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紙とデジタル、わたしが選ぶのは

少し考えたこと。
最近よく本屋に行って本を買う。そういえば子どものころも本屋に自転車を漕いで行き、気になった文庫本を買っていたなと思い出す。

時代が変わった今、紙とデジタル、本と電子書籍を選べるなら、どちらを選ぶか。
中身は何も変わることはない。でも確かな違いがあることは明白だ。
その違いの中で、わたしが思うことといえば、本は電子書籍よりも一つ一つに思い出が宿りやすいのではないかということ。どこの本屋で買ったか、誰に借りたか、手に入れる時からストーリができていく。

そして体感したことは記憶に残りやすい。

記憶について調べてみると、記憶にはちょっとした瞬間の記憶から、一生涯続く記憶まで、種類によっていつくかに分類されるらしい。
その中にエピソード記憶というものがあって、自分が体験した出来事に関する記憶がある。
いつ、どんな時に、どんな場所で、何をして、どう感じたかなどを一連のエピソードとして記憶するものと言われている。
それはほかの記憶よりも残りやすいらしい。

わたしは記憶力がよい方ではない。
ちょっとしたことはすぐに忘れる。
その時は勉強になる!感動した!と思っていても。
薄情なものだ。

せっかく読むなら記憶に残る方がいい。
出会った物語や知識を、頭の中に残しておくために、わたしは今日も本を読む。本を読む体験をストーリーにするために。

一つの機械でたくさんの本を持ち運べるようになった時代に、本をひとつずつ持ち運ぶ。重たいし、かさばるし、決して便利だとは言えないけれど。

電車の中でも文庫本を読んでいる人をよく見かける。いろんな理由があると思うが、本が好き、そんな人は結構多いのではないだろうか。

もちろん、携帯で本を読むこともある。便利さも享受しながら、時折本を手に取って読む。


最終的に本と電子書籍のどちらを選ぶかと聞かれると、「どちらも、時と場合に応じて」ということになる。
優柔不断なわたし。


選ぶことができる私たちは、やはり便利な時代に生きているなと思いました。まる。

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