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筆無精の土窯記録 本体編

あっという間に師走、しかも2021年が暮れるらしい。この土窯記録は2020年に意気揚々と開始したはず…。予想通り、呆れるくらい、ほったらかしにしておりました。

なにはともあれ、パンデミックに襲われようが、EUが崩壊しようが、ベーシックインカムが導入されようが、土窯制作記録は何としてでも(ぼちぼち)記さねばなりません。

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こちらはガラス瓶を適当に並べて作った耐熱層の上に粘土質の土を被せ、数日乾燥させた様子。この上に耐火煉瓦を載せていきます。

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砂を轢いて、

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耐火煉瓦を水平に敷き詰めます。つまり、これが窯内部の床部表面になる、パンが直接に載る部分になるというわけです。それぞれのレンガの隙間がないよう、なおかつ高低差もないよう、フラットに仕上げねばなりません。下に轢いた砂のおかげで、最後のファインチューニングができます。

ちなみに耐火煉瓦はネットで購入。全部で90ユーロくらいしましたが、良いレンガを使わねば、あとで泣くことになるらしいので、ここぞとばかり奮発いたしました。しかし、窯にかかった費用はこのレンガ代のみ。

何しろ初めての窯制作、『これでいいのかしら?』といちいち不安がよぎります。思い起こせば20ウン年前、大学時代に工芸というニッチな学部に在籍していた私。ものづくりの感覚が蘇り、体が勝手に動きます。未だ鮮やかなスコップさばきに、ああ、あの地味な学生時代は全てこのパン窯のためにあったのだよ、(仕送りしてくれた親にどつかれそうですが)、と畑の真ん中で叫びたくなります。

この工程だけで、この日はお腹いっぱい。さあ、次回は本体制作となります!

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ちなみにこの明るい色の地層が粘土層。



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