ゆり

皆さんこんにちは。一人で俳句を詠んでいましたが去年から俳句結社草樹でお世話になることに…

ゆり

皆さんこんにちは。一人で俳句を詠んでいましたが去年から俳句結社草樹でお世話になることにいたしました。ここでは、書き溜めてきた俳句を発表したり、勉強して知り得た知識をご紹介したり、なんでも俳句に関することを書きたいと思います。俳句を嗜んでいらっしゃる方達と交流できたらと思います。

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    自分の俳句をまとめています。 よろしければお読みください。

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    • 二月の俳句 春 6

      誰の死を悼んでいるや春霙 季語:春霙(三春) 牡丹雪は氷点下なら雪のまま降るが、気温が零度以上だと、落下の時点で、半ば溶けた切片となる。小さな雪片はさらに雨粒となる。……淡雪かと思って見ていると霙に変わり、また逆に、雨だったのが、急に空気が冷えてきて霙になったりする。移ろいやすい早春の天候の例である。 雪とも雨ともつかぬ、春霙。それは天から落ちてくる悲しみの涙のようです。亡くなった方を悼んでいる人の心そのもののように見えました。

      • 2月の俳句 春 5

        春の夢覚むるや憂き世にて遺憾 季語:春の夢(三春) 春の眠りの中で夢を見ることであるが、夏の夢、秋の夢、冬の夢などの季語がないことでもわかるとおり、「春眠」「春愁」などのイメージにつながり、たっぷりとした情緒が背後に感じられる。……「新日本大歳時記 春(講談社)」より引用。 ロマンや儚さを感じさせる春の夢。ちょっと艶めいてもいます。でも、所詮は夢で、覚めてしまえば「うつつ」。ずっとたゆたっていたいですよね。覚めると本当にがっかり、という気持ちを込めて詠みました。

        • 2月の俳句 春 4

          春は名のみの風の寒さの風呂屋かな 季語:春(三春) 立春(二月四日頃)から立夏(五月六日頃)の前日までの三ヶ月。「新日本大歳時記 春(講談社)」より引用 すぐお分かりになったと思いますが、「早春賦」の本歌取りです。蛇足ながら「本歌取り」というのは、どちらかというと和歌によく使われる技法の一つで、有名な詩を部分的に取り入れて詠うことです。これは全くパクリではありませんので念の為。元の歌があるからこそ、詩自体の背景に奥行きが出ると思います。ただ、本歌取りで元歌を上回る作品は、

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          11本

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          お知らせ 都合により本日はお休みいたします。

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          お知らせ 都合により本日はお休みいたします。

          2月の俳句 春 3

          春満月ゆたにたゆたに娘(こ)の笑まひ 季語:春満月(三春) 春の夜の大気中には水分が多い。……月も大気中の水分や塵のために、輪郭が曖昧になり滲んだように潤んで見える。 「新日本大歳事記 春 (講談社)」より引用 春のお月様は朧で柔らかい印象です。そんな春の夜に、なんの屈託もない少女が微笑んでいる、そんな情景を詠みました。「ゆたにたゆたに」という言葉、とても好きなんです。本当にゆったりとただ心のままに漂っている感じがうまく表現されているなと思います。「春の満月の下、ゆったり

          2月の俳句 春 3

          2月の俳句 春 2

          さみしいから土筆さがしにいきました 季語・土筆(つくし・仲春) 春の日に応えるように、土手や道端に群生して、かわいい頭を並べる土筆。土から生えて筆の形をしているのでその名がある。「新日本大歳事記・春(講談社)」より引用 これはそのまんま、ストレートに私の気持ちを詠んだ句です。この時、確かにこう思っていました。口語体の俳句は滅多に詠まない私にとっては珍しい口語体の句です。私の心情はまさにこの通りなのですが、俳句としてよくできているかと言うと、ちょっと疑問。俳句って、説明した

          2月の俳句 春 2

          2月の俳句 春 1

          生きているかぎりは恋ヘリ鐘朧 季語・鐘朧(かねおぼろ・朧の傍題) 春は水蒸気が多く、春の月もぼんやりかすんで見える。……もとは自然現象、雲、霞、霧、朧月に多く用い、うち塞いだぼんやりした気分に転用した。「鐘朧」はどこからともなくあたりに響く鐘の音。「新日本大歳事記・春(講談社)」より引用 上五・中七は人間の性のようなもの。抗えない。下五の鐘朧はちょっと「諸行無常」を感じさせ、なかなか良い取り合わせだと自画自賛🙂

          2月の俳句 春 1

          2013年2月の俳句 1

          生きていく希望や野辺の冬菫 季語:冬菫(ふゆすみれ)晩冬 特定の品種を指すのではなく、山路の陽だまりや畑の隅、庭園の庭石を背にしたあたたかい日向などにみかける冬枯れの中の菫の花である。 「新日本大歳事記・冬(講談社)」から引用 立春を目前とした一番寒い今の時期、心も縮こまってしまいます。でも、そんな時、道で冬菫を見つけたら、「よしがんばるぞ」と思えました。 そんな気持ちを詠んだ句です。 お知らせです。 毎日更新させていただいていましたが、やはり大変でして、申し訳あり

          2013年2月の俳句 1

          2013年1月の俳句 4

          冬の月涙はらはら落ちこまる 季語:冬の月(三冬) 月が澄み、清らかなのは清らかなのは秋の月の調和がとれた至純の美しさで あるが、冬の月は、不調和なほどに徹底した孤高な美を本意としている。 「新日本大歳時記・冬・(講談社)」より引用 冴え渡った夜空に輝く冬の月は美しく、涙をこぼすほどでした。 そのまんまですが、その時、その場、その瞬間を誠実に表現した拙句です。

          2013年1月の俳句 4

          2013年1月の俳句 3

          もぐりこむ蒲団の中といふところ 季語:蒲団(ふとん)三冬 ご存知の通りですが、袋状の布の中に綿や化繊、鳥の羽毛を詰めたもの。 敷蒲団と掛蒲団があり、その間に寝ます。 ゆっくり湯船に浸かり、夜のルーテイーンを終えたら、一目散に蒲団に潜り込みたくなります。 そんな気持ちで詠んだ俳句です。

          2013年1月の俳句 3

          2013年1月の俳句 2

          観覧車はさみしき機械冬茜

          2013年1月の俳句 2

          2013年1月の俳句 1

          「がんばれ」は不実で重い賀状かな 俳句を毎日詠む、これが私の「今年学びたいこと」です

          2013年1月の俳句 1