクラウドキッチンサービス「OJAクラウドキッチン」を開始。

なかなか先鋭的なサービスが出ました。
ゴーストレストラン×FC化は少し前から出ていましたが、さらに調理自体を短縮化することで、店内オペレーションを極力無くし、街の飲食店をECの倉庫のようなイメージで運営し拠点として広げていく、という感覚でしょうか。

それにしてもTOP画像でも紹介した究極のブロッコリーと鶏胸肉もその対象ということで、（事前にセントラルキッチン等で仕込まれているものの）あの料理が1～3分でできるとは…。
ここまで仕組み化されているのであれば、最終的にはデリバリーを介さずにECでそのまま売れそうですね。

📰Mellow、"新しい忘年会のあり方"「フードトラックNIGHT MARKET」の営業をサンライズ青山にて11月6日より開始。

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellowは、withコロナ期でも安心して開催できる新しい忘年会のちょい飲みスタイル「フードトラックNIGHT MARKET」をサンライズ青山にて11月6日から営業を開始。

「野外ファニチャーやトイレ、立ち飲みスペースに暖房を用意し、一杯だけという短時間の飲み会を"新しいスタイル"として提案。withコロナでも密を回避し安心できる飲食の場と空地利活用を実現。」ということで、（前回の記事でも取り上げましたが）コロナリスクのため社内忘年会には参加したくないというアンケートもある中、安心な新しいスタイルを提案していく姿勢は素晴らしいですね。（あくまでも忘年会・納会が悪いのではなく、密がNGということですから。）

また、「将来的には飲食業をアップデートし、頼んだ場所に料理人と調理機材、料理がくる専門店の移動型サービスのプラットフォームを実現したい。」という大きなビジョンを掲げており、場所という制約を廃した飲食店の未来はとても楽しみです。

また、こちらは飲食店ではなくスーパーを移動型にした「とくし丸」が47都道府県全てで展開中ということで、今後もモビリティを活用した多様な買い物体験は生まれていきますね。

📰お気に入りのパンが買えない！を世の中から無くす、街のパン屋さんの取り置きアプリ「sacri（サクリ）」10月26日ローンチ。

ベーカリー業界が抱える課題に対して、IT技術を活用することで解決するフードテックカンパニーである株式会社sacriは、2020年6月より実証実験を行っていた、街のパン屋さんの取り置きアプリ「sacri（サクリ）」を正式版としてローンチ。

パンテックという言葉を初めて知りましたが、ベーカリー業界の課題をITで解決ということで、tabeteのようなフードロス文脈かと思いましたが、どうやら予約サービスのようです。

アプリはシンプルで親しみ感もありとても使いやすかったです。
「焼き上がり通知」というのは面白いですね～。（通知をONにしたもののみ取り置きができるとのこと）

確かにパンは注文が入ってから作るのではないため、「取り置き」ということになりますね。

通知≒お気に入りのようなものなので、ユーザの趣向もわかってきますし、作る量にも反映できそうです。（このあたりになるといよいよパンテック感が出てきます）
また、事前決済だから万が一取りに来なくてもお店にとっては安心です。

🗾国内のニュース

🗾スマホ注文で席まで…スタジアム内でデリバリー

埼玉県のメットライフドームで導入されたのは、座席からスマートフォンで注文すると食べ物や飲み物をデリバリーしてくれるサービス。事前に注文して引き取ることも可能。

いわゆるアリーナデリバリーというものですが、QRコードからWEB注文ということで、アプリや会員登録が不要という点は簡単で素晴らしいですし、複数の店舗からまとめて注文もできるみたいです。

こちらが提供しているウフル社のリリースですが、「座席番号入力不要」と書いてあります。

自分がどの席に座っているのかを知らせる手段として座席番号は必須だと思っていましたが、実際にどうやって届けられるのか。とても気になりますね。

🗾ミニストップ、キャッシュレス決済専用の“極小無人店舗”　オフィスなど職場向け

ミニストップは、キャッシュレス決済専用の無人店舗「MINISTOP POCKET」の提供を、法人向けに始めた。最低1坪のスペースに商品棚とセルフレジを設置。来店者はQRコード決済や電子マネーで商品を購入できる。初期費用は無料で、オフィスや工場、コールセンターなどでの導入を見込む。

「店舗の設置や維持管理は、雑貨の販売などを手掛けるユニマットライフが協力（売上金は2社で分配）。」ということで、まさにオフィスグリコ的なサービスですね。

とはいえ、そもそもコロナでオフィス需要が減っているとは思いますが、「11月から順次拡大し、2021年度に1000カ所の設置を目指す。」ということで、なかなかの本気度であることが窺えます。

🗾焼肉店で感嘆…初めて見た、「使い倒されている」サービスロボットの姿

人手不足を背景に新型コロナ禍による非接触ニーズが引き金となり、本格的なレストランでの配膳ロボット導入が始まった。一部店舗では既に本格的にロボットが人と協働し始めている。ただし、効率化と飲食店ならではの付加価値向上の両立については各店で慎重に取り組んでいく必要がある。

やってみた系の記事で、実際の稼働状況の動画を見ると、もはや何の違和感も無く普通に溶け込んでいます。
特に焼肉はお皿が多く必要なので、下膳に対応できるのはユーザとしてはありがたい。

🗾GoToEatで「無限くら寿司」を実践。人数×1,000ポイント貰えるため次回食事から実質ほぼ無料に

SNSを中心に、くら寿司で「Go To Eatキャンペーン」を利用するとほぼ無料で繰り返しお寿司が食べられる「無限くら寿司」が話題。本当にそんなことができるのか？　実際に試してみた。

ネーミングが秀逸（笑）
鳥貴族での問題も取り入れられてか、1,000円以上＆2人以上という条件もありますね。

🌎海外のニュース

🌎Googleマップが宅配サービス向けにライドシェアリングとナビのAPIを提供、個人店の参入も容易に

Googleマップの開発グループ、Google Maps Platformがオンデマンドの料理などの宅配サービス向け機能を発表（Google Cloudリリース）した。これは既存のナビ機能に加えて、レストランなどの付近にいる配達可能なドライバーを探す。また料理を注文した消費者に、配達の進行状況を表示する。

「Googleマップのプラットフォーム上に、オンデマンドのライドシェアによる料理宅配サービス向けシステムを統合。予約から配達までの一連の流れがスムーズになり、フード提供ビジネスのオペレーションを効率化、料理の到着する時間や配達料金もわかりやすくなる。」ということで、オンデマンドフードデリバリーに必要な、ルートや配達時間・料金の算出、状況の可視化など一気通貫で開発ができるということですね。

🌎ヒュンダイロボティクスがKFCと提携で「フードテック」に参入

ヒュンダイグループの総合ロボット企業・ヒュンダイロボティクスが、フライドチキンの世界的フランチャイズ・KFCと手を結び、「フードテック」市場へ進出。ヒュンダイロボティクスは韓国・ソウルにあるKFCの店舗で、「チキン製造の自動化・共同開発分野における研究協力覚書」を締結したと発表した。

「チキン製造過程の中で危険性が高く、反復作業が行われるシーンにロボットを投し安定性と効率性を高める。」ということで、特にファストフードであればどれだけ迅速かつ正確なおぺーレーションができるか、が大事なので、こういった部分は機会が一番ですね。

🌎中国・美団点評が初のAI店舗　ロボットなど活用し配送まで無人化

中国のフードデリバリー最大手、美団点評が、自社初となるAIを活用した小売店「MAI Shop」を北京に開設した。AIやロボット、無人搬送車（AGV）を組み合わせ、受注からピックアップ、配送までを無人で行うスマート店舗だ。

「スナックや飲み物といった各種食品や日用品を販売。QRコードやアプリを使って10元以上（約160円）から注文できる。配送範囲は店から半径3キロメートル以内。」ということで、コンビニ商品をロボットがお届け、というイメージですね。

「注文が入ると店舗内でロボットが自動制御の棚の間を移動して商品をピックアップ、AGVへの引き渡し場所に下ろす。（当面は、ロボットとAGV間の受け渡しは人手で行う）指定した場所にAGVが到着すると、客は認証コードを入力して商品を受け取る。」とあるように注文から受け取りまでは一般的な流れですが、「注文から17分以内での配送を目標としている。」というスピード感はさすがですね。

🌎アリババ系ネットスーパー、最短1時間でお届けサービスを483都市にまで拡大

アリババ傘下のネットスーパー「天猫超市（Tmall Mart）」が、注文した商品を最短1時間以内に届ける同スーパーの即時配送サービス「小時達」の対象地域を全国483都市まで拡大していることを公表。公式発表によると、現在天猫超市では日用消費財のほか、美容品、衣類、電化製品、ペット用品などのカテゴリーを扱っているという。

中国におけるネットスーパーは、もはや１時間配送が一般的になってきました。

🌎世界最大のホテル企業マリオットとGrabが東南アジア6カ国で提携、ホテル内飲食店のフードをデリバリー

Marriott International（マリオット・インターナショナル）とGrab（グラブ）は、ホテル大手Marriottのシンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイにおけるダイニング事業での提携を発表した。

ホテルと言えば宿泊にフォーカスされがちですが、大手ホテルだと宿泊施設だけでなくレストランも備えており、その活用方法としての提携ということですね。

日本でも、ホテルのレストランがゴーストレストラン化する流れは着実に増えてきていますね。

🌎あの“フライドチキンの香りがする薪”をケンタッキーが再販

アメリカのKFCはフライドチキンの香りがする薪「11 Herbs ＆ Spices Firelog」をウォルマートの一部店舗で期間限定販売することを発表。価格は15.88ドル（約1600円）。なお、「11 Herbs ＆ Spices Firelog」が販売されるのはこれで3年連続。

KFCってこういうグッズ作るのうまいですよね。（チキンの匂いがするグッズが多いですが…）

以上。

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