絵本も、食も、親が子どもにできること
こんにちは。ナチュラルママ×管理栄養士のSAORIです
最近はテレビがないお陰か、絵本を今まで以上に読むようになったむすこ君。
どこへ行きたい?と聞くと、「絵本屋さんニコ」と言っています。
いつもむすこ君が、絵本を選んでくるんですが、毎回これがおもしろい!!
ついつい、大人だと過去に読んだものや、見覚えのあるもの、有名な作者などから選んでしまうのですが、むすこ君は何が決め手なのか分かりませんが、いつも独自の感性で、選んで来てくれます。
絵本って、みなさん小さい頃読みましたか?
いや~、おもしろいですよね(押し付けですみません笑)
見開き1ページに、たった2行くらいの文章しかないのに、その絵を見て、想像を膨らましたり、隠れている虫の絵を見つけたり。
意外と裏表紙にストーリーの続きの絵が描かれていたり。
ただ文字を読むだけでなく、絵を読む感じで、言葉ではなく感覚で物事を見る子どもたちの感性をすこし味わえるような気分になります
小説はストーリーが文字でつづられていますが、絵本とは違い、絵がありません。
なので、文字から自分の中で映像、音を想像して読むことで、小説の世界は広がっていく気がします。
テレビドラマやアニメもおもしろいですが、やはりストーリーも、映像も音も、勝手に入ってくるので、すべて受け身なんですよね。
わたしの小さい頃は、毎日テレビがついていました。決まった時間にアニメを見ていた記憶もあります。ただ、毎晩、寝る前に母が絵本を読んでくれていたんですよね。
わたしはそのお陰か、今でも本を読むことがすごく好きなんですよね。
まともに読みたい本を買っていたら、出費が恐ろしいことになりそうなくらいです。。(笑)
恐らくですが、やはり小さい頃に本を読んでもらったという経験が、本が好きという今の私を作っているような気がしますし、こうやって、文章を書くことも好きなのかなぁと思います
むすこ君もいま絵本を一緒に読んでいるという体験が何かに繋がってくれると嬉しいです
さてさて、今日は本の話から始まったので、1つ本を紹介したいと思います。
「あきらめない UNSTOPPABLE」
ゼン・ハニーカットさんが書いた本です。
この方は、今となっては農薬などの規制に声を上げる最前線を行く方のようになっていますが、
もともとはそういった知識のないアメリカのお母さんでした。
むすこさんが感謝祭のディナーに入っていたピーカンナッツが原因で、アレルギーを起こし、あと少し気づくのが遅かったら手遅れだったという状態を目の当たりにしました。
アメリカでは3人に1人の子どもが肥満、12人に1人が植物アレルギー、20人に1人が発作性疾患を持っているという現状があります。
では、これがなぜ起こっているのか。昔からそうだったわけではありません。
ゼンさんは疾患の事はもちろん、食品業界、科学者、医師、農家の方々とも出会い、調べていく中で、アメリカは世界で最も多く遺伝子組み換え食品を使用していること、そして同時に使われる農薬も摂取していることが分かりました。
遺伝子組み換え食品、農薬、化学肥料、どれも、効率よく食料を増やすためにと作られました。
ただ、雑草や害虫と戦うために、子どもたちの健康を害して良いのでしょうか?
遺伝子組み換え食品、農薬、化学肥料などは1度使うと、それ以外を使えないシステムになるように組まれています。いわゆるセット販売されていて、その組み合わせが一番効率よく育てることができるのです。
でも、それはあくまで企業の戦略。
いま、世界では種、農薬、化学肥料のセット売りをしている企業の売り上げはほぼ4社に集約されていて、大きな利益を上げています。つまり、この4社が儲かる仕組みの中に、我々の食べ物が支配されているということなのです。
遺伝子組み換え食品なんて食べていないわよ!遺伝子組み換え食品不使用のものを選んでいるわよ!という方も、食べている可能性、大いにあります。
多くは安いお肉です。
安いお肉を生産するためには、安いエサを与えます。
そのエサは遺伝子組み換え食品の穀物なのです。
つまり、動物を介して、我々も遺伝子組み換え食品を食べている可能性がおおいにある、と言うことです。
ゼンさんは、アメリカの方ですが、これは決して、他国の話だけでは終わりません。
むしろ、日本はもっともっと、危険ということを知って欲しいです。
日本の食は安全という印象があるかもしれませんが、日本は唯一、先進国の中で、諸外国が規制しているラウンドアップという除草剤の使用を緩和しています。
それだけでなく、食品添加物の使用品目もダントツの1番!(桁が違うほど使っています)
日本の自給率が年々下がっている現状があるように、多くを輸入で頼っているため、100歩譲って日本で生産されたものは安全でも、必ず海外から遺伝子組み換え食品などは入ってきています。なにせ、自国で規制されてきているから、唯一規制の緩い日本に送るのが手っ取り早いんですもの!
ただ、日本では報道されていないから、なんとなく、自分事に感じない方も多いですよね。
ゼンさんも、同じような思いで過ごしていましたが、我が子の危機に直面して、今に至っています。この本を読むと、今の世の中の食の問題が簡潔にまとめられていますし、母親目線で子どもを守るために行動していく姿が描かれているので、子どもにいま自分が何ができるかを考えるきっかけにもなるかもしれません。
わたしも自分が伝えられることは伝えていきます。
ですが、1人が沢山行動するよりも、100人が少しずつでも学び行動する方が、ものすごい力になります。
もし、食の現状に対して興味がある方、興味が沸いた方、我が子のために何か行動したい方、一度読んでみることをおすすめしますラブラブ
絵本を読むことは、視覚、聴覚を刺激し、母のぬくもりをあたえられるものであり、食は子どもの体、脳、心を内側から整えてくれるものです。
親が子どもにできることって、本当に少ないから、健康や心の土台を作るお手伝いはしてあげられると良いですよね