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農業始めて人生変わった⑤〜おまけ編〜

農業始めて人生変わったシリーズですが、前回で終わりだったのですが少しだけおまけ編を準備してみました。これから農業界に入ろうかなと迷っている方に、農業やるとこんなスキルも手に入るよという農業界のプラスになりそうな情報を少しだけまとめてみました。

まず農業を始めて一番最初に苦戦したのが車の運転です。事務職時代も人並みに運転はしていたのですが、どちらかというと狭い道や駐車等の難易度の高めのものは苦手でした。しかも、免許証はMTで取っていたのですが完璧なペーパー。

更に農家さんが常に仕事で運転する場所ってあぜ道のような細い道ばかり。軽の箱バンでも切り返しを何度かしないといけないような細い道もあります。しかも頭から入れて、帰りはバックということもしょっちゅうです。

最初何回会社の箱バンに小傷をつけたのかは数えていませんが、とりあえずこれは気合と根性で練習するしかないと思い、仕事終わりにも自主練。
無事、半年たつ頃にはMTクリア、バッククリア、細い道クリア(たまに片輪は落とす)。2年目からは2tトラックの練習も恐る恐る始め(農家さんトラックって後ろに5段とかでコンテナ積んでたりで何も見えません。)、これも2年目以降は何とか乗れるようになりました。

ただ、私の身長が141cmなため長距離は向いていません。AT車の2tなら大丈夫なのですが、MTだと両足を使うため、私の足の長さではぎりぎりなのです。畑に行く20分程度の運転なら平気なのですが、これで30分以上だと多分足がつってしまう気がします。
今では人を乗せて運転することも、高速の運転も平気になりました。農業始めていなかったら去年北海道に自分の車を持っていこうなんて考えもしませんでした。
農業している方は平均して運転が上手な方が多かったので、運転スキルは上がること間違いなしです。


そしてもうひとつは体力。農業界は例外なく体力おばけの方ばかりです。私も農業を始めてからかなり持久力がつきました。昨年北海道に滞在していた時も、札幌の地下鉄に乗りたくなくてしょっちゅう15kmくらいなら歩いていました。(一度、夏に幌美峠を歩いて登った時は死にそうでした。)
やっぱり体力がつくと自分の行動の幅が広がるので、これもすごく役に立っています。

あとは目測だったり手に持った時の感覚だったりで、だいたいの重さや長さが判断できるようになりました。(これは農業をアルバイトにしてから精度が落ち気味です笑。)これも便利で、ちょっと長さを測ったりする際は手の平の長さで判断できます。歩幅を使うこともあるし、重さなら完全に自分の感覚です。普段から重たいものを持つ農作業をしていると、これくらいの負担ならたぶん○○kg以内だろう等の判断がつくようになってきます。


以前、出先で歩いていると目の前の軽の箱バンが右の片輪だけ溝にはまっていました。今までなら、これが私だけでどうにかできるなんで思わないし、方法もわからないので素通りしていたと思います。
でも、片輪がはまっているくらいなら私だけでもいけるだろうとその場で判断がついたので「押しましょうか?」と声を掛けました。
結局近くのおじいちゃんも手伝ってくれて、2人で前から押したら脱出できました。
知識と経験がつくと人の役にも立てるんだと実感できた嬉しい思い出です。


まだまだあるとは思いますが、大きくまとめると農業すると生きていくスキルが上がって、普段の生活にもかなり役に立つことが多いと思いました。

また、植物を相手にするってかなり気が長くないと出来ません。大体お野菜を畑に植えて、収穫するまでに3ヶ月以上はかかります。育苗からしている農家さんならもっとです。作業もこれ全部やるんですか?って言いたくなるようなものばかりです。本当に根気のいるお仕事ですが、目に見えて変化がわかる農業という仕事は私にとっては面白すぎるお仕事でした。

農業は今でも魅力の多い世界だなーと思っています。農業との関わり方や距離感は少しずつ変化していますが、こんなに生きるスキルを上げてくれた農業は本当におすすめなお仕事のひとつです。
では、おまけ編の農業で身につくスキルのお話でした。

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おわり。

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