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企業での博士の強み

どうも、ひろりんです。博士号を取った後に、企業で研究者をしています。
 
それと、同時に10年以上企業の技術面接官を担当しています。最終的には全事業部の推薦の学生を審査していました。
 
それなりの規模の会社です。
 
今回は企業での博士の強みについて考えようと思います。
 
理系、文系問わず考えようと思います。
 
まず、博士は、学士、修士より、5年、3年間余計に学生を過ごしています。
 
専門性が深まるのは当たり前です。しかも、その専門性は企業の求める専門性とマッチしていないことがよくあります。
海外はわかりませんが、だから日本では博士はそれほど評価されていません。
 
私も、博士だからといって、別段、特別な待遇を受けているわけではありません。
 
もちろん、博士のウルトラブラック生活で、引き出しは多くなり、修士卒の社員より視野は広いのではないかと自負しています。
 
では、企業での博士の強みとは何なのだろうか?
 
ほとんどの博士は、学位を取得する時に査読付きの論文を提出必要がある。
論文の有無は企業の能力としてはそれほど評価されない。
 
しかし、最近、自分でも気づいたのだが、博士は議論に強い。
 
論文を書くために、アブスト、イントロ、実験、結果、考察、結論と論理的な構成を嫌と言うほど学んでいるので、論理の構成が強い。
 
特に役に立つ部分は、Results and Discussion と Conclusionの関係。
 
結果と考察を考えるために、何が事実で何が意見なのか整理されて発言することができる。
 
したがって、相手が事実を言っているのか、意見を言っているのか見抜くことができる。
しかも、結構普通の人はこのあたりの使い分けができていない。
 
そういう時は、議論を整理するために、「まず、事実確認をしましょう」といって議論を整理する。
 
そこから、お互いの考察を交えて議論を整理していく。
 
最後に、主張に関しては、自分の調べた限り、など限定語をつけることで、無用な誤解を生まないように主張をすることができる。
 
もちろん、博士だけでなく、議論に強い人もいるが、博士はそのあたりは半強制的に鍛えられる。
 
博士時代にこの部分を意識して学業に励んでいれば良いと思う。
 
議論に関しては、下記の本などを通して勉強した。
https://amzn.asia/d/blgRmDF
 
トゥールミンモデルですね
https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/toulmin-model
 
今日はこんなところで。いつでもコメント待ってます~


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