140字小説【カレエラの椅子】
「かつて、カレエラという一人の悩める料理人がいてな。そのカレエラは斬新な料理を生み出そうと、毎日同じ椅子に腰掛け、何年も悩み続けた。そうして生み出された料理の名前が、彼が愛用した椅子にちなんで《カレーライス》というわけだ」
「検索してもヒットしないんだけど?」
「……この現代っ子が」
「かつて、カレエラという一人の悩める料理人がいてな。そのカレエラは斬新な料理を生み出そうと、毎日同じ椅子に腰掛け、何年も悩み続けた。そうして生み出された料理の名前が、彼が愛用した椅子にちなんで《カレーライス》というわけだ」
「検索してもヒットしないんだけど?」
「……この現代っ子が」