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ゆるゆら音楽映画放談

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レビューやつらつらっと書いた感想置き場的マガジン。音楽関係はだいたいここ。
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2023年10月の記事一覧

dawgss,FLYME tour final

dawgss,FLYME tour final

 日曜日の2本目はハロウィン厳戒態勢の渋谷へ。WWWで、dawgssのツアー「FLYME」ファイナル。

 ドラムの上原さんはKan Sanoさんや藤井風さんのライブで何度も演奏を聴いているけれど、dawgssでは初めて。

 1曲目から、静かだけど沸々と熱いところにぶちかますサックスがいきなり格好いい。とにかく各パートのソロが、尺としては長くなくても素晴らしかった。ソロプレイの熱が他のプレイヤー

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TAKE IT EASY

TAKE IT EASY

 『The Coleman Day Camp 2023』Michael Kanekoさんのステージを、神宮外苑にて。

 やっと!待望の生!
 暑いくらいの秋晴れに時々風が吹き抜け、飛び交う蜻蛉にお散歩の犬たち。ハッピーな空間でgood musicを堪能した。

 弾き語りのフリーライブ、なんともいえないあたたかさがあったな。
 笑ったり視線をあわせたり。イベントの雰囲気によくマッチした、穏やかに

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十三夜とジャズ

十三夜とジャズ

 予定がひとつ、諦めた予定がふたつ。これも定めと飲み込んで過ごそうとした夜、降ってわいたジャズ。
 勿論それが降ってわいていたのはわたしだけで、幾日か前から楽しみに予定していた人もいただろう。そのために、さらに前から準備を重ねてきた人も。

 暮れ方、とあるジャズライブの話が飛び込んできた。完全クローズドイベント。会場はすぐそこ。出演者を全然知らないまま、何の予習もなく席につく。
 このライブはチ

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Nobody's Island,SLOW TIME cafeにて

Nobody's Island,SLOW TIME cafeにて

 仕事絡み以外では人生初、超ドタ出。まるで大学生の向こう見ずな恋愛みたいに飛び出して、途中からライブを観てきた。
 高崎のSLOW TIME cafeにて、Takumadropsさんと爽さんの新ユニットNobody's Island。

 結成したばかりで、音源も出ていない。当然ライブには行ったことがない。チケットも持っていない。
 訪れたことのないハコ、駐車場がすぐ近くにあるかもわからない。しか

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YUNA ASIA TOUR in TOKYO

YUNA ASIA TOUR in TOKYO

 月曜日の夜、YUNA ASIA TOUR in TOKYO(恵比寿LIQUIDROOM)を観た。週末や休前日ではない平日のスタンディングは、多分久し振り。

 YUNAはマレーシア出身・LA拠点の実力派シンガー。洗練された大人のR&B、その歌唱力表現力にノンアルのピンクレモネードでも存分に酔いしれる。なにせ上手い。上手いうえに魅せる。
 指先まで美しくしなやかな、そして自由な動き。コレオなのか、

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夜々ちゃんの生きづライフにやられた件

夜々ちゃんの生きづライフにやられた件

 初回から多方面マルチウェイしんどみを豪速球でぶっ放してきたドラマ「いちばんすきな花」1話。藤井風の爽やかなテーマソング「花」に乗せて、主人公四者四様の世知辛さが全力疾走している。キビシイ!膝をがくんとつくようなストーリーが始まったぞ!!
 このドラマの夜々ちゃん(深雪夜々/今田美桜)が最高にしんどい。ルッキズムにおける美人の地獄が満載で、解像度が高すぎて悶絶した。

 ルッキズムといえば、見た目

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藤井風「花」

藤井風「花」

 藤井風の新曲「花」、ドラマ「いちばんすきな花」とのタイアップがとてもいい。ドラマ1話も見たが、抉ってくる描写の数々、かなり面白そうだ。
 その新曲はA.G.Cookとの初タッグ、往年の名曲「Saturday in the Park」(Chicago)や「What a fool believe」(Doobie Brothers)のような70'sウェストコースト感のある8ビートがすこぶるよい。
 ミ

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テリー・ライリー 芸術祭と一期一会の音楽

テリー・ライリー 芸術祭と一期一会の音楽

 「さいたま国際芸術祭2023」にて、ミニマルミュージックの第一人者にして世界的巨匠であるテリー・ライリーのコンサートを。会場は旧さいたま市民会館おおみや。

 駅からの道のりを、途中近所にお住まいの方と会話などしつつのんびり歩いた。
 マンションの公園から賑やかな声が響く。その裏手には忘れ去られたような遊具たち。いまだ鮮やかさを失っていない色彩が物悲しいような、風情を醸し出しているような。

 

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Kan Sanoピアノライブ──ただ I MA、有楽町でI’M A SHOW

Kan Sanoピアノライブ──ただ I MA、有楽町でI’M A SHOW

 Kan Sano Solo Piano Live 2023 “ただI MA" を、 有楽町のI’M A SHOWで。

 幼い頃とはすっかり様変わりした銀座有楽町。
 有楽町マリオン別館7FのI’M A SHOWは、2022年12月1日にオープンしたばかり。「有楽町で逢いましょう」からのネーミングが粋。内装もお洒落で、大人の銀座を感じる。

 昨年のCRAFTROCK CIRCUIT。会場に満ち

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SLT,  their music is OFF THE CHAIN

SLT, their music is OFF THE CHAIN

 Sing Like Talking 35th Anniversary “OFF THE CHAIN” を、TOKYO DOME CITY HALLにて。SLTのライブはとてもとても久し振り。

 物販は開場前に、ということでタオルと限定のアクリルキーチェーンを購入。このキーチェーン、チケットを模したデザインがお洒落で可愛い。電子チケットを購入したのもあり、記念になって嬉しい限り。

 バンドメン

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SIM CITY、満月の夜に

SIM CITY、満月の夜に

 中秋の名月と満月が重なる日。下北沢ではムーンアートナイトが開催されていた。
 浮かぶ巨大な月のオブジェ。束の間のマーケット。笑い声やざわめきを通り抜け、その先を目指す。

 下北沢のライブハウスADRIFTにて、企画ライブ “SIM CITY”を観た。   
 この日はYAMORI、Deep Sea Diving Club、Ochunism、離婚伝説の4組による対バン。

YAMORI

 2月

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