222妊娠物語

妊娠物語 登場人物紹介 *随時更新!

主人公:猿山サル子
名前は諸般の事情により仮名である。主人公であり、又、この手記の筆者である。目鼻立ちのくっきりしたなかなかの美人であり、かなりのナイスバディでもある。頭も良く大学は某一流大学卒。しかし学生時代から、会社勤めを始めるまでかなり奔放な生活をしていたらしい。男のタイプは、速水もこみちのような背の高い軽薄な男だった。ある夜の公園で全身真っ黒で毛だらけの男と恋に落ち、そのまま妊娠してしまう。生まれも育ちも完璧な彼女の唯一の欠点は、思い込みが激し過ぎる所である。一旦こうと決めたら絶対に翻さない。どう具体的な事実を言っても聞かないのである。しかし彼女のかたくなさがこの物語を産んだのであるから、全く人生とは皮肉に出来ているものだ。

※全編登場


ダーリン
毛だらけで全身真っ黒な生き物である。この生き物はある動物に非常によく似ていて、指が異常に長く、言葉は我々日本人には理解出来ない。いや言葉ではなくてただの鳴き声だという意見がある。実は動物園から逃げ出した猿じゃないかと言う報告もある。生き物は興奮すると全身の毛を逆立てウキーッと吠え、暴れる。いつも裸であるが、全く恥ずかしくないようだ。一応直立歩行で歩くことが出来、道具を使って火を起こすことができる。バナナが大好きで、お腹がすくと平気で近くのスーパーから盗む。この生き物と主人公の猿山サル子が出会ったのは都内の大きな公園である。サル子によれば日本で人種差別をうけてやさぐれていたらしい生き物はサル子とこの公園で出会いそのまま結ばれてしまう。その後サル子にバッグに入れられたり、檻にに閉じ込められたりしたのが苦痛になったのか、ある日突然家出してしまう。

※ほぼ全編登場


サルコのパパ
サル子の手記で冷酷な人種差別主義者と罵倒されているが、そんな馬鹿げた事はない。基本的に真面目な男である。多少頑固ものであるが、それは家族を守る家長としての責任があるからなのだろう。一種の階級主義者であるが決して人種差別主義者などではない。サル子に親子の縁を切られたが、その後も毛だらけで全身真っ黒な生き物の子供を妊娠したサル子を心配して、サル子を更生させよう説得を試みたが見事に失敗した。

※日常編『妊娠…両親』『妊娠…衝撃』家出編『妊娠…父親』運命編『運命』命編『和解』『命の日記 五日目』『招かれざる客』誕生編『永遠の愛』に登場

サル子のママ
猿山サル子とその弟の母。某企業グループの創業者一族の令嬢であった。銀行員と結婚し、その後猿山サル子と長男を出産する。いかにもブルジョワの夫人だが、お嬢様育ちのせいか、かなりの天然ボケである。つまり猿山サル子は、この天然ボケの母と、頑固者の父の遺伝子をついでいるわけである。しかし彼女は娘想いの優しい母であり、夫と娘が対立したときも、間に入って何度も説得をしていた。

※日常編『両親』罪と罰編『贖罪の日々』運命編『運命』命編『退院』『母と娘』『和解』『招かれざる客』『最後の診察』誕生編『永遠の愛』に登場

サル子の弟
猿山サル子の弟である。大学生であり、現在はアメリカ留学中である。ゆえにこの物語には少ししか登場しない。背の高いスポーツマンであり、病院で激昂しサル子を怒鳴りつける父親を軽く持ち上げて病室から追い出していた。

※罪と罰編『贖罪の日々』運命編『運命』命編『退院』誕生編『永遠の愛』に登場


元カレ
猿山サル子の前の彼氏である。猿山サル子のエッチ一晩二十回という余りの要求に耐えられず、別れを切り出す。別れ話のもつれから、サル子を獣呼ばわりしてしまう。新しい彼女と近所のスーパーにいった時、偶然見慣れぬ生き物を連れたサル子と再会する。

※出会い編『衝撃の出会い~その1』日常編『妊娠…元カレ』罪と罰編『妊娠…元カレ 罪と罰』『妊娠…堕落論』誕生編『永遠の愛』に登場

元カレの彼女
元カレと再会した時に、元カレが連れていた女である。若干太り気味で、全身派手な格好をしている。猿山サル子によればデブチンらしいが、他人から見ればさほどではない。元カレと一緒にサル子の連れていた生き物にバナナをあげていた。

※日常編『妊娠…元カレ』罪と罰編『妊娠…堕落論』誕生編『永遠の愛』に登場

新入社員
サル子の会社の新入社員である。仮病で早退しようとするサル子を本気で心配していた。哲学が好きでカント、ヘーゲル、ニーチェはすべて読んだそうだ。サル子に恋した彼はサル子に哲学的なラブレターを出したが、サル子達に皆の目の前で思いっきり馬鹿にされる。

※日常編『妊娠…日常』『妊娠…ラブレター』家出編『妊娠…思わぬところに救世主?』罪と罰編『妊娠…堕落論』『妊娠…二通目の手紙(新・堕落論)』誕生編『永遠の愛』に登場


友達連中
サル子の友達連中である。最初サル子にダーリンを紹介された時、そのダーリンがとても人間とは思えなかったので正直に見たまんまこれは人間じゃなくて猿だと言ったら、サル子がこの人は人間だと言いだしたのでサル子が冗談を言っているのかと思っていた。その後サル子のマンションでの誕生日パーティーに招待されるが、サル子がダーリンと呼んでいる猿と結婚すると言い出したのでまた冗談が始まったと面白がってたら何故かサル子に切れられマンションから叩き出される。

※日常編『妊娠…友達』家出編『プレゼント』『霊言』誕生編『永遠の愛』に登場


公園のお巡りさん
サル子が生き物に襲われた際に助けにきた警官である。彼は生き物からか弱い女性を救おうとしていたのだが、サル子がその生き物を愛してしまったことに全く気付かなかった。生き物に気を取られる隙に、サル子に石で後頭部を殴られ気絶させられてしまう。


先生
サル子が通っている病院の担当医である。性格は優しく、サル子によれば笑顔の素敵な女性である。彼女はすべての生命は平等であるという思想を持っており、徹底したヴィーガンである。毛だらけで全身真っ黒な生き物の子供を妊娠したサル子の診察を、すべての生命は平等であるとの思想のもと、身体中から汗を出し、ほっぺたを何度も膨らませて嗚咽しながら懸命にしていた。


交番のお巡りさん
サル子の行方不明になったダーリンの捜索届を受理した若い警官である。彼はサル子の話を聞いてペットの猿が逃げ出したのだと思い、サル子に保健所に探してもらったほうがいいと教えたが、何故かサル子にブチ切れられる。ブチ切れたサル子に交番を破壊され、さらに天井を拳銃で何十発も打ち込まれた。


ホームレス
サル子が公園でダーリンの捜索をしているときにたまたま出会った浮浪者達である。彼らの境遇に同情したサル子はダーリンを見つけたらお寿司をおごると言って彼らにダーリンの捜索を依頼する。程なくダーリンが見つかったと彼らのうちの一人が尋ねてくるが、ダーリンとは似ても似つかぬ動物だったのでサル子はブチ切れて彼をボコボコにして追い出してしまう。


商店街の女
サル子がダーリンと買い物をしていたときに出くわした女である。サル子の連れてた毛だらけで全身真っ黒なペットを見ていたらサル子にいきなり怒鳴りつけられ、何故かサル子と阿鼻叫喚の大バトルを起こしてしまう。


霊言屋のイタコ
五反田で有名なイタコである。霊言というと某宗教団体を思わせるが全く関係ない。ダーリンの捜索に行き詰まったサル子がわらをもすがる思いで3回もダーリンの捜索を頼んだが、いろいろあって彼女もサル子にブチ切れられる。


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