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ドイツ在住20年、どんどん野生化、もうすぐ(いろんな意味で)土に還りそうです。現在どハ…

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ドイツ在住20年、どんどん野生化、もうすぐ(いろんな意味で)土に還りそうです。現在どハマりしているのは、土窯作り。味噌作りはもう趣味の範疇超えました。生業は映像制作となっておりますが、ほぼ畑にいます。こう見えても心に響く美しいものが好きです。

最近の記事

筆無精の土窯記録 本体編

あっという間に師走、しかも2021年が暮れるらしい。この土窯記録は2020年に意気揚々と開始したはず…。予想通り、呆れるくらい、ほったらかしにしておりました。 なにはともあれ、パンデミックに襲われようが、EUが崩壊しようが、ベーシックインカムが導入されようが、土窯制作記録は何としてでも(ぼちぼち)記さねばなりません。 こちらはガラス瓶を適当に並べて作った耐熱層の上に粘土質の土を被せ、数日乾燥させた様子。この上に耐火煉瓦を載せていきます。 砂を轢いて、 耐火煉瓦を水平に

    • サスティナブルでエコとか、どの口が言う。

      自分は怒っているのだと気づいたここ数日。そうです、非常に怒っています。 今年の冬は厳しく、って何が厳しいって、ほら、あれ、ですよ、あれ。こちらは統制が厳しく、Googleさんもあるテーマに関してはキャッチしないという有様。これを日本でお読みの方には想像がつかないかもしれませんが、この国のある層の人々にとっては『ヤマ』とも言える冬でしょう。 携帯は持っていないよね、と確認をしあい、散歩をしながら話をするなんてザラになっております。アフガニスタンとか、シリアのドキュメンタリー

      • ハイジの黒パンと土窯の断熱層

        私の長年の夢は窯でパンを焼くこと。パン大国ドイツで酸っぱい雑穀パンの洗礼を受け、パン作りにどっぷりハマり、年々電気オーブンの限界に歯痒さを感じておりました。酸っぱい雑穀パンとは、まさにハイジが食べていたあの黒っぽいパン、あれでございます。黒いパンは、穀物の味がしっかりして食べ応えがあり、乳酸発酵により消化も良いです。給食の真っ白なコッペパンを飲みたくない牛乳で流し込み、ヤマザキパンの白い小皿に漬物が並ぶ、そんな昭和期に育った私に、黒いパンとチーズという組み合わせは衝撃でござい

        • 土台終了、やっと土窯制作本番かと思いきや、秋風吹き抜ける今日この頃。

          こちらドイツは残暑というものをすっ飛ばして一気に秋に突入いたします。まさに乙女心と秋の空、昨日はTシャツ、今日はセーターってな事が多々あり、衣替えという文化はこちらにございません。落ち葉舞い、夕日が美しい今日この頃ですが、内心かなり焦っております。ぶどう狩りの頃には窯でパン焼いてるはず〜と悠長なことを言っていたら、超特急で秋突入、このまま行くと真冬に土窯制作ということになってしまいます。さすがにこの私でも零下で粘度をこねることはできません! とにかく何人かのアシスタントを確

        筆無精の土窯記録 本体編

        • サスティナブルでエコとか、どの口が言う。

        • ハイジの黒パンと土窯の断熱層

        • 土台終了、やっと土窯制作本番かと思いきや、秋風吹き抜ける今日この頃。

          人生が進みすぎて土窯プロジェクトが進まない。

          本業やその他プロジェクトもガンガン進む中、共同畑のトマトは鈴生り、同時に冬野菜の秋まき時期が迫り、おまけに会社設立事務作業も重なるわで、全く土窯プロジェクトが進んでおりません。イマニュエルは土台制作の責任を果たし、イタリアに休暇に行ってしまいました。私は全てが重要事項に見える欲張りな猛烈獅子座40代、あれもこれもやってしまい、土窯がおざなりに。 そうは言っても、いつも土窯構想は練っておりまして、どの土窯構造にするかが最近の悩みのタネ。土窯には一層構造と2層構造があり、もちろ

          人生が進みすぎて土窯プロジェクトが進まない。

          セメント、セメント、メメントモリ。

          イマニュエルの『セメント取ってこい』の一言に、その場の空気が一瞬凍ったように感じたのですが、私の頭の中にはハテナの一文字。 セメントって、殺人事件によく使われる、安藤忠雄感満載のあれよね? セメント…、セメントって一体何? そんな私を横目に、石に水を吸わすイマニュエル。セメントの吸着力を良くするためだそう。 なんだか環境に悪いようなイメージがあるので、その場にいた謎のエコ自由人、ニコに聞いてみました。 『セメントの製造にはものすごくエネルギーを使うんだ。しかも、使用

          セメント、セメント、メメントモリ。

          アースオーブンの土台作り

          天候が心配された土台制作日当日、幸運にも早朝の雨で気温も下がり、絶好の土台日和となりました。 屋外のアースオーブンは作業のしやすさや、そして地表からの侵食を防ぐためにも、地面から離して設置するのが良いようです。前回紹介した『Build your earth oven』の著者、Kiko Denzerは土台は身近にあるもので済ませましょう、いっそのこと不要になった冷蔵庫(!)でもいい、と豪語されております。木で組んだ土台で何年も使用しているとの記載もありました。ただ、アースオー

          アースオーブンの土台作り

          アースオーブンのバイブル

          私の人生がどう転ぶかはまず置いといて、やっと本題の土窯、アースオーブン作りについて書き記したいと思います。 いよいよ明日はアースオーブンの土台作り。今週ドイツにしては猛暑で、作業には暑すぎるのではないかとメンバーが戦々恐々としておりますが、京都の夏を知る私にとっては、どんなドイツの猛暑もお茶の子さいさいでございます。 さて、土台にはたくさんの石やレンガが必要です。なるべくあるもので済ます、というのがアースオーブンの哲学(と勝手に理解)、材料は畑に転がっている石や、ご近所さ

          アースオーブンのバイブル

          フリーランスのエコと現実

          エコエコ言ってたら、急に現実に引き戻される事態が発生しました。 文化系フリーランスの現実は、ドイツでもそんなに甘くはございません。ましては外国人となると、危機が何度もやってきます。『じゃあ就職したら?』、と何度叱咤されたかわかりません。 働きたくないわけではないのです。なかなか理解されないことですが、一見楽しそうなフリーランスの人間も、実はもう死ぬ気で働いているのです。どんな時も頭は回転しており、休憩なんてほぼありません。ドイツ人には信じられないでしょうが*、私の人生に休

          フリーランスのエコと現実

          サスティナブルなホッカイロ

          知らぬ間に『持続可能』という形容動詞が『サスティナブル』とカタカナ語化したようです。日本語とはなんて便利な言語なんでしょうか。喜び勇んでnote内ハッシュタグを調査しました。 !!! こんなにオサレな字面に関わらず、人気がございません。どうでも良いですが、このサスティナブル調査隊とは何なのでしょうか。ともかくnote内でこのニッチな分野について書いている私は資本主義社会で即お払い箱でしょう。 そんなことはさておき、 前回、ほとんどのドイツ人はエコではないと申しましたが

          サスティナブルなホッカイロ

          エコというタグに人気がない

          前回の記事でタグ付けする際、note内でエコがイケてないという実態を目の当たりにしました。エコ、というテーマが実生活に必要とされていないということです。もしくは魅力がないということです。エコは日本でもマーケティングで多用され、辟易している人が多い事も推測されます。 ドイツはエコか? ドイツはエコ、というイメージがあるかもしれませんが、まあ大体のメンバーがそうではありません。以前、エコといえば、モッサい*、そしてうざい。そのモッサい系エコ組はハードコアに地球ラブでして、普通

          エコというタグに人気がない

          ドイツから日本語で文章を書いてみる

          日本語で表現していないのがもったいない、と最近思うようになりました。コロナ時期あたりから興味深いことが度々起こり、日本の方々にも共有できればと文章で発信することにしました。 私はドイツ在住で、こちらの大学を卒業し、フリーランスとして生きています。日本で社会に出たこともなく、今までお勤めもしたことがありません。だからと言って、誰かに養ってもらっているわけではありません。40代前半ですが、結婚もしていませんし、子供もいません。縁もゆかりもない土地で一人暮らしをしています。そんな

          ドイツから日本語で文章を書いてみる