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偽善者フェス2 偽善者先生

ついに最終日。
今日も、ねらいを確認してからスタートです。

ねらい「学びの楽しさ・可能性・尊さ・美しさ等を実感する」

今日は学びの「尊さ」を実感した1時間でした!

偽善者先生

子育て教育コミュニティ『つみき』代表
教育コーディネーター
YouTubeチャンネル運営

保育系の大学卒業
小学校教諭として6年勤務

特性を見とる視点
〜たった1人の人格と向き合うために〜

はじめに

こんなことないですか?

「全然集中してない、、、」
「なんで落ち着きがないんだろう、、、
「動きも多いし、トラブルも多い、、、」

何が原因かわからない!
もしかして、発達障害?

ASD・ADHDとは

ASDの特徴
・対人関係が苦手
・他人と目を合わせることが苦手
・小さな変化に苦痛を感じる
・決まった順序や道順にこだわる

ADHDの特徴
・落ち着きがなく、注意を持続することが難しい
・気が散りやすい
・ルールを守ることが難しい
・指示は理解できても、従うことが難しい

これを見た時「仕方ないか」と思ってしまいませんか?

原因って、本当に先天的なものだけですか?

行動の奥にある背景や特性は、多様で複合的で連続的。
その子によって背景があり特性があることを知っておくことは大切

〇〇という視点

①愛着

*愛着障害は愛情不足ではない‼︎

発達心理学の観点から考えてみると、、、

インプリンティング(刻印付け)
:人間の生後しばらくの間に、どの人が自分の親であるのかを感じる敏感期が存在し、その期間に親子の絆が形成される

接触の理論
:赤ちゃんが母親に愛着を抱くのは、母親との身体的接触によるものであり、母親の温もりが赤ちゃんの不安の気持ちを和らげ、愛着を築く

愛着理論(ボウルビィ)
:愛着は、人が生まれてから数ヶ月の間に特定の人との間に結ぶ情愛的な絆。感情の信号を受け止めて応答してくれるような、相互の応答性を繰り返す中で愛着を形成する。

愛着形成において、生まれてから幼児早期が特に重要だと考えられている。

愛着障害の症状例
・ストレスに弱く、無力感を持つ
・自傷行為、他傷行為をする
・安定的な人間関係を築けない
・同年代の友達ができない

②マルトリートメント(不適切な養育)
心は脳の発達と深く関係している。
マルトリートメントの苦しみに適応しようと脳が変形する。

◎身体的マルトリートメント
行為:叩く蹴る等の、体罰をはじめとした身体への暴力

前頭前野の一部の萎縮により、感情や思考のコントロールがしにくくなる


◎心理的マルトリートメント
行為:存在否定の言葉、差別、蔑みなど

聴覚野の一部が肥大。
情緒不安定、コミュニケーションの不安定さ。


◎門前DV
行為:子どもの前での夫婦喧嘩

他人の表情が読めない
対人関係がうまくいかなくなる


◎ネグレクト
行為:放置

脳梁の萎縮/脳の発達に悪影響/認知能力の低下


◎性的マルトリートメント(性暴力とは違う)
行為:身体に触る、性器を見せるなど

記憶力が低くなる/脳梁の萎縮

子どもの苦手とマルトリートメントによる脳への影響の整合性を分析する。
「いわゆる虐待」として捉えない。
その行為によって子どもが傷ついているかどうかが基準。

③感覚統合
:脳の中に流れ込んでくる様々な感覚情報を交通整理する働き

交通整理がうまくいかない子がいる。

例1)授業中だらっとしている
→筋緊張の調整がうまく働いていない場合がある。

例2)力加減がうまくできない
→固有覚(深部覚)の低反応により、力加減がわからない子がいる。

例3)触られることを極度に拒む
→触覚過敏によって触覚防衛反応(引っ掻く、噛み付く等)を引き起こす。

子どもの日々の行動特性を観察して分析していくことが大切

でも、これらは
あくまで、視点の一つ。

おわりに

今日、本当に伝えたかったこと。
それは、

無知の知

正直、現場に出た時はこのような知識を覚えてすらいなかった。それでも、子どもたちのことを考えるうちに、様々な知識を学ぶように。

知らないことがあって当たり前であることを知ってほしい。

自分が知らない世界は絶対にある。

知った気になってはいけない。

決めつけてはいけない。

だから、その子のことを知ろうとし続けることが大切なのではないか。

まとめ・感想

どれだけ知識を学んでも、目の前にいる子どもたちに何が当てはまるかはわからない。だからこそ、「その子」を知りたいと思い、考え、関わっていくことが大切だと思いました。

子どもだけじゃない。
大人もきっと一緒。

みんなで、みんなを理解し合う素敵な社会が実現するといいなと思います。

14日間、本当にお疲れ様でした!
ありがとうございました!

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