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サスティナブルなホッカイロ

知らぬ間に『持続可能』という形容動詞が『サスティナブル』とカタカナ語化したようです。日本語とはなんて便利な言語なんでしょうか。喜び勇んでnote内ハッシュタグを調査しました。

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こんなにオサレな字面に関わらず、人気がございません。どうでも良いですが、このサスティナブル調査隊とは何なのでしょうか。ともかくnote内でこのニッチな分野について書いている私は資本主義社会で即お払い箱でしょう。

そんなことはさておき、

前回、ほとんどのドイツ人はエコではないと申しましたが、いや待てよ、と思えるあるエピソードを思い出しました。

ドイツで学生を始めた頃、日本から持ち帰った使い捨てカイロ(実家ではホッカイロと呼ばれておりました)をドイツ人に便利だよと自慢げに見せたところ、

『その中身は捨てるのか?一回きりしか使えないのか?』

と、いかにもけしからんといった様相。頭が便利社会ニッポンから抜けきれていなかった私は衝撃を受けたものです。ありがたやとホッカイロをモミモミして登校していた小学生の頃の私も、まさか異国でこんなツッコミをされるとは思いもよらないでしょう。このモミモミするホッカイロ、揉みすぎるとよく黒い内容物が漏れたものです。遠い目。

話を戻しますが、これが世間一般のドイツ人の思考回路かもしれません。こちらでは、さくらんぼの種がよくカイロに利用されております。例の如く『さくらんぼの種、カイロ』を日本語でググってみますと、『サスティナブルなチェリーピロー』とあり、もうカタカナの乱列で何が何だかわかりません。団塊の世代の私の父はきっと発音さえできません。

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写真は共同畑の片隅に放置されているさくらんぼの種です。最近かなりの異臭を放っておりますが、多分誰かが『チェリーピロー』を作るのでしょう。

このように、些細な事象を通して日本で当たり前に使用していたものを見直す機会が増え、私の生活からどんどん無駄が消えていきました。これはドイツだからという訳ではなく、文化の異なる地に住み、自分の生活を客観視できたということだと思います。今では帰国時に日本の生活用品や食品をドイツに持ち帰る必要もありません。(ただし『あるもの』を除いては。これについては追々触れていきます。) 

今回は、私がなぜ土窯を作るに至ったかの経緯を書く予定でしたが、色々と脱線してしまいました。文章を書くとは、無意識の中から何かを編み出すよう…と今日もスピってお開きです。



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