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「コンプレックスの源は自分の中」学歴と容姿コンプレックスから考察した結果

就職してから、ある先輩に徹底的に嫌われ、トラウマにもなり、高学歴コンプレックスを抱えることになりました。
この経験から、実はコンプレックスの源は自分だということに気が付きました。今回は、過去の経験を振り返ってみます。

とにかく嫌われる

新人のとき、とある先輩が主催する研修に
参加しました。確か、温度と材料について、一番よい味になる条件の仮説を立て、
その後、実際に検証する、
先輩に味を見てもらう、
というようなものだったと思います。

何人か一緒に研修を受けていたのですが、
その先輩は私にだけ吐き捨てるように
こう言いました。
「高学歴で頭がいいからって、
  仕事はそんなに簡単にいかないからな」
もしかしたら、研修を受けるわたしの態度が生意気だったのかもしれません。何か気に障ることをやらかしたのかもしれません。
でも、研修の実験は成功しているのに
みんなの前で理不尽に怒られる。
さらに「高学歴で頭がいいからって」
という前置き付き。
いつしかわたしはその先輩の前では
縮こまってしまうようになりました。

研修後も、その先輩は
「俺は国公立大卒は性が合わないんだよ」「大学院卒だろ???勉強そんなに好きなの?」と、ことあるごとにわたしを
嫌っていることを表に出していました。

先輩の気持ちを想像する

先輩ははっきりとは言いませんでしたが、
おそらく学歴コンプレックスがあったのではないか、と思います。
先輩はどんどん新製品を開発していて
活躍していたのに、なぜまったく仕事の
できないわたしを目の敵にしたのか。

もしかしたら、過去に高学歴の方に
ぞんざいに扱われたことがあるのかも
しれないですし、悔しい思いをしたのかも
しれません。
でも、なぜ仕事のできない新人のわたしに
直接いら立ちをぶつけるのか、
よくわかりませんでした。

ちょっと違うかもしれませんが、
わたし自身のコンプレックスに置き換え、
先輩の気持ちを想像してみたいと思います。

コンプレックスを抱えている者の気持ち

わたしは容姿コンプレックスがあり、
美人やイケメン、スタイルのいい人を見ると、警戒し、距離を置き、
まずは近づかないようにします。

なぜか。
自分の内外面の醜さを再確認するからです。

引き立て役になるのではないか
自分のことを相手にしないのではないか
自分がみじめな思いをするのではないか

そして優れた容姿の人の前では
自分がこれまで築き上げてきた
小さなプライドが粉々になってしまうのではないか。存在意義が消えてしまうのではないか、という不安が募り、消えてしまいたい気持ちになるのです。

じゃあ、優れた容姿の方たちに、
「あなたもいいところがあるよ」
「ザ日本人的な顔がうらやましいよ」
と自分のことを褒めてもらいたいのか。
いや、よけいみじめになるだけです。

じゃあ、そんな人たちが
「実はオタクです」とか
「服にはお金かけないんです」とか、
自分と同じレベルに下がってくれればいいか。
いや、気持ちが落ち着かない。
もちろん、親近感はわくけど、
美しければ何でも許されるんでしょ?
何を着ても私とは違って
かっこよく見えるもんね、
とひがんでしまう。

目の前の優れた容姿の方たちには
まったく罪はないのに、
そして、容姿の美しさはその方の
一部分でしかないのに、
そばにいるだけで、
どす黒い感情がわいてくる。
そして、自分の醜さを再確認するのです。

だから、優れた容姿の方たちは
別世界の人間であると、壁を作った方が
自分が楽に生きられるような
気がするのです。

わたしは先輩の感情のはけ口だった?

もしかしたら、その先輩も
同じような思いを感じていたのではないか、と想像しています。
社会人として後輩から
逃げるわけにいかない。
自分のやりきれない思いをわたしにぶつけ、気持ちを落ち着かせていたのかもしれません。

わたしが適応障害になり研究所を去ってからも、その先輩は活躍し、出世して、花形部門に異動になりました。

幅広くご活躍されているんだな、
と思っていたある日、
突然の訃報を受け取りました。

最後までわかりあえなかった悲しさが
こみ上げてきました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

先輩が学歴コンプレックスを
克服されたかは、もはやわかりません。

ただ、もしかしたら、出世されたあと
お話する機会があったなら、
わたしも高学歴にコンプレックスが
あったんですよ、と腹を割って話し、
笑い合えたかもしれません。悔やまれます。


コンプレックスは自分の中にある

コンプレックスの正体は自分自身の考え方、つまりコンプレックスは自分で生み出してしまうものなのかもしれません。

だから、乗り越えるためには
自らと向き合うのが一番近道なのだと考えます。

わたしの話をすると、
容姿コンプレックスがひどく、
なにを着ても素敵に見えない、
とずっと愚痴を繰り返していました。

見るに見かねた知人が、2年目、
ファッションカウンセリングを
勧めてくれました。

もう容姿と服に悩みたくない。
一念発起し、自らと向き合い、
容姿に関するコンプレックスを
すべてカウンセラーに伝えました。

そして、コンプレックスが気にならなくなるファッションとパーソナルカラーを
ご提案いただきました。

選んでもらった服を着ると、
体型は変わっていないのにスッキリ見え、
心も軽くなっていったのでした。

カウンセリングを推してくれた知人、
わたしをまるごと受け止めてくださったカウンセラーの方がたには感謝しています。

最後に

わたしはたくさんあったコンプレックスを
2年かけて乗り越えました。
自分自身の経験やココロをすべて棚卸しし、心の中にコンプレックスを場所をつくり、
一生一緒に付き合っていくことを決めました。

みなさんはどんなコンプレックスに
お悩みでしょうか?

この記事が、コンプレックスを気にせず
軽やかな人生を送るヒントになったら
幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


ちょっと方向性は違うかもしれませんが、
根底には自分自身にある、というところが
共通しているように感じたので
ご紹介させていただきます。



精いっぱい文章を書いておりますが、サポートいただけるとさらにお役に立てることが増やせると感じています。よろしくお願いいたします。