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国家総合職教養区分合格体験記+冬官庁訪問全落見聞録(前編)

割引あり

 こんにちは、国を背負いたかった京大生論客悪目納豆です。本日はかねてより質問箱などでリクエストの多かった国家総合職教養区分(以下国葬と略します)の合格体験記と冬官庁訪問の内容に関して振り返っていきます。塾なしノー勉で国葬にストレート合格し、官庁訪問にて全日程午前で荷物をまとめてお帰りくださいされたガチピエロの末路をご堪能ください。


国家総合職教養区分合格体験記

大学生活最後になるはずだった夏休みに

 大学生活最後になるはずだった夏休み、国家公務員総合職試験の存在を知った。国葬といえば私が公立中時代に夢見た司法試験と官僚という双璧をなす国家試験である。かつては東大生のトップは大蔵省に入りそこで事務次官を目指し、天下りと退職金で充実した余生を過ごす、そんな牧歌的だけど競争心に燃えるどことなく科挙の系譜を受け継ぐこの試験に憧れを抱いていた。しかし、大学に入ってからの私は外銀だの外コンだの総合商社だの官僚になりたいという思いなどすっかり忘れてしまっており、大学3年時に行った外資系コンサルの夏インターンに全滅した私はそのままロースクールに進学して兼ねてからの夢であった司法試験を目指そうと考えた。しかしながら、ロースクールは確実に受かるかわからないしかなり不安であり、何しろ苦手な法律の試験が何科目も課される状態は精神的にもよろしくない。
 いつものようにツイッターを徘徊していると、国家総合職試験教養区分というものがあり、なんとこの試験では法律などの専門分野が問題ではなく幅広いジャンルから問題が出されるというあまりにもこれまで努力もせず地頭だけを頼りにアイデンティティを維持してきた自分に向いていそうな試験だなと思い、後輩に言われるがままに出願した。ちなみに、所謂春試験である国家総合職法律区分は受験料が無料であることや当時はまだ未来に希望が持てていたことなども鑑みてブッチして受けていない。
 ここから一ヶ月に渡る国家総合職の対策の日々が始まる!はずだった。

怒涛のロー入試出願ラッシュ

 私は司法試験合格を夢見るピュアな京大生。受けたロースクールは京大阪大神大の京阪神三兄弟だ。関西のロー入試はトンキンに比べて遅いので9月に出願が始まる。9月はロースクールの出願と入試対策、そして色々家で発狂怪文書を生成してたらあっという間に「過ぎて」しまった。このとき、予備校などは通っておらず右も左もわからない状態。よく大学受験でノー勉で早慶受かったことを一生涯のイキリネタにしてるオンラインサロン系ユーチューバーはいるけれど、彼らと違いゲチのノー勉だった。まあなるようにしかならんだろうし、自分は京都大学法学部に現役合格しており、数学も得意だったし高校範囲に関しては当時日本国内トップクラスにいた自覚もあったので落ちたら実家でニートしながらピエロしようと考えて10月1日がやってきた。TOEICも大学1年時に受けた585点の成績しかなかったので加点されることもなかった。

10月1日 第1次試験日

 試験会場は大阪経済大学だった。阪急京都線で十三から普段は乗らない普通電車に乗って、上新庄という駅で降りた。本当になにもない駅でこんなところの大学に通ってるやつはどんな4年間を過ごすんだろうと心配になった。当日は少し雨が降っていて、駅を降りてバス停に向かい、15分ほどかけて試験会場に到着した。私は試験会場に1時間前についてしまう癖があるので、どの教室も空いていない謎の空虚なキャンパスで雨の中待たされることになった。当日になって初めて受験票に写真を貼っていない事に気づいて、受付が空いたと同時に事務に直談判し書類を補填した。同じようなガチピが数名ノリを借りたり仮受験票を発行してもらっていた。みんなは気をつけよう。そして会場が開き4階の受験教室に登っていった。今まで何も勉強していなかったから論文試験があるということを当日に知った。

論文試験早退

 一次試験の日程はまず最初に論文試験が4時間行われて、午後から共用に関するマーク試験、数的処理や時事問題、センター英語ぐらいの英文読解の問題が出る。それを知らなかった私は生まれて初めて論文問題に出くわす。論文式の素点は開示によると一部が5点で二部が4点だった。これは国葬受験生の中では低い方だったらしい。一部では様々な関係式に関して説明する問題が出た。

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