えろす1

WS日誌#1 6/8「エロスを引き出すボリウッドダンスWS」

こんばんは!
「ボリウッドダンスと演劇ゲームを楽しむ会」
を主催している小西奈津子です。

今後、自身の記録のため、それから皆さんにこのWSを知ってもらうため、WSの日誌をつけていこうと思います。よろしければお付き合いください!


さて、今回のWSタイトルは

「エロスを引き出すボリウッドダンスWS」!

おお。エロス・・・!

このテーマにしたのには色々理由があるのですが、それは追々書くとして、今の形のWSをやりはじめて、初めてひとつのテーマを決めて行った回でした。

テーマ的に、初回はまず女性だけの方が安心して参加できるかなと思い、女性限定で開催させて頂きました。




私のWSはただダンスの振付を覚えて踊るというものではなく、演劇的なゲームも使いながらその人らしい素敵な表現を引き出していこうというWSです。

準備をしていく中で、まず私が考えたのは「エロい女性ってどんな女性だろう?」ということ。

今回の振付で使う曲を聴きながら、考える…

歌詞がすごい。

My name is Sheila
私の名前はシーラ
Sheila ki jawani
シーラ キ ジャワニ(若い男達を悩殺するシーラ)
I'm too sexy for you
私はあなたにはセクシーすぎる
Main tere haath na aani
あなたには決して手に入らないわ

※英語とヒンディー語の混ざった歌詞です。

シーラ・・・なんて強気な女なの。

それでふと思いました。

「セクシーな女性って、みんな自信があるよな」と。

ただ、参加者の皆の「エロスとは?」も聞いてみたかったので、
事前に「エロい女性ってどんな女性だと思うかを考えてきてね!」
と宿題を出していました。

加えて、「自分のテンションの上がる服を着てきて欲しい」とも。

見た目に自信が持てるだけで、気持ちに影響するからね。
(そんな私は当日鼻にでっかいニキビが出来ていて自信を持つことがとても難しかった。笑)


というわけで、WSスタート!


WSの流れはこんな感じです。

1.身体の準備
2.心の準備
3.ダンス

1.身体の準備 
まずはストレッチから。
皆さんのお疲れの部位を聞くと一様に「肩!」とお答え。

さすが、皆お仕事頑張ってるんだなあ。。

というわけで肩のストレッチ多めに。

その後は一般的なダンスレッスンで行われる「アイソレーション」や「リズムトレーニング」を行います。


2.心の準備

さて、ここからが本番!

まずは自己紹介。

自己紹介は最初にやっても良かったんだけど、この日は遅れてくる方がいたのと、

ある程度身体を動かしてからの方が心がリラックスしやすいので、あえて身体の準備を先に行いました。

名前と一緒に、宿題にしていた「エロい女性とは?」の皆さんなりの答えも聞いていきます。

この日は9名の方が参加してくれたのですが、内面的な要因から見た目の話まで、様々な意見が出ました。

やはり「主導権を持っている女性」「芯のある女性」など、「強くて自信のある女性」のイメージが多かったかな。
例えるなら峰不二子やキングダムの長澤まさみ(観てないけど)のような。

ただ、少し違う視点から「どこか影のある女性」「湿度を感じる女性」という意見も。
例えるなら壇蜜さんのような。
たしかに、壇蜜さんはエロスの塊。
でも、壇蜜さんにもやはり「自信」は感じる。

「強く見せる」ことが必ずしも「自信」につながる、というわけではないよねー、なんてことを考えていました。(そう言えば私のnoteの初めての投稿は自信についての記事でした。よかったらどうぞ!)

このへんは別に答えを出したいわけではないんだけど、皆のイメージを共有するために時間を取らせて頂きました。


さて、いよいよゲームに入っていきます。

一応、趣旨を知ってもらうためにゲームをする目的をお話しさせてもらいました。これ、とても大切なポイント!

ゲームの目的

 楽しく自分を表現するために・・・

・自分がどう見られているか?という自意識をなくす
(そのためにはゲームに集中!)

 ・イマジネーションを楽しむ
(普段の自分とは違う何かを表現するにあたってイマジネーションは大事!)

というわけで、合い言葉は「集中して、楽しむ!」です。

まずはアイスブレイクもかねて名前を覚えるゲームを。

今回の参加者は「元々仲の良い人」と「(ほぼ)初めてこのメンバーに会う人」がいたので、名前を覚えるゲームは必須かなと思い、入れました。

ダンスで表現をするにあたって、その場の安心安全な空気感はとても大切。そのために、まずどんな人が集まっているかを知っていくのです。

ゲームの詳細は割愛しますが、アイコンタクトも兼ねたゲームを行い、少しずつお互いに慣れていきます。
初対面の人の目を見るって、けっこうハードル高いんですよね。

次に行うのは「しりとり」!

まさかダンスWSに参加してしりとりをするとは誰も思わなかったと思うんだけど・・・

しりとり、これがなかなかいいんです。

目的はやはり、「集中して自意識をなくすこと」。

大人になってしりとりすることってほとんどないから、普通のしりとりだけでもなかなか言葉が出なかったりして皆けっこう追い詰められていくのですが、

・リズムにのせてみる
・2語を組み合わせる (「○○の○○」など)

とルールを足していくと、「こんなこと言って良いかな?」とか頭が働く前に言葉を出さなきゃいけないので、思いもよらぬその人ならではの言葉が出ます。(タンクトップのおじさん!と叫んだSちゃん、おもろかった。。笑)

さて、ここまでは割といつも使う手なのですが、今回はエロスを引き出すWSなので・・・

ここで「恋愛しりとり」を投入!

ルールは簡単、とにかく「恋愛」にまつわる言葉でしりとりしていきます。

はじめは皆わりとポジティブな内容が多め。
「世界で一番好きよ」「ルンルンでデート」とか。

が、これも皆を追い詰めるために「リズムに乗せる」などルールを足していくと、出るわ出るわ

「のりこって、だれ?」
「寝たの?」

などなど、皆なぜだか修羅場くぐりがち。笑

全てが実体験に基づいてる訳ではないと思うんだけど、人って何というか、ドラマが好きなんだよね。笑

この日のMVR(最優秀恋愛しりとり)はFさんから発せられた
「ルームメイトなの・・・?」
です!おめでとう!


さて、しりとりで良い感じに追い詰められ、(爆笑し、)且つそれぞれのキャラクターや魅力が出てきたところで、

今度はイマジネーションを楽しむ時間。

ここでこれを読んでいる皆さんも一緒に体験してみて欲しいんですが、


「レモンを口いっぱいに頬張ってみてください」


どうですか?少しでも頬の内側がキュッとなったり唾液が出たりしました?


これ、理科の先生が反射の授業をするときの常套手段だと思うのですが、

イマジネーションは自分の心や身体に影響を与えるっていうのを簡単に体感できる良い方法だと思います。


さあ、そんなわけでまずはスタジオをぐるぐる歩き回ってもらいます。

いくつか身体をほぐす動きをした後、こんな指示を出してみました。

「自分はHカップだと思って歩いてみて」

すると、少しだけ皆の動きが変わります。

少しだけ背筋が伸びる人、逆に、重そうに背中を丸める人。

ほとんどの参加者さんは背筋が伸びたのですが、Mちゃんはものすごく辛そうに背中を丸めて歩いていました。
(へえ、面白いなあ。)


さらにイマジネーションを付け加えてみます。
「皆の髪は黒髪サラサラで腰までのロングヘアです」

すると、さらに背筋が伸びる皆さん。顎も少し上がります。

先ほどのMちゃんはというと、ぐっと背筋が伸びました。(おお!)


これ、面白いなあと思って後でMちゃんに聞いてみたんです。

「胸が大きいことが女性としての魅力だとは思ってない?」

するとMちゃん、
「あー、ほんとそうです!胸の大きさに対して何も思わない。でも、黒髪ロングって言われたとき、あ、これは自分とは全く違う人物だなって思って切り替わって、歩き方が真逆になりました」
とのこと。

なるほどなるほど、私自身は「胸大きくなりたい・・・」と思ってるので笑、「Hカップ」と言われたら皆自信満々で歩き出すかなと想像していたのですが、言われてみればそれは私の価値観であって胸の大きさに価値を感じていない女性だっていくらでもいますよね。

ゲームを通して自分の価値観を知れるのはとても面白い。
さらにMちゃんにとっては「黒髪ロング」がなにか自分に影響を与えるきっかけになったというのも面白いです。


もう少し続けます。

「皆のお尻にはファッサファサの猫のしっぽが付いています!」

すると、急に皆さんの動きがしなやかに!

どことなく腰を振っていたり、歩き方がすこしゆっくり優雅になったり。


これ、私が「ドラマセラピー(演劇療法)」というものを学んでいたときに知ったのですが
人がイマジネーションを働かせるとき、「リアリティのある設定」よりも「リアリティのない設定」の方が感情に影響を与えやすい。

つまり、ありえそうな「Hカップ」や「黒髪ロング」より、「猫のしっぽ」の方がなぜだか皆イメージしやすく影響が大きかったのではないかと考えられます。


3.最後はいよいよダンスタイム!

目論み通り、皆「猫のしっぽ」を楽しんでくれたので、ダンスの振付の中にも「猫のしっぽを感じながら歩く」という振りを入れてみました。

皆さんばっちりしなやかな動きに!

さらには、セクシーな表情を皆から引き出したくて、こんなイマジネーションも振りの中に入れてみました。

「あなたのワキから、めっちゃバラの香りがします。その香りを思いっきり嗅いで!!」


そんな馬鹿なと思いますか?

ところがこれがほんとーに効きました。

ゆっくりと自分のワキから出るバラの香りを吸い込む皆さん。
これもしステージで発表したら、
「すごいセクシーな息遣いをしているお姉さん」
にしか見えないと思うんです。


ここでもう一つポイント!

「人は、形容詞は演じられない。演じられるのは動詞だけ。」

俳優って英語で「actor」って言いますよね?

「act」する人。つまり「行動する人」。

どういうことかというと、「セクシーな顔して!」って演出されても、どうしたらセクシーに見えるかなって??って困っちゃうと思うんです。すると自意識過剰になり余計に恥ずかしくなってセクシーな顔なんてできない。

でも「ワキのバラの香り嗅いで!」って言われたら、それは動詞なので出来るんですよね。
さらには、やることが明確なので集中できるから自意識も飛ぶ。
結果、みんなとてもいい顔してました。動画撮っとけば良かった~~ってくらい!
(デート中に緊張してどうしたら良いか分からなくなったら、私のワキからバラの香りしてる!とかやってみると「あれ、なんだか色っぽいな?」とか思われるかもよ。笑)

後日、参加者のお一人がこの気づきを日常に生かしてくれていて感動しました。お仕事お疲れ様です!!

そんな表現も盛り込みつつ、30分ほど踊ってWS終了!(時間足りなかった・・・)

いやー、楽しかった!

実はずっとやりたかった「女性向け」のWSでした。

なぜやりたかったかは、また別の機会に書きたいと思うのですが、

また必ずやりますので、ご興味ある方是非お越しください!


直近のどなたでも参加できる
「ボリウッドダンスと演劇ゲームを楽しむ会」は
6月15日(土)13時~15時@四ッ谷になります。
詳細、お申し込みはコチラから。

皆で楽しみましょう!待ってま~す(o^^o)


ワキからバラの香りがする皆さん。

打ち上げで入ったインドカレー屋にて。
WSでエロスが引き出されすぎてインド人のおじさんにナンパされた私たち。
(酔っ払いに絡まれたとも言う。いや、あれはナンパだ!笑)

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