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「小松菜・絹さやのおひたし」しんどい時こそ、だしの香りと醤油の味に癒されたい

台湾でコロナに感染し、まともに食事が喉を通らない状況が続きました。
体調を崩した時、おかゆ生活が2.3日も続くと食事をした気にもなれず、辟易してしまった経験ってないでしょうか?

|しんどい時は「おひたし」で癒されたい

わたしが、帰国後最初に「食べたい」と思ったのが「おひたし」です。

だしの香りと醤油味にどれだけホッとしたことでしょう。
野菜の旨み・甘み・苦味を噛み締めながら、からだ中にうるおいとエネルギーが優しく染み渡っていくようでした。
また、「噛む」ことで食事の満足感も上がり、唾液もしっかり出ることで喉もうるおい、胃腸も活動するようになります。

しんどい時は、肉や魚のおかずや、油っぽいおかずは到底からだが受け入れられません。普通なら、おひたしは脇役のおかず。でも、元気がない時ほど、だしと醤油の味つけで、ほとんど手を加えない野菜のおかずを作りたいし、食べたくなります。

「映えないおかず」こそ、口に合うレシピが必要

元気な時は、SNSでもレシピ本でも、メインのおかずで映えるものばかりに目が行きがちです。(レシピを綴るわたしの立場なら、そういうおかずのほうが「スキ」がたくさん付きますから…。)

けれど、おひたしのように「映えないおかず」ほど、口に合うレシピをメモなり、マガジンなりに確実にストックしておくべきだと思います。

なぜなら、大きく体調を崩してしまった時には、料理をする気力さえ湧かないでしょう…。でも、しんどい時こそ買ってきたものよりも、自分の口に合うものを食べたいと思うものです。

しんどい時に残された気力を振り絞って作った料理が「おいしい…」と思える味じゃなければ、ガックリ肩を落とすどころの話ではありません…!

これからは、評価を恐ることなく、わたし自身がホッとできる味や好きな味をレシピにしていこうと思いました。世の中におひたしのレシピは溢れていますが、わたしの味が口に合うなぁと思っていただける方へ、心とからだの癒しにつながる発信をしていきたいです。

では、レシピを紹介します。

|材料(作りやすい量)

小松菜 200g(絹さや 80g)
(絹さやの場合、ひたし液は全て半量で作ります)
<ひたし液>
水 120ml
かつおぶし ふたつまみ
みりん 大さじ2
醤油 小さじ2
塩 小さじ1/2
(薄口醤油なら大さじ1で、塩は無し)

|作り方

ひたし液を作る

耐熱性の保存容器に、水120ml、みりん大さじ2を入れて火にかけます。ふつふつした状態で1分ほど加熱して、みりんのアルコールを飛ばした後、かつおぶしをふたつまみ入れて火を切ります。
その後、醤油小さじ2、塩小さじ1/2を加えます。
薄口醤油を使う場合は、大さじ1で塩は無しです。

*本みりんには13%のアルコールが含まれているため「煮切る」ことで、おいしいおひたしが作れます。

小松菜を茹でる

では次に、少ないお湯で手早くサッと茹でる方法を紹介しますね。

たっぷりのお湯を沸かして、茹でてから切る方法が一般的なのですが…。水もたくさん必要だし、沸くのに時間もかかるのが億劫な時には、この手軽な茹で方を採用しています。

小松菜200gは茹でる前に、食べやすい長さに切っておきます。
フライパンに1cmほどの水を沸騰させ、塩ひとつまみ(分量外)を加え、30秒ほど茹でます。15秒ほどたったら、箸で上下をひっくり返すようにします。

その後、水にとって冷やします。すぐに取り出して、ぎゅっと水気を絞ってから、ひたし液に移しましょう。

絹さやを茹でる

葉物がおひたしの定番ではありますが、普通なら「脇役」にしかならない類の野菜を主役級に食べられるのがおひたしの最大の魅力です。

おすすめしたいのが、絹さやのおひたし。

絹さや80gは、筋をとってから沸騰したお湯に塩ひとつまみ(分量外)を加えて、1分ほど茹でます。
水にはとらずにバットなどに広げて粗熱をとり、ひたし液に移します。

▶︎ひたし液は小松菜の場合の半量でOK(水60ml、みりん大さじ1、かつおぶしひとつまみ、醤油小さじ1、塩小さじ1/4)

絹さやのおひたしは、包丁を使わずに作れるのが嬉しいポイント。清々しい青さとシャッキシャキの食感は、さりげないのに圧倒的な存在感を放ちます。

▼普段は素通りしてしまう「脇役」のいんげんもおひたしで主役に…!

|料理とは、自分や大切な人への愛であり、健康への祈り

ここまで読んでいただきありがとうございました。

何も食べられないほど体調を崩した時に、食べられることの幸せを痛感しました。「健康に生きていること」は奇跡なのですよね。

料理とは、自分や大切な人への愛であり、健康への祈りです。

どんなにしんどくても、大好きな料理に向き合っていると、痛みも辛さも忘れることができます。こうしてアウトプット場があって、見てくださる方がいるからこそ、いま、少しずつ元気を取り戻せています。

もし作ってくださる方がいらしゃれば、コメントやインスタグラムで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。


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