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140字小説【サンタは《いる》か《やる》もの】

 確かに俺は『一升分の米が食いたい』とサンタに願った。しかし、まさか部屋を《一生分の米》で埋め尽くされるとは思いもしなかった。
 こんな量を一人で消費するのは無理だ。かといって、このまま持ち腐れるわけにもいかない。

 だから俺は出来る限り米を配って回ることにした。サンタの格好をして。

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