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Rome wasn't built in a day
Rome wasn't built in a day ローマは一日にしてならず。
最近ローマ人の物語を読んでいる。いや、読みなおしている。
その読み方というのが・・・
音読している
小学校の時以来だろうか、音読
一人ではなく夫婦で読みあっていて
すごく楽しい!
夫は仕事柄声色を使い分けたしてりおもしろく読んでくれる。
私は、塩野先生の文章がカッコいいので、ついつい力がはいってしまう。
知力ではギリシア人に劣り、
体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人に劣り、
技術力ではエトルリア人に劣り、
経済力ではカルタゴ人に劣る、
そのローマ人だけがなぜ大帝国を築き
それを長期に渡って維持することが出来たのか。
われわれは美を愛する。だが 節度をもって。
われわれは知を尊ぶ。しかし 溺れることなしに。
われわれは 富を追求する。だが これも 可能性を保持するためであって 愚かにも自慢するためではない。
アテネでは 貧しいことは恥ではない。だが 貧しさから脱出しようと努めないことは 恥とされる。
(中略)ここアテネでは、政治に無関心な市民は静かさを愛する者とは思われず、市民としての意味をもたない人間とされるのである。
古代ギリシャ・ローマの世界はキリストが生まれる前、フランス革命で獲得した自由・博愛・平等の精神も浸透していない。
古代は野蛮で残酷なイメージだが多神教であり宗教にも異民族にもおどろくほど寛容だ。戦って敗れた敵にも市民権を与えるローマ。
解放奴隷という制度もあり、条件を満たすと奴隷から解放される。解放されたらのちに市民権を得ることもでき、資産家になる人や皇帝に使えて官僚になる人もいたそうだ。私たちの知る黒人奴隷とはずいぶんちがう。
また肌の色でも差別はない。むしろ古代ギリシャでは色があることが美とされており、今は真っ白で博物館に展示されてる彫刻も古代は極色彩が施されていたそうだ。現代人の感覚で色を浄化して(磨いて)白くしたと聞いた・・ ひどい。
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叙事詩イーリアスやガリア戦記、プラトンの哲学書も読んだが古代ギリシャ人は実直な人たちだ。もちろん私たちと彼らの間には2000年以上の時が横たわっているので、今の物差しでは計れないとしても。
ローマ人の物語 ― ローマは一日にして成らず ― 上下巻を読み、細かいことを考えずに感想を書いた。
私たちと同じように思い通りにいかないことだらけ、今よりずっと不便な世の中を、生きてきた一人一人の人生の積み重ねが歴史なので、学ぶことだらけだし、面白くないわけがない。
筆者はあくまでも小説であり歴史書ではないというけれど、古代の歴史書を読んだ上で書かれているので、リアルで読み応え抜群です!
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