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地図に載らなかった村? 〜『ポルトガル名建築さんぽ』より

本屋さんでぶらっとしていた時に、幾何学的なのに有機的でもある建物の写真が気になり手にとってみた本、矢野有貴見著『ポルトガル名建築さんぽ』。旅に飢えていることもあり、購入して家での妄想旅のお供になってもらうことにした。


ポルトガルの知識はほとんど無い。

ただ昔見たヴィム・ベンダースの『リスボン物語』の景色が妙に美しかったな、と何年かに一度ぐらい脳裏にその光景が蘇る。


『ポルトガル名建築さんぽ』はリスボン以外の地方や島にも目配せしており、ポルトガルという国の中での共通項やその地方ならではの特徴を知って楽しめる。どかーんと派手な感じはしないが、精緻で上品で温かみがある感じがする。自然も素晴らしい。また国境を越えられる日が来たら、行ってみたい国上位に一気に躍り出た。


そして件の「地図に載らなかった村」である。

その村は「ピオドン」というらしい。ポルトガルの中部地方にあるピオドンは交通に不便な村で、人々の記憶から遠ざかり、うっかり忘れられて地図に掲載されなかったことがあるという…。しかも20世紀に。そんなことあるんですね。

どんな村??と思うけど、本に掲載されている写真を見ると、素朴な石の家は実際に見てみたい気持ちになる。そして、どの家のドアも青ばかり。その理由もまた驚きで…。

新発見が色々ありまして、良い妄想旅が出来ました。



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