自分の事しか考えない大罪を犯した僕
今日書こうと思っているのは、単純に男の嫉妬というものだ。
そういうのが嫌いな人は読む事を勧めない。
僕は、今年になって自分とパートナーの転職に伴って、離れて暮らすようになった。
別に今の時代では、何が起ころうと不思議ではないし、同じような経験をしている人もきっと多いだろう。
僕の場合は、ただ離れて暮らすようになっただけであり、それ以外は何も変化しない毎日である。
新たに増えた仕事はあるけれど、個人の仕事はそのまま継続しているし、変わったのは、時間の使い方ぐらいで、大きく変化したとは感じていない。
しかし、これはあくまで僕の話である。
たぶん、パートナーはそれに当てはまらないのだ。
僕とパートナーは離れて暮らす事になったとは言っても、僕の住んでいる所から、パートナーの住んでいる所までは、車で1時間も走れば着く場所なので、それほど距離がある訳でない。
だから、お互いの予定が合う時には会おうかという事にしている。
僕はパートナーよりも、約1ヶ月ほど前に引っ越しを済ませて、新居に移って、その後にパートナーが別の新居に移った。
お互いに、引っ越しと部屋の整理が落ち着いたので、僕がパートナーの部屋に遊びに行く事となった。
嫉妬のはじまりはここにあった。
それは、パートナーの暮らしがめっぽう豪華なものになっていて、何よりもパートナーが自分といた時よりも、どこか楽しそうな事であった。
きっと、一緒に住んでいる時から、もっとインテリアなどを凝りたかったのだろうし、こだわりたい事がたくさんあったのだと、その部屋に入って一歩目でそれがわかってしまった。
僕は、一緒に住むことを辞めたいと彼女から聞かされた時に、「仕事が…」と言っていたから、単純に転職したくてやむ無く別々の生活を選んだとばかり思っていた。
もちろん、それもあるだろうけど、多分ごく一部の理由でしかないと思えた。
その時に思ってしまった。
僕といた事で、彼女は窮屈な思いをしていたのだと。
僕はふたりで過ごしている事が、それ自体が楽しくて仕方が無かったのに、それが彼女にとっては、やりたい事ができない窮屈な環境だったのだろう。
だからこそ、彼女は、ひとりで暮らすようになった今、とても楽しそうだ。
パートナーが嬉しそうにしているのに、子供な僕は、それを素直に喜んであげることができていない。
それは、心のどこかで、きっとふたりで暮らしていた頃を思い出して寂しくなるだろうなどと、期待していた自分がいたからだろう。
本当に、自分の事しか考えてない、大馬鹿者だと、つくづく思ってしまった。
この文章は、パートナーの新居で書いているのだが、正直な所では、胸が苦しくて、早く逃げ出したいような気持ちである。
こんな自分が恥ずかしくて堪らないのだ。
人様が読むものに、このような事を書くことは、いかがなものかと思うが、もしこの文章を読んで、自分の事しか考えてなかったなと思ったのであれば、すぐにでも、近くにいてくれる人が本当に笑顔になってくれる事は何かを考えてみて欲しい。
楽しんでいる間に、大罪を犯す事のなき事を願うばかりである。
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