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文学フリマ東京38へいってきた [日記と短歌]24,5,21


持ち主がまざりあうほど乱雑でしあわせなぼくたちの本棚/夏野ネコ


文学フリマ東京38に行ってきました。
ほんと、行けるかどうか微妙だったんですよ、旅先から直接向かったから大荷物でたぶん通路をいく皆さんに迷惑をかけたし(ごめんなさい…
でも行って良かったです。

わたしがはじめてこのイベントに参加したのは2019年と比較的最近の出来事ですが、その最近から較べても急速な規模増大にかなりびっくりした今回です。

いやいやいや、めちゃめちゃすごくないです?
入場料1000円である程度は混雑緩和されると思いきやそんなことは全くなかった。つくる方も買う方も、おどろきの熱の量だよこれは。みんな1000円払ってもう買う気満々じゃん!お財布ばっくり開けてるじゃん!

そして詩歌エリアの充実にも目を見張りました。短歌のブース、こんなに多いのか…。

さて短歌という表現形式は、作品レベルを一旦度外視するならば、つくるハードル自体はかなり低いです。ゆえに短歌の「純粋読者」は、短歌に心を動かされている時点で遅かれ早かれ「詠む方」に移行すると思うんですよね、肌感ではありますが。
でもだって作れるんだよ?自分で。そうして詠んで、歌人にみんながなっていく。

その熱がたぶん文フリみたいな場で爆裂しているんだと思います。
短歌の世界は「読む人」と「詠む人」がほぼイコールであるかもしれないけれど、そこに純粋な読者は少ないかもしれないけれど、でもいいじゃん、と強く思う私でした。

文フリという場で、詠む人と読む人が互いにくるくる混ざりながら交わしているものは、表面上は金銭のやり取りだけど、実はハートとか熱とか、もう無上の愛だとか!無形なものの交換や共有なんだと本当に思いましたよね。

ある意味原始的な、物々交換に近い経済みたいな、そしてぶっちぎりに素敵なそれは風景だったし、作ったひとの手から渡されるフィジカル感にはプライスレスな感動がありました。
これだよ、QRコードで飛ばして電子書籍とかにはない、これ。

この体験は本当に価値があるなと改めて思った文フリ東京。本の、歌集の魅力が倍化します。ほんとうに。
いまさらですか、ですよね、でも楽しかったです!はい!

個別の感想は改めてー!

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