2月の俳句 春 3
春満月ゆたにたゆたに娘(こ)の笑まひ
季語:春満月(三春)
春の夜の大気中には水分が多い。……月も大気中の水分や塵のために、輪郭が曖昧になり滲んだように潤んで見える。
「新日本大歳事記 春 (講談社)」より引用
春のお月様は朧で柔らかい印象です。そんな春の夜に、なんの屈託もない少女が微笑んでいる、そんな情景を詠みました。「ゆたにたゆたに」という言葉、とても好きなんです。本当にゆったりとただ心のままに漂っている感じがうまく表現されているなと思います。「春の満月の下、ゆったりとした微笑みを湛えた少女が佇んでいる」、幸せな光景だと思います。皆様も、好きな表現がおありでしたら、教えていただけると嬉しいです。
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