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ふたりが安心して「美味しいね」って食べられるチキン南蛮を

|面倒だけどアレンジ多様な楽しいレシピ

先日投稿したチキン南蛮のレシピなのですが、なんであんなにも夢中でチキン南蛮ばかり作ったのかなぁという話と、アレンジ方法などをツラツラ書きたいと思います。

元々チキン南蛮が大好きならわかります。でもね、そういうわけでもなくて。定番料理なので、作ってみたいなと思いつつも、見ればわかる通り、揚げたりタルタルソースを作ったりと、なかなか面倒な部類の料理です。

お菓子作りはほとんどしない私ですが、チキン南蛮はちょっとケーキ作りに似た要素を持っていると思います。

例えばショートケーキってスポンジ、スポンジにうつシロップ、生クリーム、いちご、それぞれの味や甘味と酸味ののバランスが良くないと、甘すぎてくどくなったり物足りなかったりで美味しくまとまらないものです。

チキン南蛮は、
・鶏肉をももorむねのどっちにするか
・鶏肉を大きいまま揚げるか、ひとくち大に切って揚げるか
・南蛮酢の配合(後からかけるか、鶏肉をサッと煮て絡ませるか)
・タルタルソースの配合
・添え物の野菜のバランス

いろいろな要素が絡み合ってるんです。

なにが正解というのは本当になくて、自分が納得できる味を目指して何度も作っては「うーーーん・・・悪くはないけど、もう一息」の繰り返しでした。

|ふたりが安心して「美味しいね」って食べられるチキン南蛮を

本場で食べたあのお砂糖たっぷりめの味付けは確かに止まらない美味しさでした。

そのときは感動はしたのですが、私の場合、日頃からお砂糖は使わないレシピを考えているので、お砂糖なしでも「また食べたい」と思える味で、揚げ物+タルタルソースの一見ヘビーな組み合わせでも、大人がすんなり食べられて胃もたれしないバランスを追求したくなっちゃったのです。

うちは、夫が小麦アレルギーになってしまったので、外で基本的にからあげは食べられません。(片栗粉や米粉ならOKなんですが、多くは小麦粉ですよね)

私も外では揚げ物はなるべく食べないようにしていて、そんな理由からもふたりが安心して「美味しいね」って食べられるチキン南蛮を完成させたくなりました。

|チキン南蛮の構成要素についてちょっと詳しく解説

鶏肉をももorむねのどっちにするか

これはレシピの方でも書いたのですが、お好みに合わせるのがいいと思います。

もも肉は、シンプルに唐揚げにしてレモンでも絞って食べれば美味しいのですが、むね肉はなにか少しこってりした味付けなりソースなりをかけることで、一層美味しくなると思っているので、タルタルソースとの相性がいいのはむね肉なんじゃないかと個人的に思っています。

もも肉でも何度か試作はしましたが、やっぱり結構ヘビーで(笑)私たち夫婦がそんなにたくさん食べるタイプじゃないというのもありますが。。食べ盛りの子供がいたら、間違いなくもも肉を選びますね。

鶏肉を大きいまま揚げるか、ひとくち大に切って揚げるか

まるでトンカツみたいなビジュアル

大きいままだと見た目も豪華でお店っぽく仕上がります。でも、女性にとっては一切れを一口で食べられない。

揚げ終わったものをまな板にのせて包丁で切ると、まな板がベトベトになっちゃうし、お皿に盛り付けてからナイフで切ると、あんまり美しく切れない(写真に納める前提の話で)

結果的にひとくち大に切ってから揚げるのが一番楽で食べやすくていいかなという結論になりました。

南蛮酢の配合(後からかけるか、鶏肉をサッと煮て絡ませるか)

お砂糖を入れない代わりに、みりんで甘みを出しました。醤油、お酢、みりんを同量、プラス鷹の爪をお好みで。暑い季節はお酢を黒酢にしても良さそう。

私のレシピではフライパンに南蛮酢を入れて、沸騰させてからサッとむね肉を絡ませるやり方にしています。

レシピの方にも書いたのですが、みりんにはアルコールが13%も含まれているので、一度沸騰させることで「煮切る(アルコールが飛ぶ)」ようにしています。

タルタルソースの配合

最初作った時はゆるゆるになってしまいました

実はこれが一番悩みました。

例えば、玉ねぎの代わりにらっきょうを入れたり、玉ねぎときゅうりを入れたりしても美味しいです。

使うマヨネーズによっても塩加減がちょっと違うので、ほんの少し醤油とレモン汁を入れることで味を引き締めてみました。

暑い季節には梅干しを叩いて入れても美味しい
です。大人が食べるならマスタードをプラスしてもいいですね。

添え物の野菜のバランス

案外バカにできないのが、添え物の野菜の存在です。

お店で出てくるチキン南蛮の定番はキャベツの千切りだと思うんですが、せっかく家で作るなら添え物も色々試してみようと思って。

レタスならモリモリ食べられる

とても良かったのが、レタスの千切りです。キャベツよりも色が鮮やか、カサが出てがお皿にふわっと立体感が出るので、とても食卓が映えました。

また、季節ものではありますが、茹でた菜の花も色が鮮やかで綺麗スナップエンドウもかわいいでしょう。

明太子ありの盛り付けは、華やか

なにか赤みのある食材も欲しいところで、定番はトマトなのですが、偶然にもレシピを作っていた日に明太子が冷蔵庫にあったので添えてみたら、これが抜群に映える!(チキン南蛮も明太子も九州つながりという相性の良さ?)

明太子なしだと、急に寂しいかんじに

おまけに、タルタルソースと明太子で味を変化させながら食べ進められるから尚更美味しかったです。

ラディッシュと玉ねぎの酢漬けを添えて

あとは、酢漬けの玉ねぎ・カブ(ラディッシュ)・みょうが・新生姜も美味しいです。みょうがや新生姜はお酢に漬けるだけでピンク色になりますし、赤たまねぎやピンクのカブでも写真のように綺麗なピンク色になります。
甘酒で作る酢玉ねぎの作り方は、こちらの記事でご紹介しています。

家で作るときって、こういう「お店では絶対に出てこない組み合わせ」ができるから楽しいんですよね。

おわりに

私、そんなに凝り性なタイプでも細やかなタイプでもなく、大雑把なO型なのですが、O型って「なぜここにこだわる?」という一部分にだけ神経質に追求したくなる所があるそうです。
(昔流行った血液型占い的なので読んだ記憶が…)


チキン南蛮は、そんな私の凝り性スイッチが発動したレシピなのでした。

元々お料理は全く苦にならないのですが、こうしてnoteで発信するようになって、私が作ったレシピで「美味しい」や「健康」を届けられると思うと、とっても嬉しく楽しく、一層がんばって美味しいものを作ろうと思えるようになりました。

ちょっと面倒と最初は思うかもしれませんが、アレンジ多様で美味しくて楽しい「チキン南蛮」を、ぜひ作っていただけたら嬉しいです。



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