友たちのままで

 友たちのままでいよう。そう言って彼は私から去っていた。私は彼とは友達ですらなく、また話したこともなかったので少し驚いたけど、私は去っていくその後姿が悲しくなりなんだか切なくなった。その翌日誰から聞いたのかわからないけど、彼からのLINEが来ていた。『僕はずっと君の友達だよ。つらかったらいつでも相談していいんだよ』とあったのでなんかうざくなった私は『別に相談することないから』とそっけなく返事して彼を拒絶した。すると彼はその翌日も『なんで君は本当のことを言わないんだい?本当の事をイッてくれよ!僕は君の苦しみを分かち合いたいんだ!』とLINEをしてきてきた。私は頭にきて彼に『二度とLINEしてくるな!』とハッキリ返事してやった。これでもう二度とLINEなんかしてこないだろうと思っていたけど、私は甘かった。彼はまたLINEをしてきたのだ。彼はこう言ってきた。『強がりなんかよせよ!君には僕が必要だ!僕という友達が!』私は彼のLINEに呆れ果て彼に向かってこう問いただした。『あなた何者?』彼はすぐに答えた。『ただのストーカーです』


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