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『全裸の王子様』

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#天能

『全裸の王子様』用語解説、設定(仮)

『全裸の王子様』用語解説、設定(仮)

全裸の王子様 設定集
様々な設定と、その他諸々。

〜時代設定、舞台
 
この作品は、西暦約600年頃のアラビアあたりをモチーフになっております。

分かりやすく言えば、"マギ"や"Re:ゼロ"のように、上裸の上にルフィのようなひらひらの上着を羽織るのが許されるような時代です。

街並みも平たく言えば洋風です。
煉瓦造りの家、竜車、などが出がちです。

〜用語解説、設定一覧

・天能
これは個人が

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全裸の王子様 #02

全裸の王子様 #02

2話 『全裸無双』

時が止まる、というはこういう事だろうか。

騒がしく群がる群衆の囲いの中に、突然、一人の少年が飛び込んできた。

綺麗な顔立ちをした少年だった。

艶の行き届いた少し長めの黒髪、中世的だが凛々しい瞳。何よりも笑顔が似合いそうな柔ら面構え。鍛え上げられた肉体美。そして、年相応に成長した彼自身の彼。

先ほどまで絶望の淵にいたはずの祐希は、目を手で覆い隠し普段通りの乙女な一面を見

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全裸の王子様 #03

全裸の王子様 #03

3話 『相対する盗っ人達』

〇〇:見せてやんよ…俺の天能…《立替》をよぉ!

長男:た…《立替》…?

得体の知れない全裸少年の、明かされた天能にフロックは反応を示す。

しかし、〇〇の行動は天能を使用する者では、ありえないほどの愚行を行う。

自身の天能の"テーマ"を明かす事。それは天能使用者同士の戦闘中において"圧倒的不利"もしくは"敗北への一手"と呼ばれるほどの物だった。

しかし、少年は

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全裸の王子様 #04

全裸の王子様 #04

4話 『拠点帰り』

からからからと、晴れ渡る空の下で馬車は、軽快な音を立て街道の道を進む。

白くまとまった毛並みが特徴な馬は、背に一人の人間、荷台には二人も載せるにも関わらず、ペースを落とす事なく進み続ける。

〇〇:ごめんなさい、無理言って一緒に乗せてもらっちゃって…

荷台の"入り口"と言うべきなのか?青いカーテンで仕切りを作られた場所から〇〇は顔だけを外に出し、覗き込むよう運転手に話しか

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全裸の王子様 #05

全裸の王子様 #05

5話 『新たな家族達』

朝、目が覚めると、毎日のように絶望していた。

恐る恐る、瞼を開くと、目前に飛びこんでくるのは、まだ明けきっていない暗い空だった。

重い瞼、なかなか起き上がらない体と気持ち、そして絶望する自分自身。

奴隷として生きていた祐希の朝は、"生きたまま訪れた地獄"そのものだった。

しかし、今日、彼女の朝は、一変した。

あやめ:あ、起きた…うふふ、おはようございます、祐希さ

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