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ウェビナーや商談でフツウは伝えない…クラウド人事評価選びのコツ

1.石を投げればHRテックに当たる時代?!

弊社、NBCコンサルタンツでは2020年6月にクラウド人事評価「クラウド・シップ」をリリースし、オンラインでリリース説明会を行っております。

このようなクラウドサービスは人的資源管理のHuman Resourceとテクノロジーの融合を意味する造語で「HRテック」と呼ばれています。

「HR Tech業界カオスマップ」(HR Techナビと株式会社ウィルグループが共同作成)によると、2019年10月15日時点で、これらは9つのカテゴリーで、なんと449にも上るサービスがひしめき合う業界になっています!

クラウド・シップの企画・調査を始めた2018年10月に8カテゴリー、299のサービスだったので、約1年で150ものサービスが増加しています。

サービスもさることながら、市場の成長も注目に値します。ミック経済研究所の調査と今後の予測を参照すると、2019年度は前年度比136%の349億円の市場規模2024年度には1,600億円を超えると言われ、これまで中堅や大手企業がメインユーザーと思われたのが、コロナ禍も相まって、中小企業もこれらのサービスの活用に取り組み始めています。

2.サブスク情報収集 5つコツ

前述したように、2019年10月で9カテゴリーで449のサービスがありますが、整理すると下記のような感じです。

①求人 ②採用 ③エンゲージメント ④労務管理 ⑤ピープルアナリティクス ⑥アウトソーシング ⑦アルムナイ(元社員との継続的関係構築) ⑧上記全般

人事評価は③エンゲージメントに分類されますが、その中でも「目標設定・管理」、「人事評価・配置」では21のクラウドサービスがひしめき合っています。人事評価だけで、そんなにあるの?!という方のために、情報収集の5つコツをお伝えします。まずは情報収集の前に自社で(1)、(2)を明確にし、オーバースペックにならないよう、規模感を見定め、導入の不安解消のためのサービスの充実度を見て、価格比較や導入メリットを考えるという順番をオススメします。

(1)自社が実現したいことはナニで、それに必要なメイン機能は何か?(Why,What)

(2)他のクラウドサービスとも連携したいのか?(勤怠管理やタレントマネジメントなど)

(3)導入している企業の規模感はどのくらいのか?

(4)導入サポート(カスタマーサクセス)はどのくらい手厚いのか?

(5)1アカウント当り、月いくらのサービスかで比較する

とはいえ、自分で情報収集するのは時間が掛かるので、クラウド・シップの商談の際には、お客様に各種クラウド人事評価のポジショニングシートを見て頂きながら、「お客様のアタマの中を整理」していきます。

【 クラウド人事評価のポジショニングシート(主観) 】

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タレントを起用したWebやテレビCM、タクシーのモニターに流れるCMなどで、よく見かけるサービスを主観的にピックアップして比較してみました。縦軸に対象の企業規模(HRで掲載されている導入先などから判断)、横軸にクラウドサービスの範囲(HRに掲載されている機能などから判断)をとり、比較しています。

(1)縦軸の企業規模は社員数を基準に括っています。

中小企業を100名未満程度、中堅企業を1,000名程度、大企業を1,000名超程度とした軸です。

(2)横軸のクラウドサービスの範囲は、サービスの幅広さを基準に括ってます。

「人事評価」=人事評価のみのサービスとしていますが、各社特徴があり目標達成度、コンピテンシー、360度評価、OKRなど、対応する評価項目と、自社の評価制度(または今後、取り入れたい評価)がマッチするか見る必要があります。「人事評価+給与制度」は評価の結果を給与改定(昇給または降給)と連動させているサービスで、人件費シミュレーションも出来たりするようです。「人事評価+クラウド連携」は、カオナビ・サイダス・タレントパレットなどのように人事評価だけではなく採用、勤怠、給与、タレントマネジメントなど幅広く、そのベンダーの他のクラウドサービスと連携ができるものを指します。企業規模が大きくなると、人事データを一括で管理できるものが好まれる傾向にあります。

このように自社に合った規模感と、やりたい事(=必要な機能)で比較すると、導入のための判断基準がはっきりするのではないでしょうか?

価格情報は調べてもなかなか出てこない・・・

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クラウド・シップの企画段階から各社サービスを調査していましたが、最も苦労したのは価格情報です。ナゼなのか?価格情報はお客様の情報を獲得するマーケティング手段としているからです。

それはそうですよね。「機能は分かった、導入事例も分かった、何だか自社でもやっていけそうだ!導入と運用にいくらかかるの?」というHOTなお客様は見極めたいですよね。ということで、なかなか表には出ません。あったとしても最低導入人数と、最安値の情報です。けれども、それで1人1ヶ月当りのコストは類推できます。下記のような情報を加工して、人事担当の方であれば経営陣への説明に使ってみてはいかがでしょうか?

(最安値の導入コスト/月)÷(最低導入人数)×(自社ユーザ数)×12ヶ月

「経営陣は、このコストに対する効果も聞いてくるよな~」こんな皆様の声も聞こえてくるのが分かります。そのシミュレーションは、別の記事でご紹介いたします。試算してみましたが「評価業務って、全社でそんなに時間とコストが掛かってるんだ・・・」と改めて感じる内容でした。

最後に

今回はクラウド・シップ企画中に情報収集した手法をもとに、クラウド人事評価をご検討の皆様に活用頂ける、情報収集と比較、判断基準のコツをお伝えしました。最後までお読み頂き有難うございました。

まだまだクラウド人事評価のコスパ、導入のカスタマーサクセスなど、記事がございますので、お時間がある時にお読み頂ければ幸いです。

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