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回転数をあげるという考え方

皆さんこんにちは。グッドパッチ21卒UIデザイナーのNazcaです。
今回は私がいつもUIデザインするときに、意識している考え方を共有します。UIデザイナーに限らず、アウトプットをする方なら当てはまるところもあると思うので、参考になると嬉しいです。

この記事はGoodpatch Design Advent Calendar 2022の11日目です。

回転数とは

クオリティを上げるためには回転数を意識することが大事だと思います。
ここでいう「回転数」とは、アウトプットを何回作りきることができたかを表す指標のことです。
例えば、あるストーリーのUIを10営業日で作らないといけない場合、何回転できるでしょうか。

回転数のイメージ

1回転目)ワイヤー作成、表層を4営業日で1回作り切る
2回転目)表層をもう一度ブラッシュアップする
3回転目)表層を更にブラッシュアップする
4回転目)更に表層を…

といったように、例にあげたものだと、10営業日で4回転UIをブラッシュアップできることになります。

基礎スキルは5秒で終わらそう

クオリティはこの回転数に直結します。回転数が多いほど、いいアウトプットができます。なので、いかに早く回すかが重要です。

では、どう早く1回転目を作りきることができるのか。それは基礎スキルの工程をすぐ終わらせることだと思います。

例えばUIデザイナーの場合だとこのような基礎スキルは5秒で終わらせたいです。(5秒で終わらせる気持ちで)

  • Figmaなどのデザインツールを使いこなせる

  • 構造を理解する、描ける

  • デザインパターンをたくさん持っている

  • レビューをすぐもらいにいく

当たり前を悩む時間が減れば、はじめのアウトプットをすぐに持ってくることができ、時間にも余裕ができていきます。

私も、デザインツールのお作法を覚えていなくて、作るのに時間がかかってしまったり、構造を図式化してからでないと情報を整理できず、なかなかUIを作ることができませんでした。しかし、数をこなしていくと構造を頭で描きながらUIを作ることができ、一つの画面を作る時間がどんどん短くなっていきます。

余裕ができた時間でどんどんUIのクオリティを上げていきましょう。
※そのために基礎スキルは必ず身につける必要があります。

10営業日でできる回転数が元々4回転だったのに対し、5回転、6回転...と数が上がると成長も実感できますし、工数も見積もりしやすくなるのではないでしょうか。自分が今できること・できないことを振り返り、どうすれば今の回転数を上げれるのかを考えられるといいと思います。

信頼の初速を獲得するための動き

プロジェクト初期のUIデザイナーの動き方に悩んだことがありせんか?
はじめはインプットやリサーチに時間をかけるので、UIデザイナーとしてのアウトプットって何を出せばいいんだ?と悩んだことがありました。

しかし、信頼の初速を獲得するためにも、アウトプットは早く出すことをオススメします。
完全にドメイン知識をインプットできていなくても、課題やユーザーの情報を得た時点で、仮設でいいのでUIを作ります。すると、チームメンバーからすごく喜んでもらえたのです。なぜなら、そのアウトプットはチームで共通認識を持てるものになったからです。

チームも一発目に出すアウトプットにクオリティを求めてないと思うので、私の場合だと、はじめは結構妄想で作って持って行ったりします。(これはチームの関係性やフェーズによって異なりますが)

UIデザイナーの醍醐味はチームのイメージや言語化できてないものをすぐ形にできることだと思います。イメージがあると議論がしやすくなり、「もっといいものにしたい!」と、チームがワクワクしてくれるのを実感できるので嬉しいです。

そして、回転数を上げるためにも初速は大事です。早くユーザーにあてることができれば、またすぐ仮説を作ることができます。案件も期間が限られてることが多いです。プラスでビジュアルも作り込みたいとなると、とにかく早く作って回すが一番だな、と自分が1年半クライアントワークを経験して思ったことでした。

さいごに

今回は私がUIをデザインするときに意識している考え方を共有させていただきました。回転数は正確に数えなくても全然いいと思っていて、「この期間であと何回ブラッシュアップできるか?」を意識することが重要だと思っています。頭の片隅に入れてくれると嬉しいです。
アウトプットを何回も作っては壊し、よりクオリティをあげることに時間をかけていきましょう✊

ここまで読んでくださりありがとうございました。次のアドベントカレンダーもお楽しみください!

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