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二月の俳句 春 6

誰の死を悼んでいるや春霙

季語:春霙(三春)
牡丹雪は氷点下なら雪のまま降るが、気温が零度以上だと、落下の時点で、半ば溶けた切片となる。小さな雪片はさらに雨粒となる。……淡雪かと思って見ていると霙に変わり、また逆に、雨だったのが、急に空気が冷えてきて霙になったりする。移ろいやすい早春の天候の例である。

雪とも雨ともつかぬ、春霙。それは天から落ちてくる悲しみの涙のようです。亡くなった方を悼んでいる人の心そのもののように見えました。

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