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コント集

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オチのない世界で僕らは一体何を語ればいいのだろう。
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#短編

もしも世界からうどんが消えたなら

 閉店ギリギリのはなまるうどんに入ってきた男と女は店の閑散とした光景に唖然としてしばし立…

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退職届

拝啓  ゴールデンウィーク中のところ失礼します。突然ですが、私須玖八女類は五月をもちまし…

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計算づくのジ・エンド

 何もかもが計算づくのようだった。彼女の企みは三流小説のようにプロットが丸見えだった。レ…

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ひとちがい

 三連休の大阪。ここはなんば駅の高島屋前。緊張で震えながらアコースティックギターを手に歌…

秋(空き)時間
3週間前
14

涙の初任給

 四月から五月になり、初めて尽くしの世界で働いた成果がもらえる日が近づいてきた。  ぼく…

秋(空き)時間
4週間前
25

文学の授業『人間失格』

 今、国語教師史岳守は現代文の授業で太宰治の『人間失格』について語っていた。史岳は元々文…

秋(空き)時間
3か月前
15

旅立ち 〜心にうどんを抱きしめて

 四国の山中にあるとある駅。そこから今私は旅立とうとしている。行先は東京だ。東京に進学するのは私の夢だったけど、旅立つ時になって急に家が恋しくなった。東京にいったらみんなとは会えなくなる。確かに電話やLINEはあるけど会ってみんなの顔を見る事はできない。そして何よりも日本で一番美味しいうちのかけうどんが食べられなくなる。だけどこれは私自身が決めたこと。そのために両親に何度も説得してようやく許可をもらったこと。そのせいでお父さんはいまも口を聞いてくれない。私が話しかけても厨房で

カリスマ指揮者朝ドラに出る!

 我らがカリスマ指揮者は常に忙しい。フォルテシモで名高い指揮者大振拓人は二十代にして自ら…

秋(空き)時間
1か月前
15

愛が終わる時

 大切なものが一瞬にして壊れてしまう過程をこの目で見た。結婚から数年たったあの日に起きた…

秋(空き)時間
1か月前
17

有名になるために今できる事

 とある俳優養成所ニ回生の高松紀夫は怯えたり、びっくりするシーンがなかなか上手く、教官の…

秋(空き)時間
1か月前
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物を書くこと

 物を書く行為は果実を絞るようにも、鉛筆の先端をミリ単位で削るようにも喩えられる。それは…

秋(空き)時間
1か月前
23

恋に恋する乙女たち

 春は恋の季節だという。氷が溶けるように、熊が冬眠から覚めるように、花が咲くように人は恋…

秋(空き)時間
1か月前
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言語は文明を作る

 我らが友権後道男は人文学最大の天才であった。権後は小学生であらゆる国の言語をマスターし…

秋(空き)時間
1か月前
17

入学式

 校門に入ったとき思わず涙してしまった。高校時代を過ごしたこの学び舎はあの頃のまんま何も変わっていなかった。私はあの頃と全く変わってしまったのに、ここはそれでも高校時代のように私を受け入れてくれた。それは先生たちも同じだった。先生は人間だから流石に変わらないなんて事はなかったけど、それでも先生たちは高校時代そのままに私と接してくれた。職員室に入って私が深くお辞儀をすると先生たちは笑ってお前いつからそんなかしこまるようになったんだ。学生の頃はずっとタメ口だったじゃないかと揶揄っ