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読書の日記

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2023年8月の記事一覧

読書日記 「アルテミス」読了

読書日記 「アルテミス」読了

このかたの作品は、やっぱりどこか底抜けに明るいですね。
その信頼感があるからでしょうか。
主人公がどんなピンチに陥っても、何とかなるんでは?感が強くて、どこか安心して読めました。

月面都市の設定。
月の重力。
化学。
狭い人工都市ならではの事情。
食事。
地球とのやりとり。
経済。
格差社会。

色んな要素が楽しめますが、
努力、絆、勝利
という、いつぞやの少年ジャンプのような展開が心地よかった

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読書日記 「アフターマン」

読書日記 「アフターマン」

なんか、特殊な本です。
タイトルにあるように、人類滅亡後の生物の行方を予測して書いている本です。

色々、筋道立ててこういう生き物が繁栄するんじゃないかってのを、図柄と共に書いてて面白いです。

なんていうか。想像上の生き物を作っていくってのは楽しい作業だろうなって思って読んでます。
読み切る本ってよりは、たまに気が向いた時に眺める図鑑みたいな感じです。
なので、読破したかどうかは忘れました。

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読書日記 「アルテミス」読み始め。

読書日記 「アルテミス」読み始め。

「火星の人」や、僕の中では№1のSF小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の作者が書いた本です。
時系列的には「火星の人」の次に書かれた作品なようです。

月面都市に住む人たち。
その中で運び屋をやってる女性が主人公のようです。

どんなお話か。楽しみです。
月面都市。そこが楽しみ方のポイントになるんでしょうね。
火星に行こうとしている人がいますので。
この作品が参考になったりするんだろうかって思

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読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」読了。

読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」読了。

読了。
色んな社会正義のややこしさと仕組みと皮肉。
それらが存分に書かれてて面白いです。

何?この社会正義?意味わからん。
って常日頃思ってる部分も、論理的に意味わからんよね!って感じで書いてくれています。

なので感想としては、意味がわからんってみんな思ってるんだなぁっていう安心感でしょうか??

知識社会化 グローバル化 リベラル化 

反知性主義 排外主義 右傾化。

これらは別に敵対し

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読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」途中。

読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」途中。

日本語についての話が面白かったです。

サッカーの審判。
海外でしかも英語だと、かのエムバペ、メッシ、クリロナでも、
「ステップ・バック」と言えばボールから離れます。

日本語だと、「下がれ」ですが、それだと命令形で、ケンカを売っているみたいだし、「下がってください」だと、お願いしているみたいだと。

スポーツではない所だと、道路工事の交通整理が顕著です。
アメリカの交通整理の係員は威張っていると

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読書日記 「GS美神極楽大作戦」

読書日記 「GS美神極楽大作戦」

今、英語の本を読んでる関係もあって、読書で毎日何かを書くのは苦しい状況です。
今日は学生時代に影響された漫画の1つ。

これ、いつくらい読んだかな。中学生くらいでしょうか・・・。
がっつりハマりました。
美神さんや、おキヌちゃんとか、小竜姫様とか、女性キャラの多彩さももちろん、
横島が成長していくとゆう一面もあり、とにかく好きでした。

幽霊を退治していくってシンプルな設定で、基本1、2話完結です

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読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」よみはじめ

読書日記 「世界はなぜ地獄になるのか」よみはじめ

今の世の中。
みなさん、行き過ぎの何かついていけない所は正直あるとは思います。
LGBTとか、(今はもっといろいろ増えているようです)ポリコレとか。
レイシズムとか。
それぞれ、基本的な考え方は同意するといいますか、逆に誰か反対する人はいるのか?って勢いなんですが、行き過ぎると「えぇ・・・」ってなってしまうこれらの動き。

陰謀論とはまた違うこれらの動きを、橘さんがわかりやすく解説してくれる本のよ

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読書日記 「逆ソクラテス」読了

読書日記 「逆ソクラテス」読了

短編全て、子供のお話でした。
短編どうし、特につながりはなさそうだなって思ってましたが、
最後の2話。つながりがあってじんわりと感動しました。

全てのお話の根底に、何か作者の意図というか、哲学というか、メッセージみたいなのを易しく伝えている感じが好きでした。
それが全てのお話に共通している感じがしました。

こういう日常系の小説。
読むのに何故かパワーがいる作品も多い中、伊坂幸太郎さんの作品は、

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読書日記 「逆説の日本史」10

読書日記 「逆説の日本史」10

この作品。何冊かKindleに入ってるんです。
久しぶりに再読しました。

信長の回でして。

特に信長=比叡山の焼き討ち、本願寺に対する虐殺。こわい。ひどい。

のイメージをいかに払拭するか?ってところに重点を置かれています。

しばらく前に読んだストーリーって強いよねって作品の検証みたいな形で。

信長のそのイメージ。
やっぱり強いんですよね。
人に恐怖を植え付けるみたいなストーリーで。
信長

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読書日記 「龍と苺」

読書日記 「龍と苺」

先日、日傘を使いました。
子供の予防接種で連れていくのに、抱っこ紐を用いて抱っこしながら行ったんですが、それだと日光がきつすぎるので日傘使用となりました。

なるほど。確かに直射日光は防げます。
これで体感3℃くらいはマシになったんじゃなかろうか?

けれど、その日はピーカン照りで。
時間帯もわりと魔のお昼過ぎ。
上の直射日光は防げても、アスファルトからの熱波は防ぎようがなく。

干される感覚は防

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読書日記 「食欲人」読了

読書日記 「食欲人」読了

生き物の食事というものの不思議さが書かれた本でした。

人間は、食べ物を選ぶとき、まずはタンパク質を優先するそうです。
この優先っていうのが、表現が難しいですよね。

今、みなさま、食べ物を選ぶときに「まずはタンパク質」
なんて思わないでしょうからね。

ただ、食事をランダムに選んでもらって、何日か過ごしてもらった際、
タンパク質の比率が大体同じになっていったそうです。
年齢や、状況によって、適切

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読書日記 「料理人という生き方」

読書日記 「料理人という生き方」

こんなにカッコいい料理本は初めてでした。
作者自身の料理人人生を振り返り、エッセイを挟みつつ、
料理の解説、その料理が産まれた背景とかを語りつつ、次ページでその完成形の写真をのっけるってかたちです。

作者の波瀾万丈の人生も凄いですし、
彼自身が語るストーリーが素晴らしい。
それに繰り返し仰っている事がかっこいい。
お客さんを大切に思う心はもちろん、色んな逆境において、こういう考え方をしていたとい

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読書日記 「サードドア」

読書日記 「サードドア」

あるYouTubeで、面白いって言われてたんです。
どうやら英語版の本しかないとゆーことでしたが、
思い切って買って読んでみました。

細かな意味で、自信が持てない部分もありますが、
大体の意味はわかり、時間はかかりました。
1、2ヶ月くらい…。ただ全部読めました。

ちなみに、この本は、主人公(作者)が今は有名になってる人の、
「本当のターニングポイント(これがサード・ドアって事ですが)」
を知

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読書日記 「明日の記憶」

読書日記 「明日の記憶」

重たいテーマでした。
若年性アルツハイマーを患ってしまった50歳男性の病気の変遷を、
本当に普通にリアルに描いています。

一気読みしたんですが、本当にただ、ただリアルなんですね。

病気を告げられた主人公の反応。周りの反応。妻の支え。
妻が謎の数珠を30万円で買ってしまうくだりとか・・。
本当、リアルです。

数年前に亡くなった幼馴染の弟さん。
脊索腫という、珍しいガンだったんですが、
弟さんの

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