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t出身kとは「低学歴階層出身高学歴」

 全国のt出身kの皆様こんにちは。ツイッターでも最近当たり前のように使われだしたt出身k、皆さん意味は十分ご存知かと思いますが今一度原点に立ち返ってこの言葉の発生原因からt出身k達の根源、そして夢敗れた高学歴たちと成り上がりは現在でも可能なのか。

t出身kとは

低学歴階層出身の高学歴、つまりは親が高卒や中卒で約20歳までの受験勉強人生を経て魑魅魍魎が有象無象する軍隊教育はびこる公立中学でfラン公立大学卒体育教師におべっかを使い媚びて内申点を稼ぎながら地元ナンバーワンの高校へ進学し、ガリ勉を貫きながら東大や京大、医学部などの難関大学に進学した者を指す。常識的にはありえない一発逆転で低学歴家庭から人生を好転させようとする者を指し、彼らの多くは当然変異的で完全な偶然で一発逆転を果たしているに過ぎないので、メタ認知を欠き自身を努力型にも関わらず天才型だと勘違いすると人生が壊滅する。勉強にリソースを大きく割いた人生を送ってきたがために、人間力やコミュニケーション力、そもそもの地頭が不足していることもあり就活で積み、今までの人生で信じてきた勉学つまりはガリ勉道に立ち返り予備試験に参入する。

t出身kの源泉:ナショナリズム

 t出身kが小中高とモチベーションを維持し続けるには並大抵の意思ではエネルギーが足りない。t出身kたちは幼き日にナショナリズムを高揚させて日本を背負う霞が関の「官僚」、そしてその頂点である財務省事務次官を目指してガリ勉を続ける。t出身kが知っている高学歴の世界は黄金の国ジパング並みに伝説の存在だった。身内には高学歴はいないし下手したら親戚を探しても大学進学者がいない、周囲で大学の話をできるのは公立中学の教師ぐらいである。公立中学の教師が授業中に嬉々として語る又聞きの又聞きの又聞きぐらい何万倍も希釈された官僚という伝聞、嘘か真か分からないが今ある定期テストで高得点を繰り返し、市内ナンバーワンの高校へ進学し東大へ進み官僚になれば地元を復活させることが出来るかもしれない。財務省の中で出世して事務次官になれば60歳で年収1000万に到達し、老後は天下りという甘い汁を啜れるらしい。当時の我々にはゴールドマンサックスも知らなければマッキンゼーも知らない。t出身kが知るのは公立中学の社会科教員が伝説のように語る日本の担い手、官僚であった。頭が良くて素行が真面目なら官僚になるよう授業中に雑談の過程で先生にオススメされ、クラスメイトの期待と羨望を背負って地元ナンバーワンの高校への進学を目指すのだ。
 ではなぜ、愛国心や地元愛といったナショナリズムなのだろうか。ナショナリズムとは言ってみればどんな場所でも抱くことが出来る。特に地方になれば少子高齢化、縮小する公共サービス、勉強ができるからこそ見える世界の解像度を幼い頃から目の当たりにする機会が増えるだろう。そのような国を背負うという大きなエネルギーを糧にt出身k達はガリ勉を続ける。このときの弊害でt出身k達は妄想癖や取らぬ狸の皮算用を行ってしまう。教師から伝えられた何倍にも希釈された官僚という都市伝説を自分の人生の目標とするには、自分の中でその対象を美化する必要がある。このような過程をみて視野が狭いと冷笑するモノもいるだろう。しかしだ、肉食動物が草食動物よりも狭い視野を手にすることで立体視を手にしたように、tからkへの上下の階層移動には偏執的な視野の狭さと思い込み、そして狭窄した視野から放出される高圧洗浄機のような発狂エネルギーで超えられない壁を文字通り打ち砕いてきたのだ。〇〇出来なきゃ人生終了、そんな強迫性障害も恐らくこのとき培われたのだろう。

帝国大学時代からプログラムされた立身出世

 江戸時代には士農工商という封建的身分制度の上に立っていた教育が、明治維新以降明治政府が欧米先進国に追いつくためそして近代国家を築くための中央集権国家の確率とその任務を担う人材育成のための高等教育の場として、1886年に帝国大学は設置された。平民階層にとって東京帝国大学は高嶺の花で優秀な人材は地方の名士がが強度の発展のために教育費を投入し、所謂立身出世の未知を歩ませた。彼らの多くは高級官僚を目指し、生まれ育った町の住人たちの期待と羨望を背負い努力を続けた。学歴により経済的報酬と高い社会的地位が得るために、地方から上京し苦学して第一高等学校などの官立の高等学校へ進学、更に東京帝国大学へ進学し卒後には官僚や財閥のエリートになることが人生の成功への道だった。このように、封建的身分制度により社会的地位上昇が目指せなかった下層階級の人たちが、近代化による公教育の普及で学力という実力さえ発揮すれば国を背負うことが出来る様になった。帝国大学設立当初から、地方の人間に勉学のモチベーションを掻き立てる方法はナショナリズムと立身出世であるのは伝統とも言えよう。

t出身kの敵:s出身バラモン左翼

 このようなt出身kの敵はs出身のバラモン左翼だ。大学という場所は様々な階層の人間が現れる。当たり前だが地方から一発逆転で成り上がった数は少なく、大半が高学歴の再生産、及び資本家階層出身の高学歴、通称k出身kとs出身kが大半を占める。金持ちというのは往々にして自分の既得権益を守ろうとする。彼らには守るべき郷土もなければ背負うべき仲間もおらず、立身出世のために抱いた愛国心もない。国を叩き政府を叩き、実学を冷笑する。競争社会で勝てない彼らは持ち前の資本と有り余る時間を糧に思想に耽ける。そして、往々にして立身出世のために苦学してきたt出身k達に立ちはだかる。教養だとか、遠回りだとかゆとりだとか、ノブリスオブリージュだとか安全圏からt出身kを批判し有能な成り上がりもの達が真理にたどり着かないように嘘情報を撒き散らしパス回しの導線を確保する。大学に入り机上の空論に耽り大学の自治だの下らない遅れた反抗期としか考えられないような学生運動どうでもいいモラトリアムを満喫する彼らに、愛国心でのし上がってきたはずのt出身kたちは騙されたりする。t出身kの中にはそのようなゆとりある人生を歩んできた彼らに多少なりとも苛立ちを覚える者もいる。立身出世を目標に階級を一発逆転させる機関としての大学を、恵まれた資本による利確という安全圏ポジショントークから就職予備校と揶揄し既得権益の保持に精をだすのはどうなんだ。

官僚という幻想の崩壊

 御存知の通り官僚人気は大幅に低下している。かつては勝ち組の象徴だったエリート官僚、高度経済成長を支えた彼らの威光は跡形もなく消滅しマスコミにより天下りを悪の象徴かのように叩かる。長時間のブラック労働、外資系という高年収の隣の芝、こんな衰退する我が国と心中できない優秀な高学歴達は持ち前のリスク回避能力を活かし官僚から離れていった。また、東大に進学したのにそれより遥かに学歴が下で世襲により権利を承継した政治家の命令を聞き、背負うはずだった国とは彼らの尻拭きだったのか、政治主導による仕事の質の変化は官僚への幻想を大きく打ち壊す。官僚たちの夏は冬に突入する。

愛国心の行き場

 東大のトップ頭脳は外資系に吸収されていく。愛国心を糧に立身出世してきたt出身kも例外ではない。官僚で長時間奴隷のように酷使されることを考えれば、同じ長時間ならマッキンゼーやゴールドマンサックスを選ぶ。戦略コンサルの場合入社して数年で霞が関の政策立案にも携われるようになった。経済産業省のパワーポイントをボストンコンサルティングが作る時代だ。t出身kたちはかつて夢見た国を背中から降ろし、初任給やtierなどの大学以降に出会った新たなモノサシで戦闘力を図り合うことになる。かつて夢見た官僚という幻想が崩れても心の何処かで財務省事務次官への憧れは残っている。愛国心の行き場を失った高学歴達は、似たようなバックグラウンドを持つt出身k達で集まり交流し、今後の愛国心の使い方を考えつつも立身出世を目指し苦心した公立中学時代を回顧する。我々が幼い日に抱いたお熱意は政治家になれば果たされるのかそれとも金を稼げば解消されるのか。

tからk、そしてsへ

 愛国心という最大の拠り所、そしてその貢献先を失ったt出身kたちは拝金主義という新たな実力勝負の世界に乗り出す。ここでは一円でも多くの金を一時間でも少ない時間と労力を駆使して効率よく稼ぐことこそが正義とされる。予備試験に合格し四大や町弁での荒稼ぎを目指したり、学部を卒業した後に現代最強の特権階級たる医師免許を取得するために医学部再受験をしたり、外銀や外コンで米英に魂を売り引き換えに莫大なキャッシュを手にれたり、事業を起こして経営者になるものもいる。そう、t出身k最大のゴールは資本家階層たるsへの成り上がりであって、東大や京大などの高学歴非医というのはサンクコストの大きい高学歴というだけのアヘンだったのだ。かつては立身出世の象徴だった東大はその過去の功績をブランドに、現在ではs出身の権威付けを行う再生産の箔になっている。sの見せる共同幻想に情報のない我々は時代の変化に気づくことが出来なかった。s出身という超えられない壁を目の当たりにし戦意を喪失するものも一定数いる。煮え切らない憤怒・憎悪・狂乱を抱えるモノもいるだろう。sの既得権益たるパス回しに割り込んで、毛並みの良い社交クラブで行儀悪くクチャラーしたい、権威やマナー、s出身が作り出したパス回しのための「ルール」を破壊したい、そんな欲求を抱えながら。

人生はRTA

だがな、t出身k達は歩みを止めるわけにはいかないのだ。s出身のパス回しに乱入し、失われたこの国を再興させるまではいかずとも、己の人生に確固たる足跡を残すために、発狂しながらも邁進し続ける。私はこれからもt出身kの茨の道を整備し続ける。何故なら上の世代のt出身kが周りを救済することを忘れて、sの仲間入りした自分に酔いしれている尻拭きを令和から始めるためである。かつて応援してくれた公立の仲間たち、足を引っ張ったt出身t達、上からパス回しへの乱入を妨害するためにエリート主義や能力主義・メリトクラシー・新自由主義・マイケル・サンデルなどのよく分からない言葉で努力を駆使した成り上がりを阻害してくるs出身、そのキョロ充のk出身やバラモン左翼に負けないように。勝たなきゃ何も残らない、結果で示せ、手のひらを返させろ。我々には残された時間が少ないのだ。余裕がないと馬鹿にされても生き急ぎすぎと馬鹿にされても一見無駄に見えるエッジバグやガリ勉ステイタスの一点集中、副作用としてのひとがらポイントマイナスカンスト、そんなモノを全部駆使してようやくs出身が江戸時代から数百年かけて回し続けてきた岩盤に2、30年で風穴を開けることが叶うかもしれない。「普通」の人生を歩んでいては追いつけない。
 それでは皆さん、アマンレジデンスで会おう!!

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