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ゆるゆら音楽映画放談

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レビューやつらつらっと書いた感想置き場的マガジン。音楽関係はだいたいここ。
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#youtube

"Free'' 恵みの雨と豊穣の音

藤井風さんの「Fujii Kaze "Free'' Live 2021」を見た。
無観客無料配信、スタジアムの真ん中にピアノとひとり。このご時世を反映した状況が、むしろ斬新な演出として機能しているようにさえ思える。
悪天候も「恵みの雨」と表現する彼は、世界とたしかに繋がっていた。降り注ぐ雨、降り注ぐ音の粒。
とびきりの1時間。およそ18万人が同時視聴したのも頷ける、素晴らしいライブだった。

日産
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旅路のはじまり

藤井風さん、報道ステーションで二度目の特集。卒業生に贈る「旅路」の生演奏・歌唱も。放送時には流れなかった部分も含めたロングバージョンが、番組公式YouTubeチャンネルで公開されている。
とても丁寧に取材され、細部まで気を配ってつくられていたように思う。取材する側・される側の幸せな邂逅を見せてもらったような気がした。
あたらしい旅路のはじまりを祝う、あたたかさ。

Loop through LOOP

2020年にとても良く聴いていたミュージシャンのひとりがSIRUPさん。
THE FIRST TAKEの“LOOP”がとても良かった。カフェまで歩くループしたいような日常、はやく戻りますように。

ここぞMUSIC

ここぞMUSIC

踏ん張りどころ、頑張りどころ、はたまた落ちないようにしがみつく時、自然に聴きたくなる曲がある。

今回はその中から幾つかをピックアップ。一部おまけを除き、邦楽縛り。

キリがないから/藤井 風毎日何かしらキリがなく訪れる、頭を抱えるような何がしかやモヤモヤの数々。吹き飛ばして進むためのジェットエンジン。

さあ、そろぼち舵を切れ。

洋楽カバーから、こちらも。CDはより優しいアレンジで、ピアノも歌

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review 藤井 風「帰ろう」にみる救い

review 藤井 風「帰ろう」にみる救い

17世紀初頭のヨーロッパ。苛烈な宗教戦争をはじめ数々の闘争が巻き起こった、破壊と変革溢れる混沌の時代。それは、死が身近に存在した時代とも言える。

すべては虚無であるとする「vanitas(ヴァニタス)」
その中にあって常に死を思う「memento mori(メメント・モリ)」
だからこそ現在を大切に生きる「Carpe diem(カルペ・ディエム)」

世相を反映した3つのバロック精神は、ポール・

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Artist on the Rise:藤井 風、視聴。

Artist on the Rise:藤井 風、視聴。

素敵なドキュメンタリーを見た。

YouTubeをきっかけに羽ばたいた話題のアーティストを、YouTubeが紹介するグローバルキャンペーン“Artist on the Rise”
日本人初のArtist on the Riseが、藤井 風さん。

プレミア配信前のティザー。センスの塊。

藤井 風さんは非常に豊かな音楽性と魅力を持つ、わたしが今一番注目するアーティスト。
歌声とは対称的な、訥々とし

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