Goro Namekata/Rerise鍼灸院

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Goro Namekata/Rerise鍼灸院

hal_natural_healing主宰  健康・自然治癒力を技術だけではなく概念や哲学を代替・近代医学に偏らず「道理と中庸」から…。 どこかで聞いたようなことはあまり書かないつもりです。鍼灸師/ピラティストレーナー/セミナー講師/マラソン2:59:37/JAAFトレーナー

最近の記事

№26:冷えを恐れよ

病気の原因はシンプルな思考も 冬に裸足で冷えて血流が悪いと足の裏は硬くなってきます。これは足裏で血液が不足しても生き延びる工夫が起こっているといえます。 肌の内部にある繊維芽細胞が組織の損傷によって集合して増殖し、コラーゲンを作り、血流の低下した細胞の欠損部分を埋める応急処置をしているようなものです。つまり線維化です。  足の裏くらいなら重く受け止めないかもしれませんが、肝臓では肝硬変、子宮では子宮筋腫など、各臓器で発現すればそれが病気の元になりえます 血液不全が身体の

    • №25:感情でひとは死ぬのか

       どんなにスピリチュアル系に眉をひそめる人でも、笑うことが健康に良いというのは多くの人が現実的な健康観として持っていると思います。 実際の多くのケーススタディやエビデンスはあります。 単純に笑うことは呼気が増加するため自律神経(特に副交感神経)を刺激し、全身をリラックスさせ酸素も通常の3~4倍も取り込め、脳に酸素がいきわたり、血流量も増え、記憶力向上や脳の若返りなどに役に立ちストレスも軽減されるといわれています。 つまり笑いは心身に対して治癒に働くということになります。

      • №24:ジョセフ・ピラティス原理主義

        わたくしは開業1年目途中からピラティス指導をパーソナル、グループとおこなっています。かれこれ10年になる。 ピラティス指導におけるテーゼは 『コントロロジー~体と心を自分の意志でコントロールする能力~』 これらは実証主義であり、観念論ともいえるところです。 それは東洋医学思想の心身一如にも近いとわたしは考えています。 ところでピラティス創始者はジョセフ・ピラティス氏なのですが、実際あまり知らない方のほうが多いようです。下記の本で知ることができます。 コントロロジー.ピラ

        • №23:ヒトでいるならマスクを外すべき

          ヒトは徹底的に社会的生物。 比喩ではなく系統発生学としてそうなのだ。 だから自律神経は社会的に働く一面があり、長期の孤立や非社会化は自律神経をネガティブ作用させ、調子が狂うサインを出す(病気)。 つまり・・・ 「人との交流(社会交流)はストレスを増やす」のではなく 「人との交流(社会交流)はストレスを減らす」のです。 交流とは「面とう向かって、話し、聴くこと」です。 また触れ合うことです。ざっくりいえば、自律神経的にも人、社会との「正しい」交流は「健康」に繋がります。

        №26:冷えを恐れよ

          №22:道理と中庸~感性をロジックにロジックを感性に

          東洋医学は近代医学の傘の下  わたしがnoteでこのタイトルをつけた理由はセラピストとして「人の心身」に関わっているのと今日の風邪症候群騒動なども通して東洋医学、西洋医学、近代医学、古典伝統医学にしても「画一的」で「縦断的」になっている感がある等々です。つまり偏ってる。 全てと言いませんが、鍼灸師でも近代医学のシステム配下になってしまっている人がいる。 それは施術方法や保険云々(少しは関係ある)を言っているわけはありません。私も古典東洋医学の施術式はあまり用いてない。

          №22:道理と中庸~感性をロジックにロジックを感性に

          №21:行動の前に呼吸をせよ、ただし”まともな”呼吸を(ルソー)

          【3㎞Rペース】 Nikeズームフライフライニットが逝きました。 3年近くトレーニングだけでなくハーフ、フルマラソンでも使用していました。久しぶりに”履きつぶした”感があります。 すでにアウトソール(最底)がすり減りミッドソールが露出していますので、このままですとケガにも繋がります。 そもそもアッパーが破断しているけれども・・・。 3㎞Rペースといってもラストは呼吸・息も絶え絶えで、リブフレアしてしまう。要するに顎が上がり、肋骨も上がってしまっている状態。当然フォームは崩れ

          №21:行動の前に呼吸をせよ、ただし”まともな”呼吸を(ルソー)

          №20:変動の中から普遍の何かを見出す

          先日はオンラインのセミナーを受けました。テーマは 『パフォーマンスエンハンスメント 〜機能的コンディショニングの活かし方〜 桂良太郎先生』でした。 パフォーマンス~ エンハンスメント~ 機能的コンディショニング~ これだけ聞くとバリバリ論理的でデータに基づく、近代医学的トレーニングセミナー、悪くいえば「面白みのない」と思ってしまいます。 実際、イントロダクションの内容は最新の理論を中心とした説明で分かりやすいのですが、他でも聞けるのかな?と思いました。しかし、それ

          №20:変動の中から普遍の何かを見出す

          №19:絶対に効くという治療もなければ、絶対に効かないという治療もない。

          ~施術現場からの鑑み~ 【脊柱管狭窄症】 70歳男性7月初旬来院 4月より発症 腰痛、臀部痛、坐骨神経痛様症状、間欠性跛行。 整形外科では保存療法で改善しない場合、手術もふくめた提案を受ける。鎮痛薬、血流改善薬を服用するも改善せず来院。 当院のアセスメントとして局部への血流改善、腰椎骨盤股関節のアライメント修正(エクササイズ中心)。シンプルです。 3回目の施術からVas10→2となり、5回目の8月25日でVAS 10→0となり一旦治療終了。 さて、何が効いたのでしょう

          №19:絶対に効くという治療もなければ、絶対に効かないという治療もない。

          №18:血液が治癒エネルギーの根幹である

          わたくしの治療院にはアキレス腱痛、大腿・下腿肉離れ、いくつかの膝痛、腰痛、肩痛から、頭痛、うつ症状、慢性的倦怠感、耳鳴り、不眠といった不定愁訴の訴えの方々もご来院されます。 今日、様々な施術テクニックや方法がありますが、わたしが常に念頭にいれているのは「血流改善」と「過度な筋緊張改善」の二つです。 というか薬剤などは使えませんので、突き詰めればこれしかないのです。その手法として、鍼灸、手技、ホットパック、超音波治療、高電圧治療、ピラティスなどを個々の状態によって選択いたします

          №18:血液が治癒エネルギーの根幹である

          №17:自然の中に現実をみよ

          板取川へいってきた。 最初は冷たかったけれども、だんだんと水温に馴染み、流れに任せているとなぜか心は落ち着いてきます。小さな魚たちも泳いでいるのがわかります。 さてこういった魚たち含め、遺伝子学的には動物も植物も目的(生き方)は決まっていて「個体維持」と「種族保存」しかない。 サケの一生を鑑みればより現実観が深まります。 日本で生まれたサケはオホーツク海からベーリング海、アラスカ湾を移動、約4年後成熟し、生まれ育った川に戻り、その行程は1万6000㎞にもなるとも言われてい

          №17:自然の中に現実をみよ

          №16:完全な健康は無意味

          昨今の風邪症候群騒ぎでやたらと「健康」や「病気」について取り出さされています。悪いことではないのだが、やもするとあまりにも病気を恐れすぎている感があります。実際のところバランスを欠いていることは間違いない。健康と病気の「バランス」とは・・・・。 バランス(balance)という言葉はラテン語の”bilanx„からきています。 ”bilanx„は二つ(bi-)の平皿(lanx)でできている計量用の天秤(libra)を意味する複合語”libra bilanx„の一部であって、

          №16:完全な健康は無意味

          №15:身体は人によって異なる

          胃の形態の多様性みちゆく人間をみて、犬や猿などと間違うことはありません。 しかし実際は個々人の相違点も多く、一卵性双生児を除いては、まず外見が違います。さらに解剖学的な個性は顔や指紋だけでなく内臓にも及び、例をあげれば胃の形態の多様性は象徴的です。 上記の違いが人間の特定の病気に対する感受性の違いがでることは予想がつきます。他にも尿管や異常に低位置にある腎臓といった泌尿器の奇形は腎臓の感染症を招きやすくするし、冠動脈の分岐形態は心筋梗塞発作時の生存率に関わります。 形態だ

          №15:身体は人によって異なる

          №14:鍼灸は曖昧な医業

          わたしは鍼灸師なのですが、鍼灸師は厚生労働大臣認可の「国家資格」です。厳密には「はり師」「きゅう師」と二つの資格を所持していることになります。 厚生労働大臣の認可ではあるが、健康保険適用の病院(医師)と異なり、鍼灸治療は リウマチ 頸腕症候群 五十肩 腰痛症 頸椎捻挫後遺症等 神経痛 その他 これらの疾患については保険適用ができます。ただし「医師の同意書」が必要で、継続して治療する場合半年ごとに再同意(書)が必要です。 同意書は患者さんがかかりつけ医で作成して

          №14:鍼灸は曖昧な医業

          №13:ランニングは不健康なことか?

          遺伝子が走れと言っている・・?ランニングは不健康なことなのでしょうか? 活性酸素を増やす? ケガになるだ? マラソン依存症だ?? という話もちらほら。 しかし、何でもやりすぎれば害になるし、逆説的いえば害・症状がでなければ問題ないともいえます。 様々な観点でランニングを論じることはできますが、進化形態学的にみると我々は200万年における旧石器時代~ホモエレクトス→ホモハイデルベルゲンシス→ホモサピエンス(私達)という系譜を経ています。 そしてこれらの遺伝子も少なからず受け経

          №13:ランニングは不健康なことか?

          №12:肉体が滅びゆく道理

          日月星辰の下 細胞ミトコンドリアの不活性。 組織の繊維化。 器官、内臓の廃弱。 そして身体の瓦解。 それらは定められたプログラムではある。 老化が治癒力低下の一つの要因であることは間違いない。 歴史がそれを証明してる。 自分の身体が物語ってる。 それが道理です。 今日の日本は件の風邪症候群バカ騒ぎから鑑みるに 「生きるな、だが死ぬな」 という風潮ではあります。 そんな矛盾に楔を自分自身に打てる手段がマラソンなのだ。 だから時に苦しみながら走ります。 私の場合は。

          №12:肉体が滅びゆく道理

          №11:プラシーボ反応から自然治癒力をみる

          「まずプラシーボは除外だ」プラシーボ効果(反応)は風邪症候群騒動もあって最近よく耳にしますね。しかし、多くの医学実験、特に薬剤における試験では邪魔者扱いといったどころでしょう。「まずプラシーボは除外だ」と。 端的には以下の説明が世の多くでしょう。 プラシーボ反応によるからだの変化は幻ではない上記の説明のように近代医学、薬学でもプラシーボ(反応)が認知されていることは間違いがないが、あまりポジティブではない印象です。 しかし、プラシーボが本当にからだに効果を起こすなら、な

          №11:プラシーボ反応から自然治癒力をみる